3連単は120通りなので、1点の単純な確率は1/120(0.83%)です。ただ、約21万レースを数えると出方は均等ではなく、いちばん多い1-2-3は7.03%(約14回に1回)、いちばん少ない6-5-3は0.07%で、出た回数の多い上位15通りで全体の半分を占めていました。
Yahoo!知恵袋には「競艇で3連単当てる確率って意外と高いですか?」という質問があります(質問ページ)。答えは、1点だけなら0.83%です。ただし1-2-3のように、1/120の8倍以上出ている組もあります。
別の質問では「120通りある内の6%の決着って単純に何回に1回の確率ですか?」と聞かれていました(質問ページ)。100÷6で、約17回に1回です。割合を「何回に1回」に直すときは、100をその割合で割ります。
この記事では、単純な確率と実際の割合の差を、120通り全体・1着の艇番・ボックスの3つで見ます。ボックスは、1・2・3の3艇(6点)だと17.48%、4・5・6の3艇だと1.48%で、同じ6点でも10倍以上違いました。
数えたのは、ZEN AI LAB が作って販売している自社ツールで集めた研究用データベースです。買い方や回収率は扱いません。競艇のデータで何が数えられるかの全体は、競艇のデータの見方と集め方にまとめています。
単純な確率は「買う点数÷120」
3連単は、1着・2着・3着を着順どおりに選ぶ舟券です。6艇のレースでは、1着が6通り、2着が残りの5通り、3着が残りの4通りなので、6×5×4で120通りです。
どの組も同じように出ると考えると、確率は「買う点数÷120」です。
| 買い方 | 点数 | 単純な確率 |
|---|---|---|
| 1点 | 1点 | 1/120(0.83%) |
| 3艇ボックス | 6点 | 6/120(5%) |
| 4艇ボックス | 24点 | 24/120(20%) |
| 5艇ボックス | 60点 | 60/120(50%) |
ボックスは、選んだ艇の中のすべての着順を買う買い方です。3艇なら3×2×1で6点になります。
この表は、6艇の力も、内側と外側の有利・不利も同じだと考えたときの数字です。実際の競艇ではそうなっていません。
1/120を上回ったのは、120通りのうち31通り
3連単の払戻があった207,583レースで、120通りの組がそれぞれ何%のレースで払戻になったかを数えました。1/120(0.83%)を上回ったのは31通りで、その31通りを合わせると68.69%になりました。残りの89通りで、残りの約3割です。
出た回数の多い順に組を並べて、上から足していくと、次のようになりました。

上位15通りで全体の50%、49通りで80%、72通りで90%です。どの組も同じなら、半分に届くのに60通りが要ります。
いちばん多かった1-2-3は7.03%で、1/120の8.4倍でした。いちばん少なかった6-5-3は0.07%で、1/120の10分の1にも届きません。120通りそれぞれの割合は、競艇の出目ランキングに出目表として載せています。
いちばんの違いは、1着の艇番
偏りがいちばん大きく出るのは、1着の艇番です。3連単の払戻の組を1着の艇番で分けました。どの艇も同じなら、どれも16.67%(1/6)です。

1号艇が1着の組は54.60%で、16.67%の3倍以上でした。6号艇が1着の組は3.06%です。1号艇の1着の割合をレース番号ごとに見た数字は、競艇の1号艇の勝率にあります。
1/120を上回った31通りのうち19通りは、1号艇が1着の組でした。1号艇が1着の20通りで1/120に届かなかったのは、1-6-5だけです。残りの12通りも、2-3-4を除く11通りは、2-1-3や3-1-4のように1号艇が2着か3着に入る組でした。
ボックスの割合は、選ぶ艇で10倍以上違う
ボックスは、選んだ艇が3着までを占めたときに、結果がボックスの中に入ります。3艇ボックスなら、選んだ3艇が1〜3着をすべて占めたときです。
3艇ボックス(6点)の20組を数えると、単純な確率の5%を上回ったのは8組でした。

