荒れる競艇場ランキング|万舟率と払戻の中央値を約21万レースで比べた

荒れる競艇場ランキング。万舟率1位は鳴門の20.0%、鳴門と平和島は3年とも上位5場、一番荒れないのは徳山の14.2%

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監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

「荒れる競艇場ランキング」はたくさんありますが、何の数字で、いつの期間で荒れると言っているのかが書かれていないものも多くあります。毎年同じ場が荒れるのか、何レース目が荒れやすいのかも、なかなか分かりません。

2023年1月から2026年9月までの約21万レースを数えると、万舟(3連単の払戻が1万円以上)が一番多かったのは鳴門で20.0%、次が平和島の19.4%でした。一番少なかったのは徳山の14.2%です。鳴門と平和島は、2023年から2025年の3年とも上位5場に入っていました。

この記事では、全24場を4つの物差しで並べます。万舟率、3連単の払戻の中央値(安い順に並べた真ん中の払戻)、1番人気が来た割合、10万舟(払戻10万円以上)の割合です。年ごとの入れ替わりと、何レース目に万舟が多いかも載せます。読み終えると、荒れる場を数字と期間つきで比べられ、自分の場や期間で数え直すこともできます。

数えたのは、ZEN AI LAB が作って販売している自社ツールで集めた研究用データベースです。競艇のデータで何が数えられるかの全体は、競艇のデータの見方と集め方にまとめています。

荒れる競艇場ランキング(万舟率の高い順・全24場)

3連単の払戻があった207,583レースを、場ごとに数えました。万舟率の高い順です(順位は四捨五入する前の値で付けています)。

順位場万舟率払戻の中央値1番人気
1鳴門20.0%3,170円8.6%
2平和島19.4%3,400円7.7%
3桐生18.9%2,960円9.8%
4戸田18.7%3,370円8.3%
5三国18.0%2,700円10.1%
6江戸川17.9%3,260円8.5%
7児島17.9%2,610円10.5%
8若松17.6%2,620円10.6%
9浜名湖17.6%2,650円10.2%
10芦屋17.5%2,290円11.1%
11宮島17.1%2,430円10.8%
12多摩川16.9%2,660円10.2%
13丸亀16.7%2,500円10.9%
14住之江16.2%2,340円11.0%
15びわこ16.1%2,500円10.7%
16津16.1%2,410円11.3%
17唐津15.9%2,365円11.3%
18下関15.6%2,270円11.3%
19常滑15.5%2,350円10.8%
20蒲郡15.1%2,330円11.1%
21尼崎15.0%2,190円11.5%
22福岡14.7%2,240円11.6%
23大村14.5%2,100円12.6%
24徳山14.2%1,970円13.1%
  • 万舟率: 3連単の払戻が1万円以上だったレースの割合
  • 払戻の中央値: 3連単の払戻を安い順に並べた真ん中の値。大きな払戻に引っぱられにくい
  • 1番人気: 3連単で1番人気の組み合わせが来たレースの割合。低いほど人気どおりに決まらなかった

全体では、万舟率16.8%(約6レースに1レース)、払戻の中央値2,540円、1番人気が来た割合10.6%でした。

3連単以外の券種(2連単・3連複など)の払戻の中央値は、競艇の舟券の種類と買い方で比べています。

1番人気が来たのは、鳴門で約12レースに1回、徳山で約8レースに1回です。

1場あたり約8,000〜9,000レースでも、万舟率には偶然の揺れがあります。どの場も、95%の幅でおよそ±0.7〜0.9ポイントです。差が1ポイント未満の場の順位は、期間を変えると入れ替わることがあります。

荒れる競艇場ランキング。全24場の万舟率を高い順に並べた棒グラフ。1位鳴門20.0%、2位平和島19.4%、3位桐生18.9%、最下位徳山14.2%。全体は16.8%

物差しを変えても、上位と下位はほぼ同じ

万舟率の順位と、ほかの物差しの順位を24場で比べました。順位相関は、1に近いほど並びが同じ、マイナス1に近いほど並びが逆という数字です。

  • 払戻の中央値との順位相関: 0.91
  • 1番人気が来た割合との順位相関: マイナス0.913(万舟が多い場ほど、1番人気が来にくい)
  • 1-2-3が出た割合との順位相関: マイナス0.746

払戻の中央値・1番人気のどちらで並べても、鳴門・平和島・戸田あたりが上、徳山・大村・福岡あたりが下に来ます。

ずれる場もあります。江戸川は、万舟率では6番目ですが、払戻の中央値では3,260円で3番目に高い場でした。払戻の中央値が一番高いのは平和島の3,400円、一番低いのは徳山の1,970円です。

上位と下位の場は、毎年ほぼ同じ

2023年・2024年・2025年に分けて、場ごとの万舟率の順位を比べました。年どうしの順位相関は0.666〜0.861で、毎年かなり似た並びになります。

万舟率の上位5場は、次のとおりでした。

  • 2023年: 平和島・鳴門・戸田・児島・芦屋
  • 2024年: 鳴門・平和島・桐生・宮島・若松
  • 2025年: 鳴門・平和島・桐生・戸田・宮島

3年とも上位5場に入ったのは、鳴門と平和島の2場です。反対に、3年とも下位5場に入ったのは大村と徳山でした。

大きく動いた場もあります。宮島は、2023年は万舟率14.8%で下位5場に入っていましたが、2024年は18.6%、2025年は18.5%で上位5場に入りました。1年だけの数字で「荒れる場」と決めると、こうした入れ替わりを見落とします。

