常滑競艇の特徴|2〜6コースのスタートが遅く、水面が荒れると1号艇は下がる

常滑競艇の特徴。9,204レースで数えると、1号艇は57.25%、波が3cm以上のレースでは49.60%。スタートは24場で3番目に遅い

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監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

常滑の展示で、外の艇のスタートがそろって遅く見えた日はありませんか。「常滑はスタートが届かない」と聞くと、1号艇も遅れるのか、それとも1号艇だけ得をしているのかが気になります。

数えてみると、常滑の1号艇の1着率は57.25%で、全国の54.59%より2.66ポイント高い値でした。スタートタイミング(ST)は24場で3番目に遅いのに、1コースだけは全国とほぼ同じです。一方、風が強く波が立ったレースでは、1号艇は49.60%まで下がっていました。

インの強い場を狙うことに意味はあるのか、と迷う人もいるはずです。常滑の場合、その強さは水面の荒れ方で大きく変わりました。読み終えると、常滑の直前情報で風速と波高をどう読むかが分かります。

数えたのは2023年1月〜2026年9月に常滑で行われた9,204レースで、中止は入れていません。データは ZEN AI LAB が自社の販売ツールで集めたもので、舟券の組み立てには触れません。ほかの見方は競艇のデータの見方と集め方から探せます。

常滑の特徴は3つ。インが強く、外のスタートが遅く、荒れると崩れる

ボートレースとこなめの公式サイトは、水面特性の中でこう書いています。

水面次第ではあるが、穏やかなら、内でも握って回れるためインが強いのも特徴。近年は1着率50%を超えている。

続けて「選手からスタートが届かないという声も多い」ともあります。数えられるものを当てた結果です。

公式の説明数えたこと結果
インが強い・50%を超える1コースの1着率(年ごと)4年とも57〜58%台
穏やかなら風速・波高ごとの1号艇荒れると49.60%まで下がる
スタートが届かないコースごとのST2〜6コースが遅い。1コースは全国並み
干満差なし・広い数える列がない確かめていない

公式は、スタートが届かない声はモーターの出力が下がってから目立つと書いています。モーターが変わった時期は確かめられなかったので、前後の比較はしていません。

1号艇は全国より2.66ポイント高い

常滑の1号艇の1着率は57.25%です。偶然の上下を見込んだ95%の幅でも全国との差は1.62〜3.69ポイントで、2023〜24年も2025〜26年も高い側でした。24場では7番目です。

1コースに入った艇の1着率は、2023年57.43%、2024年57.97%、2025年58.34%、2026年58.04%でした。公式の「50%を超えている」は、どの年も十分に満たしています。

決まり手は逃げが55.45%(全国52.39%)と多く、差しは10.32%(全国12.60%)で24場で3番目に少ない値です。進入は乱れやすく、6艇が枠どおりのコースに入ったレースは73.32%(全国80.53%)で、24場で3番目に少ない値でした。

レース番号では、9〜12Rの1号艇が67.92%で、ナイターを開かない昼の17場(61.32%)より高くなっています。1〜4Rは51.95%で、昼の17場とほぼ同じです。

ただし年によって形が変わった番号があります。1Rの1号艇は2023年49.01%、2024年54.27%から、2025年73.24%、2026年74.19%へ上がりました。6Rも52%台から65%以上になっています。同じ時期に昼の17場は大きく動いていません。常滑の公式サイトのお知らせ(2025年4月17日掲載・2026年11月6日に閲覧)では、一般戦の全日程で1Rを「朝トコ小判R」、6Rを「昼トコ小判R」という企画レースにし、どちらも1号艇にA級選手を入れるとしています。データでもこの名前の初出は2025年4月18日で、率が上がった時期と重なります。

「スタートが届かない」のは2〜6コースだった

フライングと出遅れを除いて、実際のスタートタイミング(ST)の平均をコースごとに出しました。数字が大きいほど遅いスタートです。

常滑と全国のスタートタイミングの平均をコースごとに比べた棒グラフ。1コースは0.1523秒と0.1514秒でほぼ同じ、2〜6コースは常滑が0.008〜0.012秒遅い

全艇をまとめた平均は0.1713秒で、全国の0.1629秒より遅く、24場で3番目に遅い値です。0.20秒以上の遅いスタートは33.16%で、全国の28.04%を上回りました。

ただ、1コースだけは違いました。1コースの平均は0.1523秒で、全国の0.1514秒と差が見えません。遅れているのは2〜6コースで、全国より0.008〜0.012秒遅くなっています。いちばん差が大きいのは4コースで、0.1726秒(全国0.1603秒)でした。

同じレースの中で、2〜6コースの平均が1コースよりどれだけ遅いかを見ると、常滑は0.0232秒、全国は0.0142秒です。この開きも24場で3番目に大きい値でした。1号艇から見ると、外の艇が全国より少し遅れて来る場です。これが1号艇の高さの理由かどうかは、この数え方では分かりません。

展示で外の艇のスタートが遅く見えても、常滑ではそれがふつうの範囲かもしれません。フライングが出たレースは1.72%で、全国の1.72%と同じでした。スタート展示の見方は競艇のスタート展示の見方にあります。

