下関競艇の特徴|1号艇は24場で3番目に強く、8Rは予選・一般でも約7割

下関競艇の特徴。8,626レースで24場と比べると、1号艇の1着率は59.77%で24場の3番目、予選・一般の名前の8Rでは69.60%、枠なりのレースは77.67%だった

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監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

「どこからでも1着が取れる」。BOATRACE 公式サイトは、下関の水面をこう紹介しています。ところが8Rの出走表で1号艇に印を付けるかどうか迷い、結局1号艇が逃げ切るのを見送った、という人もいるのではないでしょうか。

下関の8,626レース(2023年1月〜2026年9月・中止を除く)を数えると、1号艇の1着率は59.77%で、24場の中で徳山・大村に次ぐ3番目の高さでした(全国54.59%)。2・3コースの1着は全国より少なく、4・5コースも全国をやや下回っています。

中でも差が大きかったのが8Rです。番組の副題が「予選」「一般」のレースどうしでそろえても、下関の8Rの1号艇は69.60%、ほかの23場は49.05%で、約20ポイントの開きがありました。この記事では、公式の4つの説明を順に数字へ当て、8Rの数字を自分の表で出し直す式まで載せます。

数字の出どころは、ZEN AI LAB が販売している自社ツール BoatData Collector Pro と同じプログラムで集めたデータベースで、記事の後半でツールも紹介します。どの艇を買うかの予想は、この記事の範囲の外です。下関以外の場や、データの扱い方の全体は競艇のデータの見方と集め方にまとめています。

4つの説明のうち、数字と逆だったのは「どこからでも1着」

公式の説明数えたこと結果
どこからでも1着が取れるコース別の1着率逆の向き。1号艇は24場で3番目に高い
ピット離れに差が出やすい枠なりで進入したレースの割合全国より少ない。説明と同じ向き
通年ナイター開催日ごとの最終Rの締切726日のうち719日が19時以降
冬の横風季節ごとの風速と1号艇冬は強い風が増えるが、1号艇の率は変わらない

元になった説明は2つの公式サイトにあります。BOATRACE 公式サイトの場の紹介は、下関のレースの特徴をこう書いています。

海水の走りやすい水面で、どこからでも1着が取れる。広いのでピット離れに差が出やすい。

同じページの水面特性の欄には「海水のプール型水面で、潮位が3mを越えると1マーク手前の堤防から海水が入ってくる。通年ナイター。」とあります。場情報では、水質は海水、干満差は「あり」です。

ボートレース下関の公式サイトのほうは、逃げ・差し・まくりのどれもある標準的な水面だと説明しています。ピットから2マークまでが173mで全国で2番目に長いこと、冬はスタンド側から横風が吹いて風向きが変わりやすいことにも触れています。

1号艇は24場で3番目。2・3コースの1着は全国より少ない

表は、実際に進入したコースで数えた値です。タイトルやリードの59.77%は、枠番(1号艇)で数えた値で、1号艇が1コース以外に入ったレースの分だけ少し違います。

コース下関の1着率全国24場の順位
1コース60.33%55.03%高いほうから3番目
2コース11.22%13.64%高いほうから23番目
3コース11.23%12.72%高いほうから20番目
4コース9.66%10.63%高いほうから19番目
5コース5.43%6.10%高いほうから20番目
6コース2.13%1.89%高いほうから8番目

1号艇の全国との差は+5.18ポイント(95%の幅+4.13〜+6.24)です。2023〜24年は+4.14、2025〜26年は+6.47で、どちらの時期も全国を上回りました。

24場の1号艇の1着率を高い順に並べた横棒グラフ。下関は59.77%で徳山・大村に次ぐ3番目、全国は54.59%

2コースと3コースは、全国より少ないという条件(幅が0をまたがない・1ポイント以上・前半と後半で同じ向き)を満たしました。4コースと5コースも全国を下回りますが、差が1ポイントに届かないか、時期で向きがそろわず、「少ない」とまでは言えません。6コースは全国をわずかに上回るものの、差は0.24ポイントで、幅が0をまたぎます。