1号艇が勝ちやすい場・勝ちにくい場を、全枠・10年分で並べた記事は「競艇24場の枠番別・コース別1着率」です。

10万舟が多い場は、別の顔ぶれになる

3連単の払戻が10万円以上のレースを「10万舟」として、場ごとに数えました。全体では1,145レース、0.55%です。

順位場10万舟の割合回数
1芦屋0.88%77
2唐津0.72%62
3びわこ0.71%60
4住之江0.69%61
5津0.66%56
…………
22多摩川0.31%27
23平和島0.30%24
24江戸川0.27%21

10万舟が一番多かったのは芦屋で、8,764レースのうち77レース(0.88%)でした。一方、万舟率2位の平和島は24レース(0.30%)、江戸川は21レース(0.27%)で、10万舟は少ないほうでした。

万舟率と10万舟の割合の順位相関は、マイナス0.117でした。ほとんど関係がありません。10万舟は1場あたり21〜77レースと少ないので、順位は入れ替わりやすい数字です。

万舟は2〜4Rに多く、11・12Rは払戻の中央値が低い

場を分けずに、レース番号ごとの万舟率を数えました。

レース万舟率払戻の中央値1-2-3
1R16.5%2,470円7.84%
2R18.3%3,020円6.20%
3R17.9%3,000円5.57%
4R18.6%2,980円5.50%
5R16.6%2,575円5.85%
6R16.6%2,650円5.75%
7R15.8%2,490円6.12%
8R15.6%2,390円6.82%
9R16.7%2,540円7.09%
10R16.9%2,380円8.25%
11R16.1%2,120円9.63%
12R15.9%1,970円9.76%

万舟率が高いのは2R・3R・4Rで、18%前後でした。万舟率が一番低いのは8Rの15.6%と7Rの15.8%です。11R・12Rは万舟率が16%前後ですが、払戻の中央値は2,120円・1,970円で、12Rが一番低くなっています。1-2-3が出た割合も、12Rで9.76%と一番高くなっていました。

ただし、10万舟の割合は11Rが0.75%で一番高く、全体の0.55%を上回っています。

荒れる場でも、一番多い出目は1-2-3

荒れる場でも、3連単で一番多く出た出目は、24場すべてで1-2-3でした。1-2-3が出た割合は、平和島の4.77%から徳山の9.26%まで開きます。場ごとの2位・3位の出目は、競艇の出目ランキングに載せています。

ナイターの荒れ方は、競艇のナイターの記事で昼と比べて数えました。

自分の場や期間で、荒れ方を数え直すには

ここまでの数字は、3年9か月をまとめたものです。今年だけ、自分のよく行く場だけで見たいときは、払戻の記録を1行ずつ持っていれば、エクセルで数え直せます。

BoatData Collector Pro の払戻の CSV は、1行が1つの払戻です。B列が場(venue)、E列が券種(bet_type)、G列が払戻金(payout_yen)、I列が状態(payout_status)です。

  1. BoatData で、見たい場と期間の払戻を CSV に書き出します
  2. エクセルで開き、空いているセルに式を入れます
  3. 鳴門の万舟の回数は =COUNTIFS(B:B,"鳴門",E:E,"trifecta",G:G,">=10000",I:I,"NORMAL") です
  4. 同じ条件から G列の条件を外した式で3連単の行数を出し、3の値をその行数で割ると万舟率になります

2026年8月24日の1日分を書き出して数えると、三国の3連単は12行で、万舟は2回でした。エクセルが無い場合は、Google スプレッドシートでも同じ式が使えます。Python でも、スプレッドシートに同じ式を入れても、同じ数になりました。1日分では少なすぎるので、場の比べ方として使うには何か月分も必要です。

何か月・何年分の払戻を集めて表にするのは、手では続きません。その部分は、ツールに任せる方法もあります。払戻の記録の持ち方は、競艇のオッズの過去データと競艇のデータ分析をエクセルでに書きました。

払戻の記録を集めて表にするところを任せるなら

ZEN AI LAB の自社ツール BoatData Collector Pro は、この記事の数字を数えた研究用データベースを作ったツールです。競艇の公開データを、期間と競艇場を選んでまとめて集める Windows 用のツールです。

  • 出走表・展示/直前情報・結果・払戻を取得して、SQLite にためます。取得済みのデータは取り直さず、次からは続きから取得します
  • Excel・CSV に書き出せます。CSV に書き出すと、払戻は1行に1つの形です

使う前の注意

  • 予想・買い目・自動投票の機能はありません。集めて保存し、出力するところまでです
  • 公式サイトや BOATRACE とは関係のない、非公式のツールです。データの正確性は保証していません
  • 無料版があります。取得できる期間は直近30日までです。製品版は期間を自分で選べます(保存できるのは2016年10月1日以降のレース。2026年11月に実際に取得して確かめた範囲)

