ジャグラーの完全確率とは?同じ設定1の20台でも波はこれだけ違う

ジャグラーの完全確率とは?同じ設定1の台20台を乱数で作ると、1日8,000回転の当たりは24回から64回、最大ハマりは479から1,585回転、最長の連は3連から9連までばらついた

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監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

完全確率は、毎回のゲームが前の結果に関係なく、同じ確率で抽選されるという意味で使われる言葉です。北電子の製品ページにこの言葉はなく、あるのは設定ごとの確率表です。

それでも打っていると、ハマったあとに連チャンが来て、連チャンのあとはまたハマるように感じます。知恵袋には「完全確率っていうのも、証拠があるわけでもない。」という声もありました。

そこで公式の確率だけで、同じ設定1の台を20台作ってみました。1日8,000回転の当たりは、少ない台で24回、多い台で64回でした。

読み終えると、波に見えるものがどこまで確率だけで起きるか、そして「収束」で何が戻り、何が戻らないかが分かります。

ジャグラーのデータの見方の全体は、ジャグラーのデータの見方にまとめています。

「完全確率」は公式の言葉ではない。法令は確率を「あらかじめ定められた値」と定めている

2026年11月5日に、北電子のネオアイムジャグラーEXの製品ページを開きました。載っているのは、設定1〜6ごとのBIG・REG・合成確率(BIGとREGを合わせた確率=合算)と、出玉率(入れたメダルに対して戻るメダルの割合)の表です。表の下には「※上記数値は工場データから算出した予測値です。」とあります。

ページの文字として読める範囲に、「完全確率」「抽選」という語はありませんでした。北電子のよくあるご質問には、詳細な数値について「当社のホームページで掲載している情報以外の直接回答は行っておりません」とあります。

抽選の決まりが書いてあるのは、法令です。遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則の別表に、パチスロ機の規格があります。機種の設計(型式)ごとに、この規格に合うかの試験(検定)を受ける仕組みです。

くじを引く場面は、こう決められています。

内部抽せんは、回胴回転装置を作動させたときからすべての回胴の回転の速さが一定となるまでの間に行われるものであること。

「内部抽せん」は、機械の中のくじのことです。レバーを叩いてから、リールの回転がそろうまでの間に、1ゲームごとに引かれます。

くじの確率については、ボーナスなどを動かす装置(法令の語では「役物連続作動装置」)に、次の定めがあります。

設定ごと及び規定数ごとに、役物連続作動装置の作動に係る1の条件装置が作動する確率は、あらかじめ定められた値であり、(中略)変動するものでないこと。

(中略)の所は、ほかのボーナスが動いている間などの除外です。小役やほかの装置にも、同じ形の定めがあります。ジャグラーのBIG・REGが法令のどの装置にあたるかは、規則にも北電子のページにも書かれていないので、外からは決められません(2026年11月6日に、規則の全文と北電子の製品ページ・特設サイトで確かめました)。ただ、ボーナスにかかわる装置はどれも、除外の場合を除いて「あらかじめ定められた値」で「変動するものでない」とされています。ハマっているから確率を上げる、連チャンしたから下げる、という作りは、この定めと合いません。

法令が定めているのは、型式が検定を受けるときの規格です。法令と検定の原文は、北電子のFAQと法令を読んだ記事にくわしく書きました。

同じ設定1の20台を作ると、波の出方は台ごとに違う

では、毎回同じ確率で抽選すると、台の動きはどう見えるのか。ネオアイムジャグラーEX(以下、アイム)の設定1で、1日8,000回転の台を20台作りました。

使ったのは公式の確率だけです。1回転ごとに、BIGは1/273.1、REGは1/439.8で当たります。前の回転の結果は、次の回転に何も影響しません。20台は乱数で作った順のままで、選んでいません。

同じ設定1のネオアイムジャグラーEX20台の、1日8,000回転で当たった位置を点で並べた図。当たりが固まって連チャンに見える所と、長い空白のハマりが、台ごとにばらばらの場所に出ている。当たりは24回の台から64回の台まであった

点が当たりです。どの台にも、点が固まった所と長い空白があります。固まりは連チャンに、空白はハマりに見えます。仕組みとしては、どちらも同じ確率の抽選から出たものです。

