蒲郡競艇の特徴|1号艇は1〜4Rで弱く終盤に強い、抜きは24場で最少

蒲郡競艇の特徴。9,011レースで数えると、1号艇の1着率は1〜4Rで42.79%、9〜12Rで70.12%。抜きは24場で最も少ない

ZEN AI LAB のキャラクター ZEN

監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

蒲郡の1Rは、午後3時20分ごろに締め切られます。「蒲郡はインが強い」と聞いて、その1Rから最終の12Rまで同じ目で1号艇を見ていませんか。

数えてみると、蒲郡の1号艇の1着率は55.58%で、全国の54.59%と差が見えませんでした。ただ、レース番号で分けると姿が変わります。1〜4Rは42.79%で、ナイターを開かない昼の17場(51.45%)より低い。7Rで一気に上がり、9〜12Rは70.12%です。この序盤と終盤の開きは、24場で最も大きい値でした。

場で絞って買う意味はあるのか、という質問もよく見かけます。蒲郡の場合、場を決めただけではほぼ全国並みで、レース番号まで見て初めて違いが出ます。この記事を読むと、蒲郡の出走表でレース番号をどう扱えばいいかが分かります。

使ったのは、ZEN AI LAB が自社の販売ツールで集めた蒲郡の9,011レースです。期間は2023年1月〜2026年9月で、中止のレースは数えていません。買い目には触れず、公式の説明が数字でどこまで言えるかだけを書きます。データの見方の全体は競艇のデータの見方と集め方にあります。

公式の5つの説明を数字に当てた結果

ボートレース蒲郡の公式サイトは、データ集のページでこう説明しています。

年間を通じてナイター開催。インが強いが、センターからのまくりも効き、多彩なレース展開が見られる。2マークでの逆転劇も多く、迫力あるレースが多い。

水面特性の欄には「風の影響も少なく穏やかな水面」ともあります。1文ずつ、手元のデータで数えられるものを当てました。表の「抜き」は、1マークの後で前の艇を抜いて1着になった決まり手です。

公式の説明数えたこと結果
年間を通じてナイター最終Rの締切の時刻757日すべて19時以後。確かめられた
インが強い1号艇の1着率全体は55.58%で全国並み。1〜5Rは低く、7R以降は高い
センターのまくりも効く3・4コースのまくり系の1着19.54%(全国17.42%)。確かめられた
2マークの逆転劇も多い決まり手「抜き」5.28%で24場の最少。逆の結果
風の影響が少ない風速平均2.55m。弱い側

ナイターは前提にせず、締切の記録で確かめました。記録のある757日すべてで、最終レースの締切は19時以後でした(いちばん早い日でも19時10分)。1Rの締切は中央値で15時20分です。ナイター7場どうしの比べ方は競艇のナイターは7場にまとめています。

1号艇は1〜4Rで低く、9R以降で高い

全国の数字にはナイターの場も混ざるので、ここではナイターを開かない昼の17場と比べました。

レース蒲郡昼の17場差
1〜4R42.79%51.45%−8.67
5〜8R53.86%48.07%+5.79
9〜12R70.12%61.32%+8.81

どの帯も、偶然の上下を見込んだ95%の幅が0をまたぎません。2023〜24年と2025〜26年に分けても同じ向きでした。

蒲郡の1号艇の1着率をレース番号ごとに昼の17場と比べた折れ線グラフ。1Rから5Rは蒲郡のほうが低く、7Rから11Rは蒲郡のほうが高い。1Rは45.74%対61.80%、7Rは64.18%対47.25%

帯でまとめると5〜8Rも昼の17場より高い側ですが、番号ごとに見ると、5Rまでは低く、6Rはどちらとも言えず、7Rから高くなります。

1Rは45.74%で、昼の17場(61.80%)より16.05ポイント低い値です。全国の1Rは58.28%なので、1Rから1号艇が強いという全国の傾向が、蒲郡には当てはまりません。逆に7Rは64.18%で、昼の17場の47.25%より16.93ポイント高くなっています。7Rの番組名はほとんどが予選か一般戦で、特別な名前の番組ではありませんでした。ただ、蒲郡の公式サイトの開催ページ(2026年11月6日に閲覧)のタイムテーブルでは、7Rは進入固定競走です。2026年9月15日の公式の競走成績でも、蒲郡の7Rに進入固定の印がありました。