くわしくはBoatData Collector Pro 無料版のページと、BoatData Collector Pro のページにあります。

場のほかに、節の日程で荒れ方が変わるかは競艇は何日目が荒れる?で確かめています。

天気によって荒れ方が変わるのかは、競艇は雨の日に荒れる?で晴れの日と比べています。

場ではなくレースの条件で荒れ方を見るなら、競艇の荒れるレースの見分け方で数えています。

競艇のデータを、何か月分も自分で集めて数えるなら

BoatData Collector Pro の商品画像。全国24場の競艇データを集めて Excel・CSV に出力、重複取得しない、月額0円の買い切り

BoatData Collector Pro は、競艇の公開データを期間と競艇場を選んで集め、Excel・CSV に書き出す自社ツールです。予想や買い目は出しません。保存できるのは2016年10月1日以降のレースです。

  • BoatData Collector Pro:6,000円(買い切り・note。ココナラでも6,000円)
  • 分析版 BOAT DATA PRO:10,000円(ココナラ)。集めたデータを進入コース別・選手別などに集計する画面つき
  • 無料版:直近30日まで(LINEで受け取り)
実際の画面7枚で使い方を見るnote で購入する(6,000円)分析版 BOAT DATA PRO を見る(ココナラ)まず無料版を受け取る

価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。

確かめたことと、データでは分からないこと

確かめたことは、次のとおりです。

  • 数字はすべて、研究用データベースを読み取り専用で開いて数えました。2023年1月1日〜2026年9月27日の、3連単の払戻があった207,583レースです
  • 数え方は、計算の前に計画に書きました
  • 数え直す手順は、BoatData で1日分の払戻 CSV を書き出して確かめました
  • 販売ページ2つは、2026年10月25日に開いて読みました

このデータでは分からないことは、次のとおりです。

  • 荒れる理由(水面・風・潮・ナイター・番組の組み方など)。この記事は数を数えただけです
  • まだ確かめられていないこと:エクセル本体での式の動き。この PC にエクセルが無いため、Python と Google スプレッドシートで確かめました
  • 場ごとの1号艇の1着率・回収率・季節や風との関係。ZEN BOAT LAB の有料の研究で扱っているため、この記事では出していません

数字はどれも過去のレースを数えたものです。荒れる場で万舟を買えば得をするという意味ではなく、この先のレースの結果を約束するものでもありません。

まとめ

次にやることは3つです。

  1. よく行く場の万舟率と払戻の中央値を、表で全体(16.8%・2,540円)と比べる。差が1ポイント未満なら、ほぼ同じと見る
  2. 大きな万舟の出やすさは、万舟率とは別に10万舟の表で見る
  3. 場どうしを自分で比べるときは、払戻の CSV を数か月分書き出して COUNTIFS で数える。30日分は、その場の最近の様子を見る目安にとどめる

LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)

  • 分母は、3連単の通常(NORMAL)の払戻が1件以上あるレースです(K12 と同じ207,583レース)
  • 同着で3連単の払戻が2つ以上あるレースは、大きいほうの払戻でそのレースの万舟・10万舟・中央値を決めました
  • 1番人気は、払戻の記録の人気が1だった組み合わせが来たレースです
  • 万舟率は1位の小数で四捨五入しています。K12 の場ごとの万舟率と同じ値です
  • 払戻の中央値は、レースごとの払戻(同着は大きいほう)の真ん中です。K06 の2,600円は2023〜24年の値で、期間が違います(K06 では2025年が2,580円)。期間を2023〜24年にそろえても、この記事の数え方では2,560円でした(2026年11月6日に研究用データベースで集計)。K06 は返還があったレースを除き、同着は人気の数字が小さいほうの行で数えるので、差には数え方の違いも入っています
  • 1番人気が来た割合の全体10.6%は2023年1月〜2026年9月の値です。K01・K06 の10.4%は2023〜24年の値です
  • 順位相関は、24場の値の順位のスピアマン相関です。同じ値は平均の順位にしました
  • 表の順位は、万舟の回数をレース数で割った四捨五入前の値で付けました。江戸川17.94%・児島17.92%のように、表では同じ17.9%に見える場があります
  • 95%の幅は、1.96×√(万舟率×(1−万舟率)÷レース数) で出しました(0.73〜0.87ポイント)
  • K12 の「1-2-3の割合と万舟の割合の相関係数マイナス0.78」は値そのものの相関(ピアソン)で、この記事の順位相関マイナス0.746とは計算の仕方が違います
  • 年ごとの比較は2023・2024・2025年の3年です。2026年は9月27日までなので入れていません
  • レース番号ごとの数字は、24場をまとめた値です
  • 1日分の払戻 CSV は、MED-SEO-K12 で研究用データベースから2026年8月24日の144レースだけを小さなデータベースに写して書き出したものです。COUNTIFS の行数は払戻の行の数で、同着のあるレースでは行がレースより多くなります
  • 場ごとの1号艇の1着率・回収率・平均配当は、有料の研究の範囲なので出していません