津競艇の特徴|1号艇の上乗せは1Rと5Rに集中、まくりは少なめ

津競艇の特徴。8,510レースで1号艇の1着率を分けると、1Rは77.87%、5Rは76.45%、ほかの10レースは52.26%

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監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

「インが強い場に絞って買えば、少しは楽になるのでは」。そう考えて場の特徴を調べる人は多いと思います。津も「インが強い水面」と紹介される場の一つです。

津の1号艇の1着率は56.43%で、全国の54.59%より高めでした。ただ、その上乗せはほぼ1Rと5Rの2レースから来ています。1Rは77.87%、5Rは76.45%です。残りの10レースを合わせると52.26%で、全国の54.38%より少し低くなりました。

場で絞る意味が無いわけではありません。津の場合は、場の名前より先にレース番号を見たほうが、数字の差がはっきりします。この記事では、その内訳と、冬の強い風で何が変わるのかを数字で見ていきます。

数字は、ZEN AI LAB の自社の販売ツールで集めた2023年1月〜2026年9月の津8,510レース(中止を除く)です。予想や買い目の話はしません。ほかの見方は競艇のデータの見方と集め方から探せます。

津の1号艇の上乗せは、1Rと5Rの2レースに集まっていた

津の1号艇の1着率は、全国より1.84ポイント高い値でした。偶然の上下を見込んだ95%の幅は0.76〜2.91で、2023〜24年も2025〜26年も全国を上回っています。

ところが、レース番号ごとに並べると形がまったく違います。

津と全国の1号艇の1着率をレース番号ごとに並べた棒グラフ。津は1Rが77.87%、5Rが76.45%で全国より20ポイント前後高く、4Rは37.87%、6〜8Rも全国より低い

1Rは全国より19.59ポイント、5Rは23.52ポイント高い値です。1Rは24場で2番目、5Rは24場でいちばん高い数字でした。4年とも1Rは74〜84%台、5Rは73〜78%台で、たまたまの年があったわけでもありません。

2Rも全国より4.41ポイント高めです。反対に、4Rは37.87%で全国の47.39%を9.52ポイント下回りました。6R・7R・8Rも、全国より4.27〜6.46ポイント低い側です。

4Rで1号艇が負けたときは、差しで1着が出た割合が32.05%と、全国の27.50%より多めでした。まくりは26.86%(全国35.88%)で、ここでもまくりは少なめです。

1Rと5Rを除いた10レースでは、津は52.26%、全国は54.38%でした。2年ずつに分けると後半の2年は差がはっきりしないので、「全国より低めか同じくらい」というのが近い言い方です(幅と年ごとの値は最後の LAB 記録に)。

1Rと5Rには決まった番組名が付いている

データベースの番組名を見ると、1Rの85.01%に「ツッキーレース」、5Rの90.13%に「5ールドレース」という名前が付いていました。名前の付いた1Rの1号艇は80.40%、5Rは79.19%です。

同じ1Rでも名前の無い107レースは63.55%、5Rの名前の無い70レースは51.43%でした。番組の中身(どんな選手をどの枠に入れるのか)は、津の公式サイトの月刊のレースガイド(PDF・2026年11月6日に閲覧)にもレースの名前しか載っておらず、まだ確かめられていません。

ただ、数字の形からは、津の「インの強さ」の多くが、水面より番組の組み方にある可能性があります。1号艇の数字を見るときは、まずその日の1Rと5Rかどうかを分けてください。1号艇の全国の内訳は競艇の1号艇の勝率にまとめています。

まくりは24場で3番目に少ない。枠なりの進入は多め

BOATRACE 公式サイトの津の紹介は、レースの特徴をこう書いています。

風が弱ければ走りやすくインが強い水面になる。冬場になるとダッシュ勢の出番も増える。

ボートレース津の公式サイトの水面特性には、次の一文もあります。

2023年12月以降の決まり手では逃げの次に捲り差しが多く、3・5コースからの決定率が比較的高くなっている。

1着の決まり手を全国と並べると、いちばん大きな差はまくりでした。

津と全国の決まり手の割合を比べた横棒グラフ。津はまくりが12.03%で全国の15.54%より少なく、差しは13.89%で全国の12.60%より多い。まくり差しは12.56%で全国の11.86%とほぼ同じ

まくりは12.03%で、全国の15.54%より3.51ポイント少ない値です。24場で少ないほうから3番目で、2023〜24年も2025〜26年も同じ向きでした。代わりに差しが13.89%と、全国より1.29ポイント多くなっています。

公式の文には「2023年12月以降」という期間が付いています。そこで同じ期間の6,780レースに絞って数え直しました。まくり差しは13.24%で、全国の11.95%より1.30ポイント多めです。全期間では12.56%(全国11.86%)で差がはっきりしなかったので、期間をそろえると公式と同じ向きが見えた、ということになります。

ただ、津の中の順位では、差しの13.45%とまくり差しの13.24%がほぼ並びます。「逃げの次」は差しとの2番手争いでした。3コースの1着は11.81%(全国12.78%)、5コースは6.31%(全国6.11%)で、こちらは全国より高いとは言えません。