1〜4Rの低さは、進入が乱れたせいだけでもありません。6艇が枠どおりに入ったレースだけで数えても、蒲郡の1〜4Rは43.54%、昼の17場は52.77%でした。

終盤と序盤の開きは24場で最大

9〜12Rの率から1〜4Rの率を引くと、蒲郡は27.33ポイントです。24場でいちばん大きく、2番目は桐生の24.60でした。

24場の1号艇の1着率について、9〜12Rから1〜4Rを引いた開きを並べた横棒グラフ。蒲郡が27.33ポイントで最大、続いて桐生24.60、多摩川23.82

1〜4Rの1号艇は、24場の中で下から4番目です。下から順に戸田・桐生・平和島・蒲郡でした。9〜12Rは24場で2番目に高く、上は大村だけです。全体の率だけで「インの強い場」「弱い場」と分けると、蒲郡はどちらにも入りません。

ただ、序盤が低く終盤が高い形は、蒲郡だけのものではありません。開きの大きい上位8場のうち5場は、ナイターを開く場でした。1〜4Rの1号艇も、桐生は35.65%で蒲郡より低く、若松の44.19%、丸亀の44.89%も5割を切っています。ナイターの場に多い形で、その中でも開きがいちばん大きいのが蒲郡、というのが正確な言い方です。ナイターの場どうしの比べ方は競艇のナイターは7場に回します。

抜きは24場で最少。2マークの逆転は1着では少ない

決まり手蒲郡全国
逃げ54.46%52.39%
差し9.13%12.60%
まくり16.55%15.54%
まくり差し13.76%11.86%
抜き5.28%6.75%

抜きは5.28%で、24場でいちばん少ない値でした。全国より1.47ポイント少なく、2023〜24年も2025〜26年も少ない側です。公式の「2マークでの逆転劇も多く」とは逆の向きになりました。ただ、2着・3着の入れ替わりは列がないので数えていません。2着争いの逆転まで含めた話なら、結果は変わるかもしれません。

差しも9.13%で、24場で2番目に少ない値です。2コースが差しで勝ったレースは6.14%で、全国の8.54%を下回りました。

センターのまくりは、公式の説明と同じ向きでした。3コースと4コースがまくり・まくり差しで1着になったレースは19.54%で、全国の17.42%より2.12ポイント多くなっています。多いのは4コースで、4コースのまくりだけでも全国の4.93%に対して6.14%ありました。3コースだけでは全国と差が見えません。決まり手の割合を24場で比べた表は逃げ・まくり・差しが多い競艇場にあります。

風は弱い。風の日に1号艇が下がって見えるのは、レース番号のせい

蒲郡の風速の平均は2.55mで、全国の2.80mより弱めです。5m以上の風が吹いたレースは8.57%で、全国の15.83%の半分ほど、24場で3番目に少ない値でした。

風が1m以下のレースの1号艇は62.61%、4m以上だと50.44%で、差は12.17ポイントです。全国の同じ差は7.25ポイントなので、最初は「蒲郡は風が吹くと1号艇が大きく崩れる場」と読みかけました。

蒲郡で風速1m以下の静かなレースが占める割合をレース番号帯ごとに比べた棒グラフ。1〜4Rは12.23%、5〜8Rは23.70%、9〜12Rは33.28%で、静かなレースは終盤に多い

ところが、静かなレースは終盤に偏っていました。風が1m以下のレースは、1〜4Rでは12.23%しかなく、9〜12Rでは33.28%あります。もともと1号艇が強い終盤に静かなレースが多いので、風の差が大きく見えたわけです。

