競艇の決まり手の割合|逃げ・まくり・差しをコース別に約21万レースで数えた

競艇の決まり手の割合。逃げは52.38%で約2回に1回、2コースの1着は差しが62.59%、5コースの1着はまくり差しが60.03%

ZEN AI LAB のキャラクター ZEN

監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

決まり手の解説はたくさんありますが、意味の説明が中心で、それぞれが何回に1回くらい出ているのかはあまり書かれていません。4コースの艇が勝つときはまくりが多いのか、差しが多いのかも、数字ではなかなか分かりません。

2023年1月から2026年9月までの約21万レースを数えると、一番多い決まり手は逃げで52.38%、約2回に1回でした。コースによって一番多い決まり手が変わります。2コースは差し、3・4コースはまくり、5・6コースはまくり差しが一番多くなっていました。

この記事では、6つの決まり手の割合、コースごとの決まり手、決まり手ごとの万舟(3連単の払戻が1万円以上)の割合と多い出目を載せます。読み終えると、決まり手を数字で比べられ、エクセルや Google スプレッドシートで自分の場や期間を数え直すこともできます。

数えたのは、ZEN AI LAB が作って販売している自社ツールで集めた研究用データベースです。競艇のデータで何が数えられるかの全体は、競艇のデータの見方と集め方にまとめています。

決まり手は6種類。公式の説明

決まり手は、1着になった艇がどうやって勝ったかを表す言葉です。BOATRACE 公式サイトの「BOAT RACE GUIDE」では、次のように説明されています。

  • 逃げ: 1コースの艇が、1周第1ターンマークを一番先に回り、そのまま1着になる
  • まくり: 2〜6コースの艇が、スピードを落とさずに1周第1ターンマークで内の艇を外から抜いて勝つ
  • 差し: 2〜6コースの艇が、内の艇を先に行かせた後、空いた内を抜いて勝つ
  • まくり差し: 3〜6コースの艇が、いくつかの艇をまくり、なおかつ先に行こうとした艇を差して勝つ
  • 抜き: 1周2マーク以降の道中で逆転して勝つ
  • 恵まれ: 先に行っていた艇がフライングなどの事故で離脱し、次を走っていた艇が1着に繰り上がる

決まり手の割合。逃げが約2回に1回

決まり手が記録された207,518レースを数えました。

決まり手割合レース数
逃げ52.38%108,694
まくり15.55%32,263
差し12.60%26,147
まくり差し11.86%24,614
抜き6.75%14,010
恵まれ0.86%1,790

逃げが52.38%で、約2回に1回です。次がまくり(15.55%)、差し(12.60%)、まくり差し(11.86%)で、この3つはそれぞれ6〜8回に1回ほどでした。恵まれは0.86%で、約116回に1回です。

競艇の決まり手の割合。約21万レースで逃げ52.38%、まくり15.55%、差し12.60%、まくり差し11.86%、抜き6.75%、恵まれ0.86%。コースごとの一番多い決まり手は、2コース差し、3・4コースまくり、5・6コースまくり差し

3年とも、割合はほとんど変わらない

年ごとに分けても、逃げは2023年52.18%・2024年52.22%・2025年52.39%でした。まくりは15.05〜15.94%、差しは12.20〜13.15%、まくり差しは11.57〜12.11%の幅に収まっています。

コースごとの決まり手。2コースは差し、5コースはまくり差し

1着になった艇が実際に何コースから走ったか(進入コース)で分けて、決まり手を数えました。

1着のコース1着の割合一番多い決まり手2番目
1コース55.02%逃げ 95.20%抜き 4.58%
2コース13.64%差し 62.59%まくり 27.07%
3コース12.73%まくり 40.03%まくり差し 36.75%
4コース10.63%まくり 46.37%まくり差し 25.63%
5コース6.10%まくり差し 60.03%まくり 21.32%
6コース1.89%まくり差し 42.23%まくり 28.09%

1コースからの1着は、全体の55.02%です。そのうち95.20%が逃げで、残りはほとんどが抜きでした。

1号艇の着順の内訳や、レース番号ごとの1着率は、競艇の1号艇の勝率にまとめています。

2コースの1着は差しが62.59%で、まくりの27.07%を大きく上回ります。3コースはまくり40.03%とまくり差し36.75%がほぼ並び、4コースはまくりが46.37%で一番多くなります。5コースはまくり差しが60.03%、6コースもまくり差しが42.23%で一番多い決まり手でした。

公式ガイドでは、まくり差しは「3〜6コース」からの決まり手です。約21万レースでも、まくり差しで勝った艇は3〜6コースだけで、2コースからは1件もありませんでした。逃げも、1コース以外からは1件だけです。

