ネットで言う「解析値」は、機種ごと・設定ごとの細かい確率の呼び名で、メーカーの言葉ではありません。北電子が製品ページで出しているのは、設定ごとのBIG・REG・合成確率・出玉率などで、ぶどう・チェリー・リプレイの確率はありません。ハッピージャグラーのぶどう確率を調べて、サイトごとに違う数字が出てきて迷うのは、そのためです。
2026年11月6日にマイジャグラーVIとハッピージャグラーVIIIの製品ページを読み、公式の216個の数字から計算しました。3枚入れて戻る分のうち、設定1では約6割がボーナス以外の小役やリプレイの分です。ただ、その内訳は公式からは出せません。
読み終えると、解析値と呼ばれる数字を見たときに、どこまでが公式でどこからがそうでないかを自分で見分けられます。
ジャグラーのデータの見方の全体は、ジャグラーのデータの見方にまとめています。
公式に出ている数字は、設定ごとの4つの確率と、配当表・リール配列
北電子の製品ページに載っている項目を、2機種で確かめました。並びは、特長・スペック・確率表・チャンス目・配当表・リール配列で、ハッピージャグラーVIIIには有効ラインもありました。マイジャグラーVIには、特設サイトと製品検定情報へのリンクもあります。
| 公式に出ているもの | 中身 |
|---|---|
| 確率表 | 設定1〜6ごとのBIG確率・REG確率・合成確率・出玉率 |
| 配当表 | 役ごとの払い出し枚数(3枚掛けと2枚掛け) |
| リール配列 | 3本のリールの図柄の並び |
| チャンス目 | 出目の例 |
| 特設サイト | BIGとREGの獲得枚数(約240枚・約96枚など) |
| 製品検定情報 | 都道府県ごとの検定の日付 |
確率表は4つの数字が6つの設定ぶんで、1機種24個です。ジャグラー9機種なら216個になります。9機種の表はジャグラーの種類と違いに並べました。表の下には「※上記数値は工場データから算出した予測値です。」とあります。
獲得枚数は、特設サイトの画像で読み取りました。ハッピージャグラーVIIIも、BIGが約240枚、REGが約96枚です(ジャグラーのビッグは何枚?)。
ぶどう・チェリー・リプレイの確率は、公式に載っていない
2機種とも、製品ページの文字に「ぶどう」「チェリー」「リプレイ」の語はありませんでした。「小役」は、ページ内の項目名に「小役の停止型」「レア小役」とあるだけです。小役の確率の数字は、ページの文字にも、配当表の画像にもありません。特設サイトには「チェリー同時抽選」のような言葉が出てきますが、こちらも確率の数字はありません。
北電子のよくあるご質問には、こう書かれています。
機種の詳細な仕様・数値情報につきましては、当社のホームページで掲載している情報以外の直接回答は行っておりません。
ホームページ(製品ページや特設サイトなど)に無い数字は、問い合わせても出てきません。検定の側からも出てきません。警察庁の解釈運用基準では、検定で公示されるのは型式名や検定の有効期間などで、試験の結果や確率は入っていません。試験をする機関の役職員には、風営法で「試験事務に関して知り得た秘密を漏らしてはならない。」と決められています。
遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則は、役ごとの確率を「あらかじめ定められた値」としています。台の中に決まった値はある、ということです。いまの版の規則には「公表」「公開」の語が無く、「公示」の22か所も、検定や指定試験機関の話でした。
ぶどうの確率などは、台の中にはあっても公表されていないので、外からは分かりません。ほかのサイトに載っている解析値は、北電子のホームページの数字ではない、ということです。ZEN AI LABは、出どころを確かめられない数字を記事に使っていません。

公式の数字だけで計算できるのは、「ボーナス以外の戻りの合計」まで
公式の数字だけでも、計算で出せることはあります。2つやってみました。
合成確率は、BIGとREGから計算で出る
合成確率(合算)は、BIGかREGのどちらかが当たる確率です。1 ÷(1/BIG分母 + 1/REG分母)で出ます。9機種54個を計算すると、45個が公式の値とぴったり同じでした。残りの9個も、ずれは0.1だけです。BIGとREGの公式値がもともと丸めてあるので、そのぶんずれます。合成確率に、新しい情報は入っていません。
3枚入れて戻る分の約6割は、ボーナス以外
出玉率と獲得枚数を使うと、1回転に3枚入れたとき、平均で何枚が何で戻るかを分けられます。ハッピージャグラーVIIIの設定1なら、次のとおりです。
- 戻る合計: 3枚 × 97.0% = 2.91枚
- BIGの獲得枚数の分: 約240枚 ÷ 273.1 = 0.879枚
- REGの獲得枚数の分: 約96枚 ÷ 397.2 = 0.242枚
- ボーナス以外の分: 残りの1.790枚
獲得枚数は、ボーナス中に入れた分を引いた枚数です。この計算は、出玉率を「ボーナス以外の1回転に3枚入れたときの値」と見た場合の目安です。
ボーナス以外の1.790枚は、戻る合計の61.5%です。設定6では1.815枚で、55.8%でした。

9機種の設定1〜6、54通りすべてで計算しました。ボーナス以外の分は1.718〜1.823枚でした。設定1〜6の中での最大と最小の差は、どの機種も0.05枚以内です。いちばん大きいのはネオアイムジャグラーEXの0.05枚で、設定5と設定6の間です。
設定1から6で戻りが増える分のうち、BIGとREGの分は9機種で84〜100%でした。公式の数字の上では、出玉率の設定の差は、ほとんどがボーナスから来ています。