決まり手で見ても同じ形です。

決まり手下関全国
逃げ57.48%52.39%
まくり12.98%15.54%
差し10.78%12.60%
まくり差し11.30%11.86%
抜き6.74%6.75%

逃げは24場で3番目に多く、まくりと差しは全国より少なめでした。3コースからのまくりは3.71%で、全国の5.09%を下回ります。下関の公式サイトが書く「1コースが逃げ、2コースが差して追う」は、数字の上では逃げの側に寄った形でした。決まり手の意味は別の記事にあります。

枠なりのレースは全国より少ない

公式の「ピット離れに差が出やすい」は、記録には残りません。代わりに、6艇とも枠番どおりのコースに入ったレース(枠なり)の割合を数えました。

下関は77.67%で、全国の80.53%より2.86ポイント少ない値でした(幅−3.76〜−1.96)。2023〜24年も2025〜26年も全国を下回っています。24場では少ないほうから8番目です。

ただ、1号艇が1コースを取れなかったレースは1.35%(1コースを取ったのは98.65%)で、全国(99.02%)とほとんど変わりません。入れ替わるのは主に2号艇から外の並びです。枠なりのレースの1号艇は62.45%、枠なりでなかったレースは50.71%でした。ピット離れが原因かどうかは、この数字からは言えません。進入の変わり方の全体は競艇のスタート展示の見方にあります。

8Rの1号艇は、名前をそろえても約20ポイント高い

レース番号で分けると、下関の1号艇はほとんどの番号で全国より高く、中でも8Rが69.96%と、全国の52.41%を大きく上回っていました。

下関と全国の1号艇の1着率をレース番号ごとに比べた折れ線グラフ。下関は8Rが69.96%で全国の52.41%より17.55ポイント高く、1Rだけは52.15%で全国の58.28%を下回る

ここで気になるのが、比べる相手の中身です。全国の後半のレースには、選抜戦や特選のように、場が独自の名前を付けたレースが混ざります。そこで、番組の副題が「予選」「一般」「一般戦」のレースだけをそろえて比べました。下関の8Rは96.52%がこの名前です。

レース下関(予選・一般の名前)ほかの23場(同じ名前)
1R52.22%50.24%
2R53.62%43.88%
3R47.35%42.21%
4R48.61%42.93%
6R47.12%43.72%
8R69.60%49.05%

8Rの差は+20.55ポイント(幅+17.02〜+24.08)で、2023〜24年が+20.92、2025〜26年が+20.10と、ほぼ同じ大きさでした。予選・一般の名前の8Rが100レース以上ある21場で並べると、下関がいちばん高く、次が福岡66.99%、大村66.67%です。副題で分けない8R全体では、逃げが67.73%(全国50.47%)でした。

予選・一般の名前の8Rで、1号艇の1着率を21場で並べた横棒グラフ。下関が69.60%で最も高く、福岡66.99%、大村66.67%が続く

反対に1Rは、全国と比べると6.13ポイント低く見えます。ところが名前をそろえると+1.98(幅−1.79〜+5.76)で、差は見えなくなりました。全国の1Rの平均が、独自の名前のレースで押し上げられていたためです。

下関の公式サイトで配っている2026年版の場の案内冊子(PDF・2026年11月6日に閲覧)では、8Rは進入固定戦です。ただ、どの選手を何号艇に入れるかは、決まりとしては書かれていませんでした。8Rほどではないものの、2R〜4Rも名前をそろえて、ほかの23場より5〜10ポイント高く、3つとも全期間で条件を満たし、前半・後半とも同じ向きでした。8Rを除いた予選・一般の名前のレースでも、下関は52.51%で、ほかの場の46.64%より高いままです。下関は予選・一般のレース全体で1号艇が強く、その中で8Rが最も強い、という形でした。1号艇のレース番号ごとの全国の数字は競艇の1号艇の勝率にまとめています。

ナイターは開催日の99.04%。夜の1号艇の高さは番号と分けられない

公式には「通年ナイター」とあります。前提にせず、開催日ごとの最終レースの締切を数えました。726日のうち719日(99.04%)は、最終Rの締切が19時以降でした。残りの7日は、最終Rの締切が19時より前(13時台〜18時台)だった日です。