艇番とコースは、6%ほど違う

決まり手は、艇番ではなく進入コースで見ます。1着の艇の艇番と進入コースが違ったレースは、6.06%(12,576レース)ありました。前付けなどで、たとえば3号艇が2コースから走ることがあるためです。

場ごと・風速ごとに決まり手の割合を10年分で比べた記事は「逃げ・まくり・差しが多い競艇場は?」です。

決まり手ごとの万舟の割合。逃げは3.5%、まくり差しは38.0%

決まり手ごとに、そのレースが万舟だった割合と、3連単の払戻の中央値(安い順に並べた真ん中の払戻)を数えました。

決まり手万舟率払戻の中央値
逃げ3.5%1,460円
恵まれ16.7%2,270円
抜き23.9%3,680円
差し26.5%4,630円
まくり34.2%6,250円
まくり差し38.0%6,830円

逃げで決まったレースの万舟は3.5%で、払戻の中央値は1,460円でした。まくりは34.2%、まくり差しは38.0%で、中央値も6,000円台です。逃げ・差し・まくり・まくり差しの順に、万舟の割合が高く、払戻の中央値も上がっていました(差し・まくり・まくり差しは、1コース以外から走った艇が1着のレースです)。

決まり手ごとに多い3連単の出目

決まり手ごとに、多かった3連単の組み合わせ上位3つです。割合は、その決まり手のレースの中での割合です。

決まり手1位2位3位
逃げ1-2-3 12.65%1-3-2 9.81%1-2-4 9.22%
差し2-1-3 13.69%2-1-4 11.33%2-1-5 8.30%
まくり2-3-4 2.89%4-5-1 2.88%4-5-6 2.53%
まくり差し3-1-4 7.56%3-1-5 6.25%3-1-2 5.13%
抜き1-2-3 5.58%1-2-4 4.06%3-1-2 3.40%

差しのときは2-1-3・2-1-4・2-1-5が上位で、2号艇が1着・1号艇が2着の形が多くなっていました。まくり差しは3-1-4・3-1-5が上位です。まくりは一番多い2-3-4でも2.89%で、出目がばらけていました。全体の出目のランキングは、競艇の出目ランキングに載せています。

まくり差しが24場でいちばん多かった浜名湖を、季節で分けた結果は浜名湖競艇の特徴にあります。

自分の場や期間で、決まり手を数え直すには

ここまでの数字は、全国・3年9か月をまとめたものです。よく行く場や、今年だけで見たいときは、艇ごとの結果を1行ずつ持っていれば数え直せます。エクセルが無くても、Google スプレッドシートで同じ式が使えます。

BoatData Collector Pro の「艇ごとに1行」の CSV では、次の3列を使います。

  • AS列: 進入コース(actual_course)
  • AU列: 着順(finish_position)
  • AW列: 決まり手(winning_technique)

決まり手はレースごとの値なので、同じレースの6艇すべてに同じ決まり手が入ります。そこで、着順が1の行だけを数えます。

  1. BoatData で、見たい場と期間を「艇ごとに1行」で CSV に書き出します
  2. エクセルか Google スプレッドシートで開きます
  3. 空いているセルに、次の式を入れます

手順3の式です。

  • 1着の数(レース数): =COUNTIFS(AU:AU,1)
  • まくりで勝った数: =COUNTIFS(AU:AU,1,AW:AW,"まくり")
  • 4コースからまくりで勝った数: =COUNTIFS(AU:AU,1,AS:AS,4,AW:AW,"まくり")

2026年8月24日の1日分(144レース)を書き出して数えると、逃げ79・まくり18・差し19・まくり差し16・抜き12でした。1コースからの1着83のうち、逃げは79です。Python で数えた値です。列を置き換えた同じ形の式を Google スプレッドシートに入れて、最初の24レース分で計算すると、Python と同じ数になりました。

何か月・何年分の結果を集めて表にするのは、手では続きません。その部分は、ツールに任せる方法もあります。出走表の数字の目安は競艇の出走表の見方、場ごとの荒れ方は荒れる競艇場ランキングにあります。

結果を集めて表にするところを任せるなら

ZEN AI LAB の自社ツール BoatData Collector Pro は、この記事の数字を数えた研究用データベースを作ったツールです。競艇の公開データを、期間と競艇場を選んでまとめて集める Windows 用のツールです。

  • 出走表・展示/直前情報・結果・払戻を取得して、SQLite にためます。取得済みのデータは取り直さず、次からは続きから取得します
  • Excel・CSV に、「レースごとに1行」「艇ごとに1行」の形で書き出せます