波が立つレースは1号艇が下がる。ただし風と分けられない

常滑で波高と風速が同じ数字だったレースは3.87%で、24場でいちばん低い値です。常滑の波の記録は風の写しではないので、波の列も使いました。24場の半数の12場では、波の記録の多くが風速と同じ値なので、全国の波とは比べていません。

波が3cm以上だったレースは14.81%で、そのときの1号艇は49.60%でした。2cm以下のレースでは58.58%です。差は8.98ポイントで、2023〜24年も2025〜26年も同じ向きでした。公式の「水面次第ではあるが、穏やかなら」と合う結果です。

次に、これが波そのものの影響なのかを確かめました。常滑で波が3cm以上になったのは、風速が4m以上のレースだけです。そこで風速をそろえて比べました。

風速波3cm以上波2cm以下
4m55.29%57.14%
5m49.34%49.38%

同じ風速どうしなら、波が立っても立たなくても1号艇の差は見えませんでした。6m以上ではほぼ全部のレースで波が3cm以上でした。常滑の波の数字は、風が強いことの目印として読むのが近そうです。

風が4m以上のときの1号艇の下がり方は、1m以下と比べて常滑が7.60ポイント、全国が7.25ポイントで、ほぼ同じでした。荒れた日に常滑だけが特別に崩れるわけではありません。風速と1号艇の関係を24場で比べた話は風速で競艇はどう変わるかにあります。

冬の1号艇は、その冬の荒れ方で変わった

季節波3cm以上のレース風5m以上のレース
春(3〜5月)16.19%14.06%
夏(6〜8月)7.32%8.29%
秋(9〜11月)11.52%10.39%
冬(12〜2月)25.16%21.72%

常滑の冬は、4レースに1レースで波が3cm以上立っています。夏の3倍以上です。

常滑と全国の1号艇の1着率を季節ごとに比べた棒グラフ。常滑は春57.24%、夏57.82%、秋59.41%で全国より高いが、冬は54.57%で全国の54.89%と並ぶ

3年9か月をまとめると、冬の1号艇は54.57%で、全国の54.89%と変わりません。ところが、冬を1シーズンずつに分けると、話が違って見えます。

常滑と全国の冬の1号艇の1着率を3シーズンで比べた棒グラフ。2023〜24年は55.29%対53.74%、2024〜25年は50.18%対55.03%、2025〜26年は56.40%対55.31%。波3cm以上のレースが36.55%あった2024〜25年だけ全国より低い

全国より低かったのは2024〜25年の冬だけで、この冬は波が3cm以上のレースが36.55%ありました。ほかの2シーズンは24〜26%台で、1号艇は全国より高い側です。「常滑の冬はインが弱い」というより、荒れた日の多い冬に1号艇が下がった、と読むほうが記録に合います。

公式サイトの季節別の表では、冬(2025年12月〜2026年2月)の1コース1着率が58.4%です。同じ期間を数えると、常滑の1コースの1着率は57.17%で、公式の表と近い値でした。この冬は荒れ方がふつうで、1号艇は56.40%と全国の55.31%を上回っていました。

季節の列で、自分で確かめる

冬ごとの違いは、艇ごとの CSV に季節の列を足すと確かめられます。

  1. 常滑の艇ごとの CSV を開く(1行が1艇。A列が日付、J列が枠番、AU列が着順、AW列が決まり手、AR列が波高)
  2. 空いている列(AZ列)に、日付から季節を入れる。式は =CHOOSE(MONTH(A2),"冬","冬","春","春","春","夏","夏","夏","秋","秋","秋","冬")
  3. 季節と波の高さで分けて、1号艇の1着率を出す
  4. 冬は1シーズンずつ分けて、波3cm以上のレースの割合と並べる

手順3の、冬で波が3cm以上のときの式は次の形です。

=COUNTIFS(J:J,1,AU:AU,1,AZ:AZ,"冬",AR:AR,">=3")/COUNTIFS(J:J,1,AW:AW,"<>",AZ:AZ,"冬",AR:AR,">=3")

全体の検算は5,269÷9,204で57.25%になります。

冬は1シーズンで500〜600レースほどしかなく、50%前後の率なら上下4ポイント余りは偶然でも動きます。常滑で30日に開かれるレースは中央値で204レースなので、1か月分ではさらにぶれます。荒れた冬とふつうの冬を見分けるには、何シーズンか並べる必要があります。式の組み方は競艇のデータ分析をエクセルでする方法に詳しく書きました。何シーズン分もの結果を写す手間は、次に紹介する自社ツールで省けます。

常滑の数シーズン分を自分の表にするなら

この記事の数字は、ZEN AI LAB が作った自社ツール BoatData Collector Pro で集めたデータから出しています。今回は販売版の画面ではなく、同じプログラムのコマンド操作で取得しました。

  • 常滑など場と期間を指定して、出走表・展示/直前情報・結果・払戻などを集めます
  • 中断しても続きから取得し、取得済みの分は取り直しません
  • レースごとに1行、艇ごとに1行の Excel・CSV に書き出します

