浜名湖競艇の特徴|まくり差しは24場で最多、夏ほど全国との差が大きい

浜名湖競艇の特徴。9,195レースで全国と比べた。まくり差しは15.39%で24場の最多、枠なりは72.60%で24場の最少、夏のまくり差しは17.52%

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監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

浜名湖の出走表を見ながら、「ここはまくり差しの場だから」と3号艇や5号艇に目が行くことはありませんか。夏は向かい風、冬は追い風という話も、どこまで当てにしていいのか迷います。

数えてみると、浜名湖のまくり差しは15.39%で、24場の中でいちばん多い値でした。全国は11.86%です。1号艇の1着率は51.35%で、全国の54.59%より3.24ポイント低くなっています。そして全国との差は夏に大きく開き、冬は小さくなっていました。

公式の説明を1つずつ数字に当て、どれが確かめられて、どれが確かめられないのかを順に書きます。季節の列を足して自分で確かめる手順も最後に載せます。

使ったのは、ZEN AI LAB が自社の販売ツールで集めた2023年1月〜2026年9月の浜名湖9,195レース(中止を除く)です。買い目や予想の話はしません。ほかの場やデータの見方は競艇のデータの見方と集め方にまとめています。

公式の4つの説明と、数えて分かったこと

ボートレース浜名湖の公式サイトは、水面特性を次の4文で説明しています。

浜名湖の西岸に位置しており全国でも有数の広さを誇る。冬は追い風、夏は向かい風だ。広大な競走水面でスピードが優先する。まくり差しが入りやすく、筋舟券が成立しにくい。

公式の説明この記事で数えたこと結果
まくり差しが入りやすいまくり差しの割合15.39%で24場の最多。確かめられた
筋舟券が成立しにくい1着と2着が隣の枠の割合37.80%(全国38.25%)。差は見えない
冬は追い風、夏は向かい風季節ごとの決まり手と風速風向きは扱えない。季節で差は動いた
有数の広さ・スピード優先数える列がない確かめていない

水質は汽水で、干満差もあると BOATRACE 公式サイトの場情報にあります。潮位の列は手元のデータにないので、潮の話はしません。

まくり差しは15.39%。全国より3.53ポイント多い

決まり手浜名湖全国差(95%の幅)
逃げ49.55%52.39%−2.84(−3.88〜−1.79)
まくり差し15.39%11.86%+3.53(+2.78〜+4.28)
まくり14.31%15.54%−1.23(−1.96〜−0.50)
差し12.56%12.60%−0.04(−0.73〜+0.65)

95%の幅は、偶然の上下を見込んだ範囲です。まくり差しの差はこの幅が0をまたがず、前半(2023〜24年)+3.73、後半(2025〜26年)+3.30と、どちらの期間でも多くなっていました。24場の2番目は桐生の13.91%で、そこから1.48ポイント離れています。

どのコースから来たかを見ると、まくり差しの1着の42.33%は3コースでした。3コースがまくり差しで勝ったレースは6.51%で、全国の4.68%より1.84ポイント多い値です。5コースも4.59%(全国3.66%)と多めでした。

一方で、まくりは全国より少なく、差しは全国と変わりません。外が「まくる」より、「まくって内に差し込む」形に偏っている場、と読めます。決まり手の割合を24場と風速で並べた表は逃げ・まくり・差しが多い競艇場にあります。

進入が枠どおりにならないレースが、24場で最も多い

6艇が枠番どおりのコースに入ったレースは、浜名湖では72.60%でした。全国は80.53%で、24場の中で浜名湖がいちばん低い値です。前半は−8.75、後半は−6.99ポイントで、どちらの期間でも全国より低くなっています。

枠番枠どおりのコースに入った割合(浜名湖)全国
4号艇82.41%87.86%
5号艇76.54%83.06%
6号艇79.64%85.52%

4〜6号艇は、どれも全国より5.45〜6.52ポイント低い値です。1号艇が1コースを取れなかったレースも2.03%で、全国の0.98%の約2倍でした。

ただ、まくり差しの多さは進入のせいだけではありませんでした。枠なりで入った6,574レースだけで数えても、まくり差しは15.00%(全国11.51%)で、差は+3.49ポイント残ります。1号艇も54.44%で、全国の枠なりのレース(56.58%)より低いままでした。