20台の1日は、次の幅に散らばりました。

  • 当たりの回数は24回から64回。合算にすると1/333.3から1/125.0です
  • 合算が設定6の公式値(1/127.5)より良く見えた台が1台、1/200より悪い台が2台ありました
  • 最大ハマりは479回転から1,585回転。最長の連チャン(100回転以内でつながった当たりの数)は3連から9連でした

10万日まわすと、設定1の1日の当たりは37〜59回に散らばる

20台は1回の例です。同じ計算を、設定1と設定6で10万日ずつ行いました。100日並べたときの、下から5日目・真ん中・上から5日目の値です。

1日8,000回転設定1設定6
当たりの回数37回/47回/59回50回/63回/76回
最大ハマり488回転/708回転/1,126回転401回転/571回転/888回転
最長の連チャン3連/5連/8連4連/7連/11連

設定1の1日でも、当たりは37回から59回まで、20回以上の幅で上下します。合算にすると1/216.2から1/135.6です。真ん中の日でも、最大ハマりは708回転ありました。

ネオアイムジャグラーEXの1日8,000回転の当たり回数を、設定1と設定6で10万日ずつ数えた分布。設定1は47回前後、設定6は63回前後に山があり、50回から59回あたりで2つの山が重なっている

設定1の山と設定6の山は、50回台で重なっています。設定1の日でも1.7%は、合算が設定6の公式値以上に見えました。逆に設定6の日の49.3%は、設定6の公式値に届きません。

10万日の平均は、設定1が47.48回、設定6が62.77回でした。公式の確率から式で出す平均は47.48回と62.75回で、計算はそろっています。

ハマりの長さごとの確率はジャグラーのハマり確率、連チャンの確率はジャグラーの連チャン確率に表があります。差枚のグラフの形はジャグラーのグラフの見方で数えました。

「収束」は取り返しではない。悪い台は、その後も平均どおりにしか当たらない

知恵袋には「確率が収束していくから、逆に当たりやすいなんてことはないでしょうか?」という質問もありました。合算が悪すぎる台は、これから当たって追いつくのか。

設定1の10万日を、2,000回転の時点の当たりの回数で3つに分けました。7回以下(合算約1/286以下)、8〜16回、17回以上です。それぞれ、残りの6,000回転に何回当たったかを数えました。

2,000回転の時点2,000回転までの当たり残り6,000回転の当たり8,000回転の合算
7回以下(全体の9.5%)6.13回35.63回1/191.6
8〜16回11.80回35.62回1/168.7
17回以上(全体の9.5%)18.41回35.64回1/148.0

残り6,000回転の当たりは、3つとも約35.6回でした。式で出す平均の35.61回と同じです。悪かった台が、そのあと多めに当たることはありませんでした。

2,000回転の時点で当たりが7回以下・8〜16回・17回以上だった設定1の台の合算が、8,000回転までにどう動くかの折れ線。悪かった台も良かった台も1/168.5に近づくが、平均より少ない当たりの数は約5.7回のまま変わらない

それでも合算は、1/326.0から1/191.6へ良くなりました。足りなかった当たりの数は、2,000回転で平均より5.74回少なく、8,000回転でも5.72回少ないままでした。回転数が増えて、その差が全体の中で薄まっただけです。

良かった台も同じです。2,000回転で1/108.7だった台は、8,000回転で1/148.0まで下がりました。多かった約6.6回は、そのまま残っています。

波に見えるものは、完全確率を疑う材料にも、裏付けにもならない

ここまでの計算には、波を作る仕組みを何も入れていません。それでも、連チャンの固まりも、1,000回転を超えるハマりも、良い日と悪い日も出ました。だから「波があるように見える」ことは、完全確率ではない証拠になりません。

逆に、この計算は完全確率の証明でもありません。法令の規格と、公式の確率どおりに動くと置いたときの姿を示しただけです。ZEN AI LABが集めている店のデータは、1台の1日の合計(回転数・BIG・REG・差枚)で、当たり1回ごとの記録はありません。ハマりの直後の当たりやすさを、実際の台で数えることはできていません。