どちらの版にも、予想・買い目・自動投票の機能はありません。BOATRACE や公式サイトとは関係のない非公式のツールで、データの正確性は保証していません。

冬を何シーズンも並べるならBoatData Collector Pro のページをご覧ください。無料版は直近30日までの取得で、LINE 公式アカウントの友だち追加のあとに受け取れます。説明は無料版のページにあります。

隣の場と比べたいときは、蒲郡競艇の特徴でレース番号ごとの差を見ています。

同じ伊勢湾に近い場で、1号艇の上乗せが特定のレースに集まるのは津競艇の特徴です。

競艇のデータを、何か月分も自分で集めて数えるなら

BoatData Collector Pro の商品画像。全国24場の競艇データを集めて Excel・CSV に出力、重複取得しない、月額0円の買い切り

BoatData Collector Pro は、競艇の公開データを期間と競艇場を選んで集め、Excel・CSV に書き出す自社ツールです。予想や買い目は出しません。保存できるのは2016年10月1日以降のレースです。

  • BoatData Collector Pro:6,000円(買い切り・note。ココナラでも6,000円)
  • 分析版 BOAT DATA PRO:10,000円(ココナラ)。集めたデータを進入コース別・選手別などに集計する画面つき
  • 無料版:直近30日まで(LINEで受け取り)
実際の画面7枚で使い方を見るnote で購入する(6,000円)分析版 BOAT DATA PRO を見る(ココナラ)まず無料版を受け取る

価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。

確かめたことと、データでは分からないこと

  • 公式の説明は、ボートレースとこなめの公式サイトの水面特性のページで読みました
  • 1Rと6Rは、2025年4月18日から1号艇にA級選手を入れる企画レースになりました(常滑の公式サイトのお知らせ)。上がった時期はこれと重なりますが、級別は数えていないので、上がった分がすべてこの決まりによるかは分かりません
  • ここに書いた率は2023〜2026年の記録で、これからのレースで同じになる約束ではありません

まとめ

  1. 直前情報の波高が3cm以上なら、常滑の1号艇は5割前後(49.60%)として見る。常滑ではそのとき風も4m以上ある
  2. 冬はシーズンごとの荒れ方で変わる。1つの冬の数字を常滑の冬すべてに当てはめない
  3. 展示で2〜6コースのスタートが遅く見えても、常滑ではふつうの範囲として見る。1コースは全国並み

進入の乱れやすさは浜名湖と並ぶ側で、浜名湖競艇の特徴と見比べられます。24場のコース別の並びは競艇24場の枠番別・コース別1着率にあります。

LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)

  • 研究用データベースを読み取り専用で開いて数えました。計画は数える前に書き、公式の説明の確認・コース別のST・風と波の帯・季節は計画どおりです。スタートと波と冬を主役にしたこと、季節×波、1コースと外のSTの開き、枠なりの24場の並びは結果を見てから足しました
  • Critic の指摘で、風速ごとの波の比較、波の差の前半・後半、冬の1シーズンずつ、公式と同じ期間の冬、1Rと6Rの年ごとを後から数えました
  • 差と呼んだ条件は、全国(または昼の17場)との差の95%の幅が0をまたがない、1.0ポイント以上、2023〜24年と2025〜26年で同じ向き、の3つです。STは0.005秒以上を目安にしました。比べた数が多いので、偶然で条件を満たすものが混ざる可能性があります
  • 期間は2023年1月1日〜2026年9月27日、開催は769日です。全9,264レースのうち中止の60レースを除きました。艇ごとの CSV にすると55,584行です
  • 比較先の全国は207,662レース(全210,600レースから中止を除く)で、常滑自身も含みます。昼の17場は、ナイター7場を除いた場です
  • STは、フライング・出遅れの艇を除いた実際のスタートタイミングです。フライングをした選手のその後のSTは扱っていません。スタートの遅さと1号艇の高さの因果は、記録を数えるだけでは分かりません
  • 波の差は2023〜24年が−6.64、2025〜26年が−11.73でした。帯ごとでは、1〜4Rが−6.87、5〜8Rが−12.48、9〜12Rが−10.84です
  • 風速4mでの波の差は−1.85(幅−9.58〜+5.87)、5mは−0.04でした。6m以上で波2cm以下だったのは2レースだけです。風4m以上の中では、波3cm以上のレースの平均風速が5.68m、2cm以下が4.11mでした
  • 冬の全国との差は、2023〜24年が+0.45、2025〜26年が−1.31で、向きがそろいません。冬のシーズンごとの波3cm以上の割合は25.48%、36.55%、24.03%でした
  • 春・夏・秋は2年ずつに分けると片方の幅が0をまたぎますが、向きはどれも全国より高い側です
  • CSV の列の位置は、艇ごとの書き出し(51列)の並びです。データベースの表示用の一覧(99列)とは並びが違います
  • 30日のレース数は全日を起点に30日ずつ数えた中央値です
  • 取得は2026年9月28日、ツールのコマンド操作によるものです。取得元は非公式の API と公式の配布ファイルです
  • ボートレースとこなめの公式サイトは2026年11月5日に単発で読みました。販売ページの記述は2026年10月29日の保存分によります