使う前の注意

  • 予想・買い目・自動投票の機能はありません。集めて保存し、出力するところまでです
  • 公式サイトや BOATRACE とは関係のない、非公式のツールです。データの正確性は保証していません
  • 無料版があります。取得できる期間は直近30日までです。製品版は期間を自分で選べます(保存できるのは2016年10月1日以降のレース。2026年11月に実際に取得して確かめた範囲)

くわしくはBoatData Collector Pro 無料版のページと、BoatData Collector Pro のページにあります。

大外の艇が1着になるときの形は、競艇の6号艇が勝つときでスタートとの関係から数えています。

まくりで決まったレースの2着がどのコースになるかは、競艇のまくりで2着は何コース?で数えています。

競艇のデータを、何か月分も自分で集めて数えるなら

BoatData Collector Pro の商品画像。全国24場の競艇データを集めて Excel・CSV に出力、重複取得しない、月額0円の買い切り

BoatData Collector Pro は、競艇の公開データを期間と競艇場を選んで集め、Excel・CSV に書き出す自社ツールです。予想や買い目は出しません。保存できるのは2016年10月1日以降のレースです。

  • BoatData Collector Pro:6,000円(買い切り・note。ココナラでも6,000円)
  • 分析版 BOAT DATA PRO:10,000円(ココナラ)。集めたデータを進入コース別・選手別などに集計する画面つき
  • 無料版:直近30日まで(LINEで受け取り)
実際の画面7枚で使い方を見るnote で購入する(6,000円)分析版 BOAT DATA PRO を見る(ココナラ)まず無料版を受け取る

価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。

確かめたことと、データでは分からないこと

確かめたことは、次のとおりです。

  • 数字はすべて、研究用データベースを読み取り専用で開いて数えました。2023年1月1日〜2026年9月27日の、決まり手が記録された207,518レースです
  • 数え方は、計算の前に計画に書きました
  • 決まり手の意味は、2026年10月27日に公式の BOAT RACE GUIDE を開いて読みました
  • 数え直す式は、BoatData で1日分の CSV を書き出し、Python と Google スプレッドシートで確かめました
  • 販売ページ2つは、2026年10月25日に開いて読みました

このデータでは分からないことは、次のとおりです。

  • まだ確かめられていないこと:エクセル本体での式の動き。この PC にエクセルが無いため、Python と Google スプレッドシートで確かめました
  • 場ごとの決まり手、風や波との関係。場ごとの逃げの割合は1号艇の1着率に近く、ZEN BOAT LAB の有料の研究で扱っているため、この記事では出していません
  • 回収率・払戻の平均

数字はどれも過去のレースを数えたものです。どの決まり手を予想すれば得をするという意味ではなく、この先のレースの結果を約束するものでもありません。

まとめ

逃げが約2回に1回で、コースによって一番多い決まり手が変わります。逃げ・差し・まくり・まくり差しの順に、万舟の割合が高くなっていました。次にやることは2つです。

  1. 展示(スタート展示)の進入で分かった各艇のコースを、上の表と照らして、そのコースで多い決まり手を確かめる(本番で進入が変わることもあります)
  2. よく行く場で数えたくなったら、無料版で直近30日の結果を書き出し、着順が1の行を COUNTIFS で数える

LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)

  • 決まり手は、結果の記録の決まり手のうち、対応が確かめられているもの(CONFIRMED)だけを数えました。決まり手が無いか対応が確かめられないレースは3,082ありました(中止のレースを含む)
  • 1着が2艇以上のレースはありませんでした(207,518レースすべて1着は1艇)
  • コースは、1着の艇の進入コース(actual_course)です
  • 2コースからの「逃げ」が1件だけありました。記録のとおり数えています(表では0.00%に丸まるので出していません)
  • 万舟は、3連単の払戻が10,000円以上の組み合わせが1つ以上あるレースです。払戻の中央値は、レースごとの払戻(同着は大きいほう)の真ん中です
  • 3連単の払戻があった恵まれのレース(1,738レース)は、レースが少ないので出目の表から外しました
  • 出目の割合の分母は、その決まり手で3連単の払戻があったレースです
  • 年ごとは2023・2024・2025年の3年です。2026年は9月27日までなので入れていません
  • 1日分の CSV は、研究用データベースから2026年8月24日の144レースを小さなデータベースに写して BoatData のコマンドで書き出したものです(MED-SEO-K12 で作成)
  • Google スプレッドシートの確認は、選手名などを入れずに、進入コース・着順・決まり手の3列だけを左の列に詰めて行いました(記事の列は AS・AU・AW)