公式の数字から言えるのは、ここまでです。ボーナス以外の1.7〜1.8枚が、ぶどう何回・チェリー何回・リプレイ何回でできているかは分かりません。ぶどうに設定の差があるかどうかも、公式の数字からは出てきません。
設定を考える材料として公式にあるのは、BIGとREGと回転数です。何回転でどこまで言えるかは、ジャグラーは何回転で設定がわかる?で計算しています。
解析値を見るときは、出どころ・回転数・設定ごとかの3つを確かめる
ほかのサイトで解析値を見たら、次の3つを確かめると、数字の重さが分かります。
- 出どころ: 北電子のホームページにある数字か。無い数字は、北電子は答えないとしています
- 何回転ぶんか: 実際に打って数えた数字なら、何回転で数えたか。回転数が少ないと、たまたまの偏りが大きく入ります
- 設定ごとか: 設定が分かっている台で数えたのか。店の台の設定は、打つ人には分かりません
設定とは何かは、ジャグラーの設定とは?で公式の数字から説明しています。ぶどうを数える手間に見合うかは、ぶどうカウントの記事で計算しました。ぶどうの確率は公式に無いので、その記事では、解析媒体が公開している実戦値を、出どころを書いたうえで使っています。
店の台の記録でも、ぶどうの回数までは分かりません。それでも、BIG・REG・回転数・差枚を何日分もためると、ボーナス以外の戻りの合計が公式からの計算と合うかは確かめられます。毎日手で写すと手間がかかるので、集めて残す道具を末尾で紹介します。
自分の店の台の記録を、毎日ためて見返すなら
この記事の計算は、北電子の公式の数字だけでできています。店の台で同じ見方をするなら、BIG・REG・回転数・差枚の記録が要ります。ぶどうやチェリーの回数は、この記録にも入っていません。
MinRepo Collectorは、ZEN AI LABが作った自社ツールです。みんレポ(スロットのデータサイト)の店舗別データを、期間を指定して集めてパソコンに保存します。
- 取得済みの日は取り直さず、新しい日の分だけを足していきます
- 有料版(v1.2.5・noteで販売)と無料版(v1.2.5)には、集めた記録を店・機種・台番号ごとに見返す画面や、条件ごとに過去の差を確かめる画面があります。どの版も、設定の判定や当日の予測はしません
- 無料版は、登録できる店舗が1件、期間は直近7日までで、BIG・REGの収集は使えません。みんレポの公開ページに依存するので、取得できなくなることがあります
くわしくはMinRepo Collector 無料版のページと、MinRepo Collectorのページにあります。
自分の店のデータを、何週間分もためて見返すなら

MinRepo Collector は、みんレポの店の全台データ(回転数・BIG・REGなど)を期間を指定して集め、店・機種・台番号ごとに見返せる自社ツールです。どの版も、設定の判定や当日の予測はしません。
- ココナラ:1,000円(人数限定の価格)
- note:3,000円(中身は同じ v1.2.5)
- 無料版:1店舗・直近7日まで(LINEで受け取り)
価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。
確かめたことと、データでは分からないこと
確かめたことは、次のとおりです。
- 製品ページの文字は、マイジャグラーVIとハッピージャグラーVIIIの2機種で確かめました(2026年11月6日)。2機種の確率表は、2026年10月9日に9機種を実際のブラウザで読み取った値と同じでした
- 配当表・獲得枚数・よくあるご質問は、2026年10月10日に読み取りました
- 特設サイトの言葉と、検定で公示される事項(警察庁の解釈運用基準・2026年7月1日付け)は、検証担当の記録を使いました。風営法の条文も同じです。どれもZEN AI LABの検証担当が2026年11月6日に確かめました
- 規則は、e-Govから取得した原文で語を数えました。e-Govの改正履歴で、それが2025年11月28日施行の最新版だと確かめています
- 計算は、公式の216個と獲得枚数だけを入力にしました。計算のしかたは計算の前に文書で決め、「設定1から6で増える分のうちボーナスの分」は、記事の確認役の指摘を受けてあとで足した集計です
- 獲得枚数の「約」のぶんだけ、ボーナス以外の値は前後します。ネオアイムジャグラーEXのBIGは約252枚で計算しました
このデータでは分からないことは、次のとおりです。
- ぶどう・チェリー・リプレイの確率と、それが設定でどう変わるか。北電子は公表しておらず、ホームページ以外では答えないとしているので、外からは分かりません
- 公式の出玉率が、何枚掛けやどんな打ち方を前提にした値か。製品ページに書かれていません
- ほかのサイトの解析値が、どうやって出されたか。この記事では調べる対象にしていません
- この記事の数字は確率の計算で、特定の台や将来の結果を保証するものではありません
まとめ
公式の数字の上では、設定による出玉率の差は、ほとんどがBIGとREGから来ています。ぶどうの差を探す前に、公式にある数字で何が言えるかを押さえておくと、何を確かめればよいかが決まります。
- 見ている解析値のページに、出どころ(メーカーの資料か、何回転の実戦か)が書かれているかを探します
- 北電子の製品ページを開き、同じ数字があるかを確かめます
- 店の台を見るときは、公式にあるBIG・REG・回転数から考えます