全期間で見ると、勝ち方の中身には違いがあります。3コースが1着になったとき、まくり差しは44.01%で、全国の36.75%より多めでした。5コースも62.94%(全国60.04%)です。3コースや5コースが勝つ回数は全国並みでも、勝つときはまくり差しが多い。公式の文はこちらの意味に近いのかもしれません。

進入もそろいやすい場です。6艇が枠番どおりに入ったレースは84.88%で、全国の80.53%より多く、24場で4番目でした。公式も、強風の日は予備ピット側から発走するため、枠なりの進入率が高いと書いています。

ただし、時期で差は縮んでいます。公式によると、2024年12月からはホーム岸側からの発走に戻りました。その期間の枠なりは82.75%で、全国の81.22%との差は1.52ポイントです。2023年11月までは89.01%でした。枠なりのレースだけで比べても、まくりは11.29%(全国14.62%)で少ないままでした。進入の違いだけでは、まくりの少なさは説明できません。決まり手の意味は競艇の決まり手にあります。

冬の鈴鹿おろしで、4〜6コースは来るのか

公式は、春〜夏は追い風、冬は「鈴鹿おろし」の強い向かい風と書いています。風の向きは場ごとの番号の対応が定まらないので、ここでは数えていません。数えたのは風の強さです。

季節風速5m以上(津)同(全国)4〜6コースの1着(津)同(全国)
春(3〜5月)19.46%17.42%16.71%18.04%
夏(6〜8月)10.89%13.70%18.46%19.28%
秋(9〜11月)12.30%13.22%18.49%18.59%
冬(12〜2月)25.66%18.65%17.47%18.50%

冬の津は、4レースに1回以上が風速5m以上でした。夏の2倍を超え、全国の冬よりも7ポイントほど多くなっています。

それなのに、冬の4〜6コースの1着は17.47%で、ほかの季節と変わりません。全国の季節の動きと比べても、冬だけ外が増える形にはなっていませんでした(差の幅は LAB 記録に)。冬の1号艇は57.04%で、全国の54.89%より2ポイントほど高い側です。ただ、はっきりした差とまでは言えません。

風が強い日だけを見ると、外は増えます。冬の風速5m以上では4〜6コースの1着が20.26%、4m以下では16.50%でした。ただ、全国の冬の5m以上も21.10%で、津だけが特に増えるわけではありません。

秋から冬は、まくり差しが増える

季節で動いたのは、まくり差しのほうでした。9〜2月の津は14.27%で、3〜8月の11.52%より2.75ポイント多くなっています(幅1.26〜4.23。秋と冬をまとめたのは結果を見てからで、理由は LAB 記録に)。全国は同じ時期にわずかに少ないので、逆の動きです。

津のまくり差しの割合を、秋冬(9〜2月)と春夏(3〜8月)で、全国と並べた棒グラフ。津は秋冬14.27%・春夏11.52%、全国は秋冬11.61%・春夏12.07%

増えた分の多くは3コースからで、3コースのまくり差しの1着は秋冬6.45%、春夏4.41%でした。2023〜24年も2025〜26年も、秋冬は14%台です。「冬場はダッシュ勢の出番も増える」を1着で見る限り、増えたのは4〜6コースではなく、3コースのまくり差しでした。原因(気温・モーター・風)は確かめていません。

「風が弱ければインが強い」も見ておきます。津の1号艇は、風速0〜1mで60.02%、6m以上で49.92%でした。風が強いほど下がるのは全国も同じで、全国との差はどの帯でも1.62〜2.68ポイントで、ほぼ変わりません。風速ごとの全国の数字は風速で競艇はどう変わる?にあります。

1号艇の数字を、レース番号ごとに数え直す

1R・5Rの形は、表をレース番号の列で分けるだけで出ます。よく行く場で試すなら、次の順です。

  1. 津の艇ごとの CSV を用意する。D列がレース番号、J列が枠番、AU列が着順、AW列が決まり手です
  2. 1号艇の1着率を、レース番号ごとに12個出す
  3. 1R・5Rのように高い番号を外して、残りだけの率も出す
  4. 2年ずつに分けて、同じ形かを見る

手順2は、たとえば5Rなら次の式です。AW列が空でない行に絞ると、中止のレースが分母から外れます。

=COUNTIFS(D:D,5,J:J,1,AU:AU,1)/COUNTIFS(D:D,5,J:J,1,AW:AW,"<>")

レース番号を5から1に変えれば1Rの率になります。番号を入れずに数えると津全体の率で、4,802÷8,510で56.43%です。式の組み方は競艇のデータ分析をエクセルでする方法で詳しく書いています。

数えてみて困るのは、分けるほど件数が減ることです。津の1つのレース番号は、3年9か月でも700レース余りしかありません。1か月(30日)に津で開かれるのは中央値で216レースなので、番号ごとにすると18レースほどです。18レースだと、1号艇が1回勝つか負けるかだけで率が5.6ポイント動きます。