「ハマったら連チャンしやすい気がする」という疑問には、ジャグラーのハマり後は爆発する?で、ハマりの長さごとに次の100回転を計算しました。結果は、どの長さでも同じでした。

台の前では、波より回転数と当たりの回数を見る

完全確率のもとで、台の前で役に立つ見方は3つです。

  1. ハマりや連チャンの「流れ」を、座る・やめる理由にしません。次の1回転の確率は、前の結果で変わらないからです
  2. 合算が悪い台が追いつくとは考えません。2,000回転で足りなかった約5.7回は、8,000回転でも足りないままです
  3. 設定を考えるときは、回転数とBIG・REGの回数を見ます。何回転あればどこまで言えるかは何回転で設定が分かるのかに、計算の道具はジャグラー設定判別ツールにあります

遊ぶ金額と時間は、打つ前に決めておくのがおすすめです。のめり込みが心配なときの相談先として、厚生労働省は保健所と精神保健福祉センターを挙げています(厚生労働省「依存症対策」)。

設定1の1日でも、当たりは37回から59回まで散らばります。自分の店の台を見るなら、同じ台の回転数とBIG・REGを何日分も並べて、1日ずつがこの幅のどこに入ったかを見るほうが、1日の波を見るより材料が増えます。ただ、毎日データサイトから台ごとに写すのは手間がかかります。

自分の店の台の記録を、毎日ためて見返すなら

MinRepo Collectorは、ZEN AI LABが作った自社ツールです。みんレポ(スロットのデータサイト)の店舗別データを、期間を指定して集めてパソコンに保存します。

  • 取得済みの日は取り直さず、新しい日の分だけを足していきます
  • 有料版(v1.2.5・noteで販売)と無料版(v1.2.5)には、集めた記録を店・機種・台番号ごとに見返す画面や、条件ごとに過去の差を確かめる画面があります。どの版も、設定の判定や当日の予測はしません
  • BIG・REGの回数を集められるのは有料版です。無料版は登録できる店舗が1件、期間は直近7日までです。みんレポの公開ページに依存するので、取得できなくなることがあります

取得の流れと画面を試すならMinRepo Collector 無料版のページを、BIG・REGまでためるならMinRepo Collectorのページを見てください。

自分の店のデータを、何週間分もためて見返すなら

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実際の画面と使い方を見るココナラで購入する(1,000円)まず無料版を受け取る

価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。

確かめたことと、データでは分からないこと

確かめたことは、次のとおりです。

  • 北電子の製品ページの確率表と注記を、2026年11月5日に開いて読みました。値は2026年10月9日に実ブラウザで読み取った値と同じでした
  • 法令の条文は、2026年10月10日にe-Govから保存した原文です。北電子のよくあるご質問も、同じ日に読みました
  • 乱数の種(20261105)、回数(20台と各10万日)、数える項目と区切りは、計算の前に文書で決めました。連チャンは、前の当たりから100回転以内に次が来た当たりのつながりとして数えました

このデータでは分からないことは、次のとおりです。

  • ホールの実機の中で抽選がどう行われているかは、北電子が製品ページ以外の仕様や数値に答えておらず、検定の試験の結果も公示されないので、外からは確かめられません。この記事は、公式の確率どおりに毎回独立して抽選されると置いた計算です
  • 小役の確率は公式に無いので、差枚(メダルの増減)は扱っていません。ボーナス中のゲームは回転数に入れていません
  • 機種はネオアイムジャグラーEXだけです。ほかの機種も確率の値が違うだけで、形は同じになると考えていますが、計算していません
  • この記事の数字は確率の計算で、特定の台や将来の結果を保証するものではありません

まとめ

完全確率は、公式の製品ページには無い、打つ人の言葉です。法令は、確率を「あらかじめ定められた値」で変動しないと定めています。その確率どおりでも、同じ設定1の20台は1日24回から64回まで散らばりました。

波に見えるものは、確率だけでも出ます。次に台の前で迷ったら、この順で見てください。

  1. ハマりの長さより先に、回転数とBIG・REGの回数を見ます
  2. 同じ台の当たり回数を何日分か並べ、設定1の37〜59回の幅のどこに入ったかを見ます