1号艇が強いとはよく言われますが、何回に1回勝つのか、2着・3着まで入れるとどうなるのかは、はっきりした数字で見る機会が少ないかもしれません。何レース目でも同じなのか、優勝戦でも同じなのかも気になるところです。
2023年1月から2026年9月までの約21万レースを数えると、1号艇の1着は54.59%、約2回に1回でした。ただし、レース番号で大きく変わります。2〜4Rは46〜47%で、12Rは70.98%でした。
この記事では、1号艇の着順の内訳、年・レース番号・レースの種類ごとの1着率、1号艇が負けたときに勝った艇を載せます。読み終えると、1号艇の強さを条件ごとの数字で比べられ、エクセルや Google スプレッドシートで自分の場や期間を数え直すこともできます。
数えたのは、ZEN AI LAB が作って販売している自社ツールで集めた研究用データベースです。競艇のデータで何が数えられるかの全体は、競艇のデータの見方と集め方にまとめています。
1号艇の着順の内訳。1着は約2回に1回
1号艇の結果がある、中止でない207,662レースを数えました。
| 1号艇の着順 | 割合 | 約何回に1回 |
|---|---|---|
| 1着 | 54.59% | 約2回に1回 |
| 2着 | 17.43% | 約6回に1回 |
| 3着 | 8.91% | 約11回に1回 |
| 4着 | 7.01% | 約14回に1回 |
| 5着 | 5.91% | 約17回に1回 |
| 6着 | 4.80% | 約21回に1回 |
| 失格・欠場など | 1.35% | — |
1着が54.59%、2着以内は72.02%、3着以内は80.94%でした。反対に、4着以下に沈んだのは17.72%で、約6回に1回です。失格・欠場などで着順が付かなかったのは1.35%で、一番多いのはフライング欠場(0.63%)でした。

3年とも54%台
年ごとの1着率は、2023年54.50%・2024年54.60%・2025年54.40%でした。年によって大きくは変わっていません。
6艇・券種・出走表の見方など、競艇の全体像から知りたい人は競艇の初心者が最初に知ることへ。
レース番号ごとの1着率。12Rは70.98%
場を分けずに、レース番号ごとに1号艇の1着率を数えました。
| レース | 1号艇の1着率 |
|---|---|
| 1R | 58.28% |
| 2R | 47.13% |
| 3R | 45.93% |
| 4R | 47.39% |
| 5R | 52.93% |
| 6R | 47.93% |
| 7R | 50.53% |
| 8R | 52.41% |
| 9R | 56.02% |
| 10R | 59.42% |
| 11R | 66.37% |
| 12R | 70.98% |
一番高いのは12Rの70.98%、次が11Rの66.37%でした。一番低いのは3Rの45.93%で、2R・4R・6Rも47%台です。1Rは58.28%と、朝のレースの中では高めになっていました。
同じ1号艇でも、3Rと12Rでは1着率が25ポイントほど違います。
レースの種類ごとの1着率。予選は47.62%、準優勝戦は72.44%
出走表の副題(各レースの名前)で、主なレースの種類に分けました。
| レースの種類 | レース数 | 1号艇の1着率 |
|---|---|---|
| 予選 | 97,381 | 47.62% |
| 一般戦 | 41,868 | 53.60% |
| 優勝戦 | 3,159 | 68.69% |
| ドリーム戦 | 2,363 | 69.45% |
| 準優勝戦 | 8,693 | 72.44% |
予選は47.62%で、全体より7ポイントほど低くなっていました。準優勝戦は72.44%、ドリーム戦は69.45%、優勝戦は68.69%です。
優勝戦・準優勝戦・ドリーム戦は11R・12Rに多いレースです(3種類の14,215レースのうち約74%)。そこで、11R・12Rから優勝戦・準優勝戦・ドリーム戦を除いて数え直しました。12Rは9,734レースで70.82%、11Rは14,237レースで65.04%でした。除く前と比べると、12Rはほとんど変わらず(70.98%)、11Rは1ポイントほど下がりました(66.37%)。12Rの1号艇の1着率の高さは、優勝戦などが入っていることだけでは説明できません。ほかに何が効いているかは、この記事では分けていません。
1号艇が1コースを取れなかったのは0.98%
1号艇は、ほとんどのレースで1コースから走っていました。1コースを取れなかったレースは、2,040レース(0.98%)です。そのときの1着率は12.25%で、1コースから走ったときの55.11%より大きく下がっていました。取れなかったときは、2コースからが1,696レースで一番多くなっています。
1号艇が負けたとき、勝ったのは何号艇か