いちばん多い1・2・3は17.48%、いちばん少ない3・5・6は1.04%でした。同じ6点でも、選ぶ3艇で10倍以上違います。1号艇を含まない組でいちばん多い2・3・4でも3.46%で、5%に届きませんでした。
3艇ボックスに入る割合は、同じ3艇の3連複が払戻になる割合と同じです(3連複の上位の組は競艇の出目ランキングにあります)。3着までの3艇が決まれば、6点のどれかが必ず入るからです。
4艇・5艇のボックス
4艇ボックス(24点)と5艇ボックス(60点)も数えました。
| ボックス | 点数 | 単純な確率 | 実際(多い組) | 実際(少ない組) |
|---|---|---|---|---|
| 4艇 | 24点 | 20% | 1・2・3・4 44.40% | 3・4・5・6 6.26% |
| 5艇 | 60点 | 50% | 1・2・3・4・5 73.50% | 2・3・4・5・6 19.05% |

4艇ボックスでは、15組のうち7組が20%を上回りました。2・3・4・5は10.46%です。5艇ボックスで50%を上回ったのは6組のうち3組でした。1号艇を外した2・3・4・5・6は、60点買っても19.05%です。
「約14回に1回」は、毎日出るという意味ではない
1-2-3は約21万レースのうち7.03%、約14回に1回でした。では、ある場の1日12レースで、1-2-3は何回出たのでしょうか。12レースそろっていた場の1日、17,105日分を数えました。
| その日の1-2-3 | 日数 | 割合 | 計算では |
|---|---|---|---|
| 0回 | 7,262 | 42.46% | 41.71% |
| 1回 | 6,306 | 36.87% | 37.83% |
| 2回 | 2,633 | 15.39% | 15.73% |
| 3回以上 | 904 | 5.29% | 4.73% |
1回以上出た日は57.54%でした。42.46%の日は、12レースで一度も出ていません。
毎レース7.03%で出るとして計算すると、12レースで1回以上出る確率は 1 −(1 − 0.0703)の12乗 で58.29%になります。実際の57.54%とほぼ同じでした。表の「計算では」の列は、同じ考え方で0回・1回・2回・3回以上になる確率を出したものです。
この数え方は、前後のレースの関係を調べたものではありません。
自分の場や期間で、確率と実際を比べるには
全国の数字は、よく行く場とは違うかもしれません。BoatData Collector Pro で払戻を CSV に書き出すと、3連単の行は bet_type が「trifecta」、組は combination の列に「1-2-3」の形で入ります。ZEN が書き出した CSV では、E列が bet_type、F列が combination、I列が payout_status(通常の払戻は NORMAL)でした。列の位置は書き出し方で変わることがあるので、1行目の列名で確かめてから式を入れてください。
- BoatData で、見たい場と期間の払戻を CSV に書き出します
- エクセルは「データ」→「テキストまたは CSV から」で読み込み、F列を文字列にします。そのまま開くと「1-2-3」が日付に変わることがあります
- 空いているセルに、次の式を入れます
- 3連単の行の数:
=COUNTIFS(E:E,"trifecta",I:I,"NORMAL") - 1-2-3の数:
=COUNTIFS(E:E,"trifecta",F:F,"1-2-3",I:I,"NORMAL") - 1号艇が1着の組の数:
=COUNTIFS(E:E,"trifecta",F:F,"1-*",I:I,"NORMAL")
1-2-3の数を3連単の行の数で割ると、出た割合になります。0.83%(1/120)と比べれば、単純な確率とのずれが分かります。3艇ボックスは、同じ3艇の3連複(bet_type が trio、組が「1=2=3」の形)を数えると同じ数になります。
2026年8月24日の1日分の CSV(3連単144行)を Python で数えると、1-2-3は13行、1号艇が1着の組は84行でした。
何か月・何年分の払戻を手で写すと、3連単だけでも1日に約140行になります。集めるところは、ツールに任せる方法もあります。
払戻を集めて表にするところを任せるなら
ZEN AI LAB の自社ツール BoatData Collector Pro は、この記事の数字を数えた研究用データベースを作ったツールです。競艇の公開データを、期間と競艇場を選んでまとめて集める Windows 用のツールです。
- 出走表・展示/直前情報・結果・払戻を取得して、SQLite にためます。取得済みのデータは取り直さず、次からは続きから取得します
- Excel・CSV に書き出せます
使う前の注意
- 予想・買い目・自動投票の機能はありません。集めて保存し、出力するところまでです
- 公式サイトや BOATRACE とは関係のない、非公式のツールです。データの正確性は保証していません
- 無料版があります。取得できる期間は直近30日までで、LINE 公式アカウントの友だち追加のあとに受け取ります。製品版は期間を自分で選べます(保存できるのは2016年10月1日以降のレース。2026年11月に実際に取得して確かめた範囲)
くわしくはBoatData Collector Pro 無料版のページと、BoatData Collector Pro のページにあります。
競艇のデータを、何か月分も自分で集めて数えるなら