ふつうの日は、1Rの締切が15時21分ごろ、最終Rが20時39分ごろです(21時より前に終わった開催の真ん中の値)。最終Rが21時以降だった開催も148日ありました。

「夜はインが強いのか」という疑問もよく見かけます。下関の中で締切の時刻ごとに分けると、19時以降のレースの1号艇は67.74%、15〜16時台は51.09%でした。ただ、19時以降に走るのは9〜12Rで、この番号帯の1号艇は69.67%です。夜だから強いのか、後半の番号だから強いのかは、この数え方では分けられません。ナイター7場の比べ方は競艇のナイターにあります。

冬は強い風が増える。それでも1号艇の率は変わらない

下関の公式サイトは、冬の横風を挙げていました。風向きは、データの番号と方位の対応が場ごとに定まらないので数えていません。風の強さと季節で見ました。

冬(12〜2月)は、風速5m以上のレースが17.34%で、夏の6.01%の3倍ほどです。冬の1号艇は60.95%(全国54.89%)でした。冬と春夏で全国との差を比べると、差の違いは+1.35(幅−1.11〜+3.81)で、季節による違いは見えません。

冬の風5m以上のレースに絞っても、下関の1号艇は54.97%で、全国の同じ条件(48.90%)より高い値でした。

風そのものは平均2.62mで、24場で弱いほうから9番目です。全国の風速ごとの1号艇の率(1m刻み)を下関の風の吹き方に当てはめると55.19%になります。実際の59.77%との差の約4.6ポイントは、風の弱さでは説明がつきません。風と1号艇の関係を24場で並べた話は風で競艇の展開はどう変わるかにあります。

下関の波の記録は、99.99%のレースで風速と同じ数字が入っていて、波そのものの大きさとは読めません。このため、波の数字は使っていません。

8Rの数字を自分の表で出し直す

8Rのように、番号を1つに絞ると数字の形が変わることがあります。出し直す手順は次のとおりです。

  1. 下関の艇ごとの CSV を用意する(1行が1艇。D列がレース番号、J列が枠番、AU列が着順、AW列が決まり手)
  2. 8Rの1号艇の1着率を出す
=COUNTIFS(D:D,8,J:J,1,AU:AU,1)/COUNTIFS(D:D,8,J:J,1,AW:AW,"<>")
  1. 比べる相手の場も、同じ番号にそろえる。番組の副題まで分けるときは、副題の列をあとから足す

手順2の答えは、この期間なら69.96%です(副題で分けない値)。

手で集めると、ここで手が止まります。下関だけで艇ごとの行は52,272行あります。30日分を集めても中央値で192レースで、1号艇の率は上下およそ6.9ポイントぶれます。8Rの約20ポイントの差を確かめるには、場をまたいで何年分も並べる必要があります。その集める部分は、次のツールで置き換えられます。

下関のデータを年単位でためるなら

8Rの比較に使った下関と23場の約3年9か月分は、ZEN AI LAB の自社ツール BoatData Collector Pro と同じプログラムを、画面ではなくコマンドで動かして集めました。手作業で一番時間を食う「日付と場を変えながら開いて写す」部分を、このツールが受け持ちます。

  • 下関だけ、または24場すべてを選び、期間を決めて出走表・展示/直前情報・結果・払戻を集める
  • 一度取った日は取り直さないので、翌月は新しい分を足すだけで済む
  • 手順1の「1行が1艇」の表も、1行が1レースの表も、Excel・CSV で出せる

予想・買い目・自動投票の機能は、どちらの版にもありません。BOATRACE や公式サイトとは関係のない非公式のツールで、データの正確性は保証していません。

機能の詳しい説明はBoatData Collector Pro のページにあります。直近30日まで取れる無料版もあり、LINE 公式アカウントを友だち追加すると受け取れます(無料版のページ)。

競艇のデータを、何か月分も自分で集めて数えるなら

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BoatData Collector Pro は、競艇の公開データを期間と競艇場を選んで集め、Excel・CSV に書き出す自社ツールです。予想や買い目は出しません。保存できるのは2016年10月1日以降のレースです。

