風が強い日のレースをどう読めばいいか迷う方に向けた記事です。「向かい風ならまくり、追い風なら逃げ」とよく言われます。この記事では、全国24場の10年分(2016年9月〜2026年9月・554,113レース)を集計し、風でレースがどう変わるかを数字で確かめます。過去の集計で、将来を約束するものではありません。
風が強いと、1号艇は下がる

| 直前の風速 | 2016〜2022年 | 2023〜2026年 |
|---|---|---|
| 0〜2m | 55.7% | 56.1% |
| 3〜4m | 53.4% | 54.4% |
| 5〜6m | 50.0% | 51.0% |
| 7m以上 | 47.4% | 48.2% |
2つの期間で同じ形です。1号艇の級別をそろえても、同じ向きに下がりました(A1: 71.9% → 62.5%、B1: 39.5% → 33.5%)。
決まり手も変わる
風速が上がると、逃げが減り、まくり・差し・抜きが増えました(逃げ 53.8% → 44.1%)。決まり手の詳しい数字は「逃げ・まくり・差しが多い競艇場は?」にまとめています。
場によって効き方が違う

同じ場の中で、ほかの風速と比べました(2023〜2026年)。
- 風が弱い(0〜2m)と1号艇が強くなる場: 若松+7.7pt・鳴門+5.8pt・丸亀+5.7pt・蒲郡+5.5pt・桐生+5.1pt・徳山+5.1pt・下関+4.8pt
- 風速5〜6mで1号艇が下がる場: 下関−7.0pt・若松−7.0pt・浜名湖−6.0pt・常滑−5.6pt・徳山−5.1pt
- 風速で差が出なかった場: 戸田(どの風速でも43%前後)・多摩川・宮島・尼崎
これらは、2016〜2022年に見えた差が、2023〜2026年でも同じ向きに出たものです(多くの条件を試したことを補正済み)。一方、風速3〜4mは、24場のうち15場で差が確かめられませんでした。
向かい風・追い風をデータで書けない理由
直前情報の風向きは1〜16の番号で記録されています。場ごとに調べると、番号と方位(北・南など)の対応が場によってずれていました。番号は「その場の水面に対する向き」だと考えられます。
ところが、どの番号が向かい風・追い風に当たるかを、公式の資料で確認できませんでした。確認できないまま書くと、結論が逆になるおそれがあります。そのため、この記事では風向きの数字を載せていません。
実際のレースでは、直前情報の風向きの矢印と、その場のスタートから1マークへの向きを、自分で照らし合わせてください。
波も同じ形
波高が0〜2cmから6cm以上になると、1号艇の1着率は56.2%から48.4%に下がりました(2023〜2026年)。ただし、風速と波高の相関は0.74と強く、風と波のどちらと結び付いた差かは分けられません。
注意
- 風が強い日に外の艇を買えば得、という意味ではありません。
- 風速7m以上のレースは全体の3.8%しかなく、場ごとの数字は揺れやすくなります。
出典
ZEN AI LAB 集計(自社ツール BoatData Collector Pro で取得した公式の公開データ)。風速・波高は直前情報(展示のとき)の値。風速が無いレースは除きました。
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もっと詳しく
24場それぞれの風速・波高の効き方(判定つき)は、『競艇24場 条件別データ図鑑』第3章と付録の24場カードにまとめています。
風と波が立ったときに1号艇がどう変わるかを1場で詳しく見たのが常滑競艇の特徴です。
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