1号艇の51.35%は、24場で6番目に低い値です。場ごとの並びは競艇24場の枠番別・コース別1着率で見比べられます。

夏ほど全国との差が開き、冬は小さくなる

公式の「冬は追い風、夏は向かい風」は、風向きの話です。手元のデータの風向きは番号で記録されていて、番号と方位の対応が場ごとにずれるため、向きは数えていません。代わりに、季節で分けて全国と並べました。

季節ごとのまくり差しの割合を浜名湖と全国で比べた棒グラフ。浜名湖は春15.97%、夏17.52%、秋14.64%、冬12.90%。全国は11.45〜12.45%で、夏の差がいちばん大きい
季節まくり差し(全国)逃げ(全国)風速5m以上(全国)
春(3〜5月)15.97%(11.66%)49.77%(53.02%)22.49%(17.42%)
夏(6〜8月)17.52%(12.45%)46.41%(51.28%)25.73%(13.70%)
秋(9〜11月)14.64%(11.81%)51.09%(52.69%)14.64%(13.22%)
冬(12〜2月)12.90%(11.45%)51.69%(52.72%)20.17%(18.65%)

夏の浜名湖は、まくり差しが全国より5.06ポイント多く、逃げは4.86ポイント少なくなっています。冬はそれぞれ1.45ポイント、1.03ポイントの差で、逃げは全国との差があるとは言えません。全国との差が冬と夏でどれだけ違うかも、幅を付けて比べました。まくり差しは−3.61(−5.65〜−1.57)、逃げは+3.83(+0.97〜+6.69)で、どちらも0をまたぎません。

風の強さも季節で違います。夏の浜名湖は5m以上の風が25.73%で、全国の夏(13.70%)の2倍近くありました。冬は20.17%で、全国の冬(18.65%)と近い値です。

1号艇の1着率も、夏49.42%、冬53.07%と動きます。ただ全国も夏に下がるので、浜名湖だけの動きとは言い切れませんでした(全国との差の冬夏の違いは+2.31、幅−0.55〜+5.17)。ボートレース浜名湖の公式サイトの季節別の表(2025年9月〜2026年8月)でも、1コースの1着率は春夏秋冬とも55%台です。これは1コースに入った艇の率で、期間も違うため、この記事の1号艇の数字とは直接比べられません。

風が4m以上だと、同じ強さでも夏と冬で違った

風速をそろえて、夏と冬を比べました。風速4〜5mのレースだけで見ると、浜名湖のまくり差しは夏19.27%、冬12.22%です。差は7.05ポイント(幅3.62〜10.48)でした。6m以上でも、夏19.00%、冬8.80%と開いています。一方、風が3m以下のレースでは、夏と冬の差ははっきりしませんでした。2〜3mは夏15.33%・冬13.91%で、差1.42(幅−1.71〜+4.55)です。0〜1mは夏13.77%・冬13.74%でした。

風速4〜5mのレース浜名湖のまくり差し全国
夏(1,308レース)19.27%13.18%
冬(573レース)12.22%11.93%

浜名湖の風速ごとの率から、風の強さの構成だけで予想すると、まくり差しは夏15.83%、冬15.11%になります。実際は17.52%と12.90%なので、季節そのものの開きが残ります。公式は季節で風向きが変わると書いていますが、向きは数えていないので原因かどうかは分かりません。この分け方は、結果を見てから足したものです。

風が強い場だが、風だけでは説明しきれない

浜名湖の風速の平均は3.23mで、全国の2.80mより強く、24場で4番目でした。5m以上の風が吹いていたレースは21.37%(全国15.83%)です。

風速レース浜名湖の1号艇全国
0〜1m1,36353.85%58.01%
2〜3m3,84054.17%55.22%
4〜5m3,21448.66%52.00%
6m以上77844.22%47.23%