  • BoatData Collector Pro:6,000円(買い切り・note。ココナラでも6,000円)
  • 分析版 BOAT DATA PRO:10,000円(ココナラ)。集めたデータを進入コース別・選手別などに集計する画面つき
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価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。

数えていないことと、数字の限り

  • ピット離れそのもの、潮位(満潮・干潮)、風向き、波の大きさは、データに対応する列が無いか、使えない値なので数えていません
  • 8Rは、公式の案内冊子で進入固定戦と確かめました。どの選手を何号艇に入れるかは、公式が傾向として書いているだけで決まりの説明は無く、まだ確かめられていません
  • どの数字も過去の集計で、今後のレースの結果を保証しません

まとめ

下関で24場の中で目立ったのは、1号艇の強さと8Rの高さでした。

  1. 下関の1号艇は、全国より5ポイントほど高い場として見る
  2. 展示で進入が枠番どおりでなかったレースは、下関でも1号艇の1着率が50.71%まで下がる(枠なりは62.45%)ことを頭に置く
  3. 1Rを他場と比べるときは、番組の副題をそろえる

1号艇が強い場のもう一つの例は大村競艇の特徴、24場の枠番ごとの1着率は競艇24場の枠番別・コース別1着率にあります。

LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)

  • 研究用データベースを読み取り専用で開いて数えました。計画は数える前に書き、公式の説明を1つずつ確かめること、季節(春夏と冬)の比べ方は計画どおりです。1号艇・8R・枠なりを主役にしたこと、8Rを番組の副題で分けた比較は、結果を見てから決めて足しました
  • 差と呼んだ条件は、全国との差の95%の幅が0をまたがない、1.0ポイント以上、前半と後半で同じ向き、の3つです。比較の数が多いので、偶然で条件を満たすものが混ざる可能性があります
  • 期間は2023年1月1日〜2026年9月27日、レースが行われた日は721日です(中止を除いて数えた日数。ナイターの判定は中止を含めた726日で数えました)。全8,712レースのうち中止の86レースを除きました
  • 比較先は全国207,662レース(全210,600レースから中止を除く)で、下関自身も含みます
  • 6コースの差は+0.24(幅−0.07〜+0.56)、前半+0.59・後半−0.17で向きがそろいません
  • 4コースの差は−0.97(幅−1.61〜−0.33)で1ポイントに届かず、5コースは−0.67(幅−1.16〜−0.19)で前半+0.03・後半−1.53と向きがそろいません
  • 枠なりの割合は、2023〜24年が77.99%(全国79.96%)、2025〜26年が77.28%(全国81.17%)です。分母は6艇の進入コースがそろった8,513レースです
  • 副題の分け方: 「予選」「一般」「一般戦」をそのまま比べられる名前とし、それ以外と分けました。5R・7R・9R〜12Rは下関の側でこの名前が少ない(5Rは14.19%)ので、表に入れていません。12Rは差が−4.67(幅−12.51〜+3.18)でした
  • 最終Rの締切が19時より前だった7日の理由(短縮・中止など)は、記録からは分かりません
  • 8Rの24場の並びは、予選・一般の名前の8Rが100レース以上ある21場で比べました
  • 時刻帯の1号艇は、全国の同じ時刻帯に昼の場の後半レースが入るので、全国との比較は使っていません(15〜16時台は全国56.17%、19時以降は全国67.25%)
  • 季節の差の差(冬−春夏)は、1号艇が+1.35(幅−1.11〜+3.81)でした
  • 風の期待値は、全国の風速ごと(1m刻み、9m以上はまとめる)の1号艇の率を、下関の各レースの風速に当てはめて平均したものです
  • 30日のレース数は、全日を起点に30日ずつ数えた中央値です
  • 公式は2026年11月6日に単発で読みました。下関の公式サイトのコース別1着率(2026年8月〜10月など)は期間が違うので、記事の数字とは比べていません
  • 取得は2026年9月28日、ツールのコマンド操作によるものです。取得元は非公式の API と公式の配布ファイルです。販売ページの記述は2026年10月29日の保存分によります