1号艇が1着を外した94,300レースで、1着になった艇番を数えました。
| 1着になった艇 | 割合 |
|---|---|
| 2号艇 | 30.56% |
| 3号艇 | 27.72% |
| 4号艇 | 22.20% |
| 5号艇 | 12.78% |
| 6号艇 | 6.75% |
2号艇が30.56%、3号艇が27.72%、4号艇が22.20%で、この3艇で8割を占めます。6号艇は6.75%でした。決まり手で見ると、2コースは差し、3・4コースはまくりが多くなります(競艇の決まり手の割合)。
1号艇が1着のときの万舟(3連単の払戻が1万円以上)は3.5%で、払戻の中央値(安い順に並べた真ん中)は1,460円でした。逃げで決まったレースの万舟の割合も同じ3.5%です。1号艇が負けたときは、万舟が32.7%、中央値は5,790円です。荒れ方の場ごとの違いは荒れる競艇場ランキングに載せています。
場ごと・級別ごとの1号艇の1着率は、有料の記事で
場ごと・季節ごと・風ごと・1号艇の級別ごと・グレードごとの1号艇の1着率は、noteの有料記事で数えています。
24場の1〜6号艇の1着率を10年分で並べた記事は「競艇24場の枠番別・コース別1着率」、風速ごとの1号艇の1着率は「風速で競艇はどう変わる?」にまとめています(期間が違うので、この記事の数字とは少し違います)。
1場を詳しく見た例として、1Rと6Rの影響を分けて数えた宮島競艇の特徴の記事があります。
1号艇の1着率が24場で2番目に高い大村を、レース番号で分けた結果は大村競艇の特徴にまとめました。
自分の場や期間で、1号艇の1着率を数え直すには
ここまでの数字は、全国・3年9か月をまとめたものです。よく行く場や今年だけで見たいときは、艇ごとの結果を1行ずつ持っていれば数え直せます。エクセルが無くても、Google スプレッドシートで同じ式が使えます。
BoatData Collector Pro の「艇ごとに1行」の CSV では、D列がレース番号(race_no)、J列が艇番(boat_number)、AU列が着順(finish_position)です。
- BoatData で、見たい場と期間を「艇ごとに1行」で CSV に書き出します
- エクセルか Google スプレッドシートで開きます
- 空いているセルに、次の式を入れます
手順3の式です。
- 1号艇の行の数:
=COUNTIFS(J:J,1) - 1号艇の1着の数:
=COUNTIFS(J:J,1,AU:AU,1) - 1号艇の1着率:
=COUNTIFS(J:J,1,AU:AU,1)/COUNTIFS(J:J,1) - 12Rだけの1着の数:
=COUNTIFS(J:J,1,AU:AU,1,D:D,12) - 12Rだけの1着率:
=COUNTIFS(J:J,1,AU:AU,1,D:D,12)/COUNTIFS(J:J,1,D:D,12)
最後の式の「12」を1〜12に変えれば、自分の場のレース番号ごとの表が作れます。
2026年8月24日の1日分(144レース)を書き出して数えると、1号艇の1着は84、12Rでは12レースのうち10でした。Python で数えた値です。同じ式を Google スプレッドシートに入れて、最初の24レース分で計算すると、Python と同じ数になりました。この「1号艇の行の数」には、中止のレースが入ることがあります。何か月分も数えるときは、中止のレースを除いてから割ってください。
何か月・何年分の結果を集めて表にするのは、手では続きません。その部分は、ツールに任せる方法もあります。
結果を集めて表にするところを任せるなら
ZEN AI LAB の自社ツール BoatData Collector Pro は、この記事の数字を数えた研究用データベースを作ったツールです。競艇の公開データを、期間と競艇場を選んでまとめて集める Windows 用のツールです。
- 出走表・展示/直前情報・結果・払戻を取得して、SQLite にためます。取得済みのデータは取り直さず、次からは続きから取得します
- Excel・CSV に、「レースごとに1行」「艇ごとに1行」の形で書き出せます
使う前の注意
- 予想・買い目・自動投票の機能はありません。集めて保存し、出力するところまでです
- 公式サイトや BOATRACE とは関係のない、非公式のツールです。データの正確性は保証していません
- 無料版があります。取得できる期間は直近30日までです。製品版は期間を自分で選べます(保存できるのは2016年10月1日以降のレース。2026年11月に実際に取得して確かめた範囲)
くわしくはBoatData Collector Pro 無料版のページと、BoatData Collector Pro のページにあります。
レース番号で1号艇の強さが大きく変わる場の例は、桐生競艇の特徴で確かめています。