風が1m以下の静かなレースでも、浜名湖の1号艇は全国より4.16ポイント低くなっていました。全国の風速ごとの率を浜名湖の風の吹き方に当てはめると、1号艇は53.83%になる計算です。実際は51.35%なので、全国との差3.24ポイントのうち、風の強さで説明できるのは一部だけでした。風速と1号艇の関係を24場で比べた話は、風で競艇の展開はどう変わるかに書いています。

4Rだけは、1号艇が全国より高い

レース番号で分けると、浜名湖の1号艇が全国より高く、差の幅も0をまたがなかったのは4Rだけでした。60.42%(全国47.39%)です。差は+13.03ポイント(幅+9.49〜+16.57)で、2023年から2026年まで4年とも58%を超えていました。24場の4Rの中でも3番目に高い値です。

4Rを除くと、浜名湖の1号艇は50.53%(全国55.25%)まで下がります。4Rの進入は他のレースと大きく違わず、なぜ4Rだけ高いのかはデータからは分かりませんでした。浜名湖の公式サイトの企画レースのページでは、4Rは「ランチタイム戦」で、企画レースは原則1号艇にA級選手、ほかはB級選手を入れると説明されています(2026年11月6日に確認)。この記録でも、4Rの半数強がランチタイム戦でした。4Rが高いことと同じ向きですが、それでどこまで説明できるかは、まだ確かめられていません。このレース番号の分け方は結果を見てから足したものなので、その分割り引いて読んでください。

季節の列を足して、自分で確かめる手順

浜名湖の夏と冬の差が、この先も続くかは、新しいデータを足して見るしかありません。手順は次のとおりです。

  1. 浜名湖の艇ごとの CSV を用意する(1行が1艇。A列が日付、J列が枠番、AU列が着順、AW列が決まり手)
  2. 空いているAZ列に、日付から季節を入れる。式は =CHOOSE(MONTH(A2),"冬","冬","春","春","春","夏","夏","夏","秋","秋","秋","冬")
  3. 季節ごとに、まくり差しの割合を出す
  4. 前半と後半で同じ向きか、全国の同じ季節と比べてどうかを見る

3の式は次の形です。1着の行のうち決まり手がまくり差しのものを、レース数(1号艇の行で決まり手が入っているもの)で割ります。

=COUNTIFS(AU:AU,1,AW:AW,"まくり差し",AZ:AZ,"夏")/COUNTIFS(J:J,1,AW:AW,"<>",AZ:AZ,"夏")

1号艇の1着率のような50%前後の率なら、30日分(中央値212レース)では上下およそ6.7ポイントの幅があります。季節の箱は、3年9か月分を集めても1つ1,701〜2,592レースです。夏と冬の数ポイントの差を見るには、複数年が必要です。

手で集めるなら、6艇のコースと着順に、決まり手・風速・波高を足して1レース15マスです。浜名湖の9,276レースなら139,140マスになる計算で、これは行数から出した推定です。この写す作業は、次の節のツールで代えられます。

浜名湖のデータを何年分も持つには

BoatData Collector Pro は ZEN AI LAB が作った自社ツールで、この記事の数字もこのツールで集めたデータから出しています。今回は販売版の画面ではなく、同じプログラムのコマンド操作で取得しました。

  • 場と期間を指定して、出走表・展示/直前情報・結果・払戻などを集めます
  • 途中で止めても続きから取得し、取得済みの分は取り直しません
  • レースごとに1行、艇ごとに1行の Excel・CSV に書き出します

予想・買い目・自動投票の機能は、どちらの版にもありません。BOATRACE や公式サイトとは関係のない非公式のツールで、データの正確性は保証していません。

季節を比べられるだけの年数を集めるならBoatData Collector Pro のページをご覧ください。無料版は直近30日までの取得で、LINE 公式アカウントの友だち追加のあとに受け取れます。詳しくは無料版のページにあります。

同じ東海の場で、序盤と終盤で1号艇の強さが変わるのは蒲郡競艇の特徴です。

東海の別の場で、スタートの早さと水面の荒れ方を見るなら常滑競艇の特徴へ。

汽水の場はほかにもあります。24場の水質の一覧は競艇場の海水・淡水・汽水の一覧で確かめられます。

競艇のデータを、何か月分も自分で集めて数えるなら

BoatData Collector Pro の商品画像。全国24場の競艇データを集めて Excel・CSV に出力、重複取得しない、月額0円の買い切り

BoatData Collector Pro は、競艇の公開データを期間と競艇場を選んで集め、Excel・CSV に書き出す自社ツールです。予想や買い目は出しません。保存できるのは2016年10月1日以降のレースです。