そこで、レース番号の帯ごとに「4m以上」と「1m以下」の差を出し直しました。

レース蒲郡全国
1〜4R−3.82−5.69
5〜8R−6.35−7.88
9〜12R−6.11−8.28

帯をそろえると、風が強いときの1号艇の下がり方は全国とほぼ同じで、むしろ少し小さいくらいです。ただ、全国との違いは偶然の範囲に収まりました。蒲郡の1号艇が風に特に弱い、とは言えません。風と1号艇の関係を24場で比べた話は風速で競艇はどう変わるかにあります。

蒲郡で波高と風速が同じ数字だったレースは9.59%で、波の記録は風の写しではありません。波が3cm以上だったのは7.26%のレースで、そのときの1号艇は48.17%でした(3cm未満は56.16%)。

レース番号の列で、自分で数え直す

蒲郡の序盤と終盤の違いは、艇ごとの CSV があれば表計算ソフトで確かめられます。

  1. 蒲郡の艇ごとの CSV を開く(1行が1艇。D列がレース番号、J列が枠番、AU列が着順、AW列が決まり手)
  2. 1〜4Rの1号艇の1着率を出す
  3. 9〜12Rも同じように出して、差を見る
  4. 2年ずつに分けて、同じ向きかを見る

手順2の式は次の形です。分母は、1号艇の行のうち決まり手が入っているもの(中止を除いたレース数)です。

=COUNTIFS(D:D,"<=4",J:J,1,AU:AU,1)/COUNTIFS(D:D,"<=4",J:J,1,AW:AW,"<>")

この記事の期間なら、1,287÷3,008で42.79%になります。手順3は "<=4" を ">=9" に変えるだけです。1号艇全体の検算は5,008÷9,011で55.58%でした。

この確かめ方には、ある程度の年数が要ります。蒲郡は30日で中央値210レースなので、1〜4Rの1号艇の行は1か月で約70しかありません。50%前後の率は、210レースあっても上下およそ6.7ポイント動きます。1か月分で「今月は序盤も1号艇が強い」と見えても、偶然との区別はつきません。

7Rの64.18%のような1つの番号の数字を追うなら、なおさらです。式の組み方は競艇のデータ分析をエクセルでする方法に詳しく書きました。

元の結果を自分で写して表にする場合、1レースにつき6艇のコースと着順で12マス、決まり手・風速・波高で3マス、合わせて15マスです。中止を含む蒲郡の行数9,084レースから見積もると136,260マスになります。この写す作業は、次の節のツールで置き換えられます。

蒲郡のデータを何年分も手元に置くなら

この記事の数字の元は、ZEN AI LAB が作った自社ツール BoatData Collector Pro で集めたデータです。今回は販売版の画面ではなく、同じプログラムのコマンド操作で取得しました。

  • 場と期間を選び、出走表・展示/直前情報・結果・払戻などを集めます
  • 途中で止めても続きから取得し、取得済みの分は取り直しません
  • レースごとに1行、艇ごとに1行の Excel・CSV に書き出せます

予想・買い目・自動投票の機能は、どちらの版にもありません。BOATRACE や公式サイトとは関係のない非公式のツールで、データの正確性は保証していません。

レース番号ごとの差を何年分も見るならBoatData Collector Pro のページをご覧ください。無料版は直近30日までの取得で、LINE 公式アカウントの友だち追加のあとに受け取れます。説明は無料版のページにあります。

東海の場をもう1つ並べるなら、津競艇の特徴でまくりの少なさと冬の形を見ています。

競艇のデータを、何か月分も自分で集めて数えるなら

BoatData Collector Pro の商品画像。全国24場の競艇データを集めて Excel・CSV に出力、重複取得しない、月額0円の買い切り

BoatData Collector Pro は、競艇の公開データを期間と競艇場を選んで集め、Excel・CSV に書き出す自社ツールです。予想や買い目は出しません。保存できるのは2016年10月1日以降のレースです。

  • BoatData Collector Pro:6,000円(買い切り・note。ココナラでも6,000円)
  • 分析版 BOAT DATA PRO:10,000円(ココナラ)。集めたデータを進入コース別・選手別などに集計する画面つき
  • 無料版:直近30日まで(LINEで受け取り)
実際の画面7枚で使い方を見るnote で購入する(6,000円)分析版 BOAT DATA PRO を見る(ココナラ)まず無料版を受け取る