何年分も並べるには、1レースごとに6艇のコースと着順、決まり手・風速・波高の15マスを写すことになります。津だけで133,200マスです(8,880レース・行数からの推定)。年をまたいで同じ形かを見るなら、写す作業は次の自社ツールに任せたほうが現実的です。

津のレースを何年分も手元に置くなら

この記事のデータの取得元は、ZEN AI LAB の自社ツール BoatData Collector Pro です。今回は販売版の画面ではなく、同じプログラムのコマンド操作で取りました。

  • 場と期間を指定して、出走表・展示/直前情報・結果・払戻などをまとめて取得します
  • 途中で止めても続きから再開でき、取得済みの分は取り直しません
  • 書き出しは Excel・CSV で、レースごとに1行の形と、艇ごとに1行の形があります

予想・買い目・自動投票の機能は、どちらの版にもありません。BOATRACE や公式サイトとは無関係の非公式のツールで、データの正確性は保証していません。

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価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。

確かめたことと、データでは分からないこと

  • 公式の水面とレースの説明は、津の公式サイトと BOATRACE 公式サイトの場の紹介で読みました
  • 公式の文は要約を通して読んだもので、実ブラウザでの一字一句の照合はしていません
  • どの数字も過去の集計で、今後のレースの結果を保証しません

まとめ

津の数字は、レース番号と季節で分けると見え方が変わります。

  1. 津の1号艇の数字は、1R・5Rとそれ以外に分けて見る
  2. 4Rと6〜8Rは、1号艇が全国より低い番号として見る
  3. 秋冬は、3コースのまくり差しが増える時期として見る

ほかの場との違いは浜名湖競艇の特徴と見比べられます。

LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)

  • 研究用データベースを読み取り専用で開いて数えました。計画は数える前に書きました。1R・5R・まくり・秋冬のまくり差しを主役にしたのは結果を見てからです。番組名、1R・5Rを除いた率、季節の差の差、枠なりの24場、3〜5コースの決まり手、冬の強風は後から足しました
  • 1R・5Rを除いた10レースの全国との差は−2.12ポイント(幅−3.31〜−0.93)です。2023〜24年は−2.82、2025〜26年は−1.34で、後半の2年は幅が0をまたぎます
  • 冬と冬以外で(津−全国)の4〜6コースの1着の差を比べると−0.20ポイント(幅−2.23〜1.83)でした。冬の1号艇の全国との差の幅は−0.20〜4.49です
  • 公式のまくり差しの文は「2023年12月以降」と期間を限っているので、Critic の指摘を受けて同じ期間(2023年12月1日〜)で数え直しました(結果を見てからの追加)。まくり差しの全国との差の幅は0.47〜2.12で、期間を区切ったので2年ずつの比較はしていません
  • 枠なりは、2023年11月まで(1,711レース)・2023年12月〜2024年11月(工事期間・85.49%)・2024年12月から(82.75%、全国との差の幅0.34〜2.71)の3つに分けました。区切りは公式の文に合わせています
  • 季節の区切りは計画では春夏秋冬の4つです。まくり差しは秋(14.50%)と冬(14.08%)がどちらも高かったので、本文では結果を見てから「秋冬」と「春夏」の2つにまとめました。冬と夏の差の差は+3.50(幅1.46〜5.55)です
  • 「差」と呼ぶ条件は、全国との差の95%の幅が0をまたがない・1.0ポイント以上・2023〜24年と2025〜26年で同じ向き、の3つです。まくり差し全体(差の幅−0.02〜1.42)はこれを満たさないので「はっきりしない」と書いています
  • 比べた数が多いので、条件を満たした差でも1つずつは偶然の可能性が残ります
  • 1R・5Rを除いた10レースを風速帯で分けると、0〜1mで55.39%(全国57.81%)でした。風が弱い日に津のインが特に強い、という形にはなっていません
  • 津の波高と風速が同じ数字だったレースは19.65%で、波の列は風の写しではありません。波高5cm以上は6.83%で、1号艇は50.43%でした。ほかの多くの場は波の列が風速と同じ値なので、波は全国と比べていません
  • 使った列は race_date・race_no・race_subtitle・boat_number・actual_course・finish_position・winning_technique・wind_speed・wave_height です。艇ごとの CSV にすると53,280行・51列です
  • 期間は2023年1月1日〜2026年9月27日、開催は714日、中止は370レースです。比較先は全国207,662レース(全210,600レースから中止を除く)で、津自身も含みます
  • 30日のレース数は全日を起点に30日ずつ数えた中央値で、最小0、最大300でした
  • 公式は2026年11月5日に、津の公式サイトの水面特性と BOATRACE 公式サイトの場の紹介を単発で読みました。要約を通して確かめた部分があり、実ブラウザでの一字一句の照合はしていません
  • 取得は2026年9月28日、ツールのコマンド操作によるものです。取得元は非公式の API と公式の配布ファイルです
  • 販売ページの記述は2026年10月29日の保存分によります