BoatData Collector Pro は、競艇の公開データを期間と競艇場を選んで集め、Excel・CSV に書き出す自社ツールです。予想や買い目は出しません。保存できるのは2016年10月1日以降のレースです。
- BoatData Collector Pro:6,000円(買い切り・note。ココナラでも6,000円)
- 分析版 BOAT DATA PRO:10,000円(ココナラ)。集めたデータを進入コース別・選手別などに集計する画面つき
- 無料版:直近30日まで(LINEで受け取り)
価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。
確かめたことと、データでは分からないこと
数字はすべて、研究用データベース(2023年1月1日〜2026年9月27日の3連単の払戻)を読み取り専用で開き、計算の前に書いた計画どおりに数えました。
このデータでは分からないことは、次のとおりです。
- 場ごと・レース番号ごとのボックスの割合。この記事では全国をまとめた数字だけです
- 払戻金の額と、ボックスで買い続けたときに戻ってくる割合。この記事では数えていません
- 3つの式の、エクセル本体と Google スプレッドシートでの動き。Python で数えた値だけを確かめています(まだ確かめられていません)
数字はどれも過去のレースで出た割合です。次のレースでその組が来る確率そのものではなく、この先の結果を約束するものでもありません。
まとめ
3連単の単純な確率は「買う点数÷120」ですが、実際の出方は均等ではありませんでした。
- 「何%」を「何回に1回」に直すときは、100をその%で割る(6%なら約17回に1回)
- ボックスは点数だけで考えず、選んだ艇で割合が大きく変わることを頭に入れておく
- 自分の場で数えたくなったら、無料版で直近30日の払戻を書き出し、COUNTIFS で数える
LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)
- 分母は、3連単の払戻が NORMAL(通常の払戻)だったレース207,583レースです。同着で3連単の払戻が2つ以上あったレースは、どちらの組も1回ずつ数えました(行は207,650行)。この数え方は競艇の出目ランキングと同じです
- ボックスの割合は、そのレースの3連単の払戻の組のどれかが、ボックスの艇だけでできていたレースの割合です
- 1日の出方の実際は、計算より0回と3回以上の両端が少し多くなりました。場によって1-2-3の出方が違うこと(競艇の出目ランキングの場ごとの表)が混ざっている可能性がありますが、確かめていません
- 1着の艇番の割合は、3連単の払戻の組の1着で数えました。レースごとに1着の艇番を1回だけ数えています。同着の行を1行ずつ数えた出目ランキングの54.62%や、着順の記録で数えた競艇の1号艇の勝率の54.59%とは、数え方が違うので少しずれます
- 1日の出方は、その日その場で3連単の払戻が12レース分あった17,105日です。3回以上の内訳は3回754日・4回131日・5回17日・6回2日でした
- 12レースで1回以上の計算は、毎レース独立に7.03%で出ると考えたときの値です
- 「約21万レース」は研究用データベースの全レース数(210,600)です
- 組み合わせの数(3連単は120通り)は、公式の BOAT RACE GUIDE で確かめた値です(競艇の舟券の種類と買い方の作業で保存)
- 冒頭の質問は、2026年11月6日に質問ページを開いて本文を確かめました
- 1日分の CSV は、研究用データベースから2026年8月24日の144レースを小さなデータベースに写して BoatData のコマンドで書き出したものです(出目ランキングの作業で作成)
- 販売ページの記述は2026年10月29日の保存分によります