  • BoatData Collector Pro:6,000円(買い切り・note。ココナラでも6,000円)
  • 分析版 BOAT DATA PRO:10,000円(ココナラ)。集めたデータを進入コース別・選手別などに集計する画面つき
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価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。

確かめたことと、データでは分からないこと

  • 公式の水面特性の4文と、水質・干満差は公式の案内で読みました
  • 風向きは数えていません。「冬は追い風、夏は向かい風」が正しいかどうかは分かりません
  • 「有数の広さ」「スピードが優先」は、水面の形を数える列が記録に無いので、このデータでは確かめられません。公式の説明をそのまま載せています
  • 「筋」は1着と2着が隣の枠かどうかだけで見ました。舟券の払戻やオッズは扱っていません
  • 4Rは、公式の説明では原則1号艇にA級選手を入れる企画レース(ランチタイム戦)です。まくり差しの多さ、枠なりの少なさの原因と、4Rの高さがそれでどこまで説明できるかは、まだ確かめられていません
  • どの数字も過去の集計で、今後のレースの結果を保証しません

まとめ

浜名湖は、まくり差しの多さと、枠どおりに入らない進入の多さが24場でいちばん目立つ場でした。その差は夏に大きく、冬は全国に近づきます。

  1. 夏(6〜8月)の開催は、まくり差しが全国より約5ポイント多く、逃げが約5ポイント少ない時期として見る。冬は全国との差が小さい
  2. 展示で、4〜6号艇が枠どおりのコースに入るかを見る。浜名湖は枠どおりにならない割合が全国より5〜7ポイント大きい

1号艇の強さが目立つ場との違いは、宮島競艇の特徴や多摩川競艇の特徴と見比べられます。

LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)

  • 研究用データベースを読み取り専用で開いて数えました。計画は数える前に書きました。まくり差し・季節・筋は計画どおりです。枠なりを主役にしたこと、枠なりのレースだけの集計、風の期待値、季節×風速帯、4Rの確認は結果を見てから足しました
  • 差と呼んだ条件は、全国との差の95%の幅が0をまたがない、1.0ポイント以上、前半と後半で同じ向き、の3つです。季節は、冬と夏の(浜名湖−全国)の差の差に幅を付けて見ました
  • 比較の数が多いので、偶然で条件を満たすものが混ざる可能性があります
  • 期間は2023年1月1日〜2026年9月24日、開催は770日です。全9,276レースのうち中止の81レースを除きました。艇ごとの CSV にすると55,656行です
  • 比較先は全国207,662レース(全210,600レースから中止を除く)で、浜名湖自身も含みます
  • 式の検算: 1号艇の1着は4,722÷9,195で51.35%、まくり差しの1着の行は1,415でした
  • 筋は、1着と2着の枠番の差が1のレースの割合です。差は−0.45ポイント(幅−1.46〜+0.57)でした。進入コースで数えても39.87%(全国39.43%)で、差は見えませんでした
  • 波高の記録は、浜名湖以外の23場のうち12場で過半数のレースが風速と同じ値でした。浜名湖は12.46%です。このため波の大きさは全国と比べていません
  • 季節×風速帯の集計(calc_add2.py)は結果を見てから足しました。夏と冬の差は、風速の構成をそろえても残りました
  • 風の期待値は、全国の風速帯ごとの1号艇の率を、浜名湖のレースの風速帯に当てはめて平均したものです
  • 1Rの1号艇は49.35%で、全国の58.28%より低い値でした
  • 30日のレース数は全日を起点に30日ずつ数えた中央値です
  • 取得は2026年9月28日、ツールのコマンド操作によるものです。取得元は非公式の API と公式の配布ファイルです
  • 公式は2026年11月4日に単発で読みました。販売ページの記述は2026年10月29日の保存分によります