価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。

確かめたことと、データでは分からないこと

  • 公式の説明は、ボートレース蒲郡の公式サイトのデータ集と、BOATRACE 公式サイトの場の紹介で読みました
  • 7Rは、公式の開催ページで進入固定競走と確かめました(番組名に出ないので、データだけでは分かりませんでした)。まだ確かめられていないこと: 1〜4Rが低く7Rが高い理由。級別などは数えていません
  • 公式の水面特性にある「1マークのバック側は全国一の広さ」「高速水面」は、水面の形が記録に無いので、データでは確かめられません。公式の説明をそのまま載せています
  • 波が3cm以上のレースの1号艇(48.17%)は、レース番号の偏りを確かめていない参考の数字です
  • どの数字も過去の集計で、今後のレースの結果を保証しません

まとめ

  1. 1〜4Rの1号艇は4割台(42.79%。1Rでも45.74%)として見る
  2. 7Rは64.18%、10R以降は7割を超える(9〜12Rで70.12%)として見る
  3. 決まり手は、抜きと差しが少なく、4コースのまくりが多い場として見る

1号艇の率をレース番号で分けた全国の数字は競艇の1号艇の勝率に、ほかの場との違いは住之江競艇の特徴や浜名湖競艇の特徴にあります。

LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)

  • 研究用データベースを読み取り専用で開いて数えました。計画は数える前に書き、公式の5つの説明の確認、レース番号別、風の帯は計画どおりです。序盤と終盤の開きを主役にしたこと、24場の並び、風の差をレース番号帯でそろえ直したこと、7Rの番組名の確認は、結果を見てから足しました
  • 差と呼んだ条件は、全国(または昼の17場)との差の95%の幅が0をまたがない、1.0ポイント以上、2023〜24年と2025〜26年で同じ向き、の3つです。比べた数が多いので、偶然で条件を満たすものが混ざる可能性があります
  • 期間は2023年1月1日〜2026年9月18日、開催は752日です。全9,084レースのうち中止の73レースを除きました。締切の記録は757日分あり、中止だけの日も含みます。艇ごとの CSV にすると54,504行です
  • 比較先の全国は207,662レース(全210,600レースから中止を除く)で、蒲郡自身も含みます。昼の17場は、ナイター7場(桐生・蒲郡・住之江・丸亀・下関・若松・大村)を除いた場です
  • 1号艇全体の全国との差は+0.99ポイント(幅−0.06〜+2.03)で、24場で13番目でした
  • 1〜4Rの昼の17場との差は、2023〜24年が−9.53、2025〜26年が−7.67です。12Rは+2.73で、幅が0をまたぎます
  • 3・4コースのまくり系の差は、2023〜24年が+2.96、2025〜26年が+1.17でした
  • 抜きの全国との差の幅は−1.94〜−0.99でした
  • 風の比較は、レース番号帯(1〜4R・5〜8R・9〜12R)ごとに「4m以上−1m以下」の差を蒲郡と全国で出し、その違いを誤差の大きさで重みを付けてまとめました。まとめた違いは+1.86ポイント(幅−1.33〜+5.06)で、0をまたぎます
  • 次に数えること: 7Rの出走艇の級別の構成。7Rの番組名はほとんどが予選か一般戦で、名前からは理由が分かりませんでした
  • 枠なりで6艇が入ったレースは75.67%(全国80.53%)でした
  • 1号艇の数え方は、1着が2艇いる同着のレースでも1号艇が1着なら数える形にそろえました
  • 30日のレース数は全日を起点に30日ずつ数えた中央値です
  • 取得は2026年9月28日、ツールのコマンド操作によるものです。取得元は非公式の API と公式の配布ファイルです
  • ボートレース蒲郡の公式サイトは2026年11月5日に単発で読み、BOATRACE 公式サイトの場の紹介は2026年10月30日に保存した本文を使いました。販売ページの記述は2026年10月29日の保存分によります