1号艇が強い場の中身を1つ詳しく見るなら、徳山競艇の特徴へ。
1号艇が1着を逃すレースで何が起きているかは、競艇で1号艇が負けるときで数えています。
競艇のデータを、何か月分も自分で集めて数えるなら

BoatData Collector Pro は、競艇の公開データを期間と競艇場を選んで集め、Excel・CSV に書き出す自社ツールです。予想や買い目は出しません。保存できるのは2016年10月1日以降のレースです。
- BoatData Collector Pro:6,000円(買い切り・note。ココナラでも6,000円)
- 分析版 BOAT DATA PRO:10,000円(ココナラ)。集めたデータを進入コース別・選手別などに集計する画面つき
- 無料版:直近30日まで(LINEで受け取り)
価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。
確かめたことと、データでは分からないこと
確かめたことは、次のとおりです。
- 数字はすべて、研究用データベースを読み取り専用で開いて数えました。2023年1月1日〜2026年9月27日の、1号艇の結果がある中止でない207,662レースです
- 数え方は、計算の前に計画に書きました
- 数え直す式は、BoatData で1日分の CSV を書き出し、Python と Google スプレッドシートで確かめました
- 販売ページ2つは、2026年10月25日に開いて読みました
このデータでは分からないことは、次のとおりです。
- まだ確かめられていないこと:エクセル本体での式の動き。この PC にエクセルが無いため、Python と Google スプレッドシートで確かめました
- まだ確かめられていないこと:レース番号とレースの種類の、どちらがどれだけ効いているか
- 場ごと・季節ごと・風ごと・級別ごと・グレードごとの1着率。ZEN BOAT LAB の有料の研究で扱っているため、この記事では出していません
数字はどれも過去のレースを数えたものです。1号艇を買えば得をするという意味ではなく、この先のレースの結果を約束するものでもありません。
まとめ
1号艇の1着は約2回に1回ですが、レース番号やレースの種類で大きく変わります。次にやることは3つです。
- 買うレースのレース番号を見て、上の表でその番号の1号艇の1着率を確かめる
- 予選のレースでは、1号艇の1着が47.62%で2回に1回を下回ることを頭に置いて出走表を見る
- よく行く場で数えたくなったら、無料版で直近30日の結果を書き出し、1号艇の行を COUNTIFS で数える
LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)
- 分母は、1号艇の結果の行があり、そのレースに1着の艇がいるレースです(中止を除く)。207,662レースでした
- 失格・欠場などの内訳: フライング欠場0.63%・転覆失格0.29%・欠場0.17%・妨害失格0.09%・落水失格0.07%・エンスト失格0.05%・その他0.04%
- 年ごとは2023・2024・2025年の3年です。2026年は9月27日までなので入れていません
- レースの種類は、出走表の副題で分けました。どのレースも1つの種類にだけ入れています
- 予選は、副題が「予選」で始まるものです(予選特賞・予選特選などを含み、予選ドリーム戦はドリーム戦に入れました)
- 一般戦は、副題が「一般」「一般戦」のものです
- 優勝戦は、「優勝戦」を含むものです(準優勝戦・準々優勝戦を除く)
- 準優勝戦は、「準優」を含むものです(準優進出戦を除く)
- ドリーム戦は、「ドリーム」を含むものです
- 表の5種類は153,464レースで、全体の73.90%です。選抜戦・特選などは表に入れていません
- 失格・欠場などの内訳は、それぞれを丸めているので、足しても本文の1.35%と合わないことがあります
- 進入コースは、1号艇の進入コース(actual_course)です。進入コースが記録されていない行は、コースの比較から外しました
- 負けたときの1着の艇は、1着が1艇だけのレースで数えました(94,300レース)
- 万舟は3連単の払戻が10,000円以上の組み合わせが1つ以上あるレース、払戻の中央値はレースごとの払戻(同着は大きいほう)の真ん中です
- 1日分の CSV は、研究用データベースから2026年8月24日の144レースを小さなデータベースに写して BoatData のコマンドで書き出したものです(MED-SEO-K12 で作成)
- Google スプレッドシートの確認は、艇番・着順・レース番号の3列だけを左の列に詰めて行いました(記事の列は J・AU・D)
- 有料記事の題名は、販売中の BL-101 の題名です。中身の数字はこの記事では使っていません

