4コースの艇がまくりで1着になったレースでは、2着は5コースが34.05%で最多でした。全レースの2着に5コースが入る割合の約2.7倍です。ただ、1〜3コースのどれかが2着に残ったレースも51.02%ありました。
数えたのは約21万レース(2023年1月〜2026年9月)で、4コースのまくりで決まったのは10,228レースです。「4号艇がまくりきって先頭に出たとき、5号艇もまくり差しで舟券に絡んでくることがよくある」。Yahoo!知恵袋に2020年に出た質問の一部です(質問ページ)。質問は「1~3号艇は何もできないのでしょうか」と続きます。
読み終えると、4コースのまくりのときに2着・3着がどのコースに散るか、レース前に決まり手が分からない段階では何を見ればよいかが分かります。自分の場で数え直す式も載せます。数えたのは、ZEN AI LAB が作って販売している自社ツールで集めた研究用データベースです。競艇のデータで何が数えられるかの全体は、競艇のデータの見方と集め方にまとめています。
4コースのまくりのとき、2着は5コースが34.05%

4コースの艇がまくりで1着になったのは10,228レースで、1着と2着が決まった207,510レースの4.93%でした。約20レースに1回です。まくりは、2〜6コースの艇が1周目の最初のターンで内の艇を外から抜いて勝つ決まり手です(BOATRACE 公式サイトの BOAT RACE GUIDE)。
2着の艇の進入コースは、5コースが34.05%、1コースが23.30%でした。2コースが17.69%、6コースが14.93%、3コースが10.03%です。艇番ではなく、実際に走ったコースで数えています。勝った4コースの艇は、85.35%が4号艇でした。
全レースでは、2着に5コースが入るのは12.59%です。4コースのまくりのときは、その約2.7倍になります。2着か3着まで広げると、5コースが入ったのは55.04%で、全レースの33.02%より22ポイントほど多い値でした。
年ごとに分けても、5コースの2着は33.03〜34.71%で、4年ともいちばん多いコースでした。
1〜3コースの艇も、半分のレースで2着に残っている
質問の「1~3号艇は何もできないのか」への答えも数字で出ます。1〜3コースのどれかが2着だったのは51.02%、2着か3着に入ったのは86.38%です。
1コースの艇だけを見ると、2着23.30%・3着24.47%で、4着以下は52.23%でした。4コースにまくられると、1コースの艇は半分が3着までに残りません。1コースが負けたレース全体では、1コースの艇の2着は38.78%です。まくられたときは、それより2着に残りにくくなっています。
3着までの形で多かったのは、次の5つです(数字は進入コース)。
| 1着-2着-3着 | 割合 |
|---|---|
| 4-5-1 | 11.34% |
| 4-5-6 | 8.99% |
| 4-1-5 | 8.25% |
| 4-5-2 | 8.02% |
| 4-1-2 | 6.18% |
いちばん多い4-5-1でも11.34%です。5コースが2着の形が上位に並びますが、1コースが2着の形も入っています。艇番で並べた全体の出目は、競艇の出目ランキングにあります。
レース前に分かるのは「4コースが勝ったら」まで。そのときの2着は1コースが最多
ここまでの数字は、4コースが「まくりで」勝ったあとの数字です。舟券を買う時点では、決まり手はまだ分かりません。

4コースが1着になったレース全体(22,054レース)では、2着は1コースが31.19%で最多、5コースは23.29%でした。まくり・まくり差し・差しのうち、まくりで勝ったときだけ5コースが最多に入れ替わります。
4コースがまくり差しで勝ったときは、2着は1コースが40.02%、5コースは14.41%でした。差しで勝ったときも1コースが36.88%です。内の艇の間を抜ける勝ち方では、1コースの艇が2着に残りやすくなっていました。4コースの1着のうち、まくりは46.38%です。まくり差し・差しで勝ったレースでは、2着の顔ぶれが違います。決まり手の全体の割合は、競艇の決まり手の割合にあります。
3コースがまくりで勝ったときは、2着は外隣の4コースが28.77%で最多です。まくった艇のすぐ外の艇が2着に多い形は、4コースだけのものではありませんでした。
質問の「5号艇もまくり差しで」の部分は、データでは確かめられません。決まり手は1着の艇にだけ記録され、2着の艇がどう走ったかは残らないためです。数えられるのは「5コースの艇が2着だった」までです。
2着のコースで、万舟の割合は大きく変わる
4コースのまくりで決まったレースの万舟率は35.64%でした。万舟率は、3連単の払戻が1万円以上だったレースの割合です。全レースの16.78%の約2倍です。万舟の数え方は、既存の記事と同じです。

2着が1コースのときは22.53%、5コースのときは31.55%でした。2コースだと39.36%、6コースだと49.97%、3コースだと52.05%で、半分前後が万舟です。
「4カド」と、この記事の「4コース」
公式の用語辞典では、カドは「ダッシュスタートする艇のうち、一番内側の艇」と説明されています。ダッシュスタートは、後ろに大きく下がってから助走をつけるスタートです。4コースがカドになるのは、1〜3コースが助走の短いスロースタート、4〜6コースがダッシュの並びのときです。
研究用データベースには、どの艇がスローでどの艇がダッシュだったかの列がありません。そのため、この記事は4コースで数えています。4コースがスローだったレースも混ざっている可能性がありますが、どれくらいかは記録から分かりません。
自分の場や期間で、まくりの2着を数え直すには
ここまでの数字は、全国24場をまとめたものです。よく行く場だけで見たいときは、艇ごとの結果を1行ずつ持っていれば数え直せます。
BoatData Collector Pro の「艇ごとに1行」の CSV では、E列が race_id(レースの番号)です。AS列が actual_course(進入コース)、AU列が finish_position(着順)、AW列が winning_technique(決まり手)でした。決まり手は、同じレースの6艇すべてに同じ値が入ります。列の位置は1行目の列名で確かめてください。
- 見たい場と期間を「艇ごとに1行」で CSV に書き出し、エクセルか Google スプレッドシートで開きます
- 空いた列(例: AZ列)の2行目に
=SUMIFS(AS:AS,E:E,E2,AU:AU,1)を入れて下へコピーします。その行のレースで1着だった艇のコースが入ります - 4コースまくりのレース数を
=COUNTIFS(AU:AU,1,AW:AW,"まくり",AS:AS,4)で数えます - そのうち2着が5コースの数を
=COUNTIFS(AU:AU,2,AW:AW,"まくり",AZ:AZ,4,AS:AS,5)で数えます
最後の式の 5 を 1 に変えれば、2着が1コースの数です。行が多いときは、AS:AS を AS$2:AS$50000 のように範囲で書くと軽くなります。2026年8月24日の1日分(144レース)では、4コースまくりが6レース、そのうち2着が5コースは2レースでした。
4コースのまくりは、1場で1年に約114レースです。2着の5コースの割合は、この数では±9ポイントほど揺れます。場ごとの違いを見るには、何年分かを集めて並べる必要があります。その作業は、ツールに任せる手もあります。
結果を何年分も集めるところを任せるなら
ZEN AI LAB の自社ツール BoatData Collector Pro は、この記事の数字を数えた研究用データベースを作ったツールです。期間と競艇場を選んで、競艇の公開データをまとめて集める Windows 用のツールです。
- 出走表・展示/直前情報・結果・払戻を取得し、SQLite にためます
- 取得済みのデータは取り直さず、次は続きから取得します。Excel・CSV に書き出せます
使う前の注意
- 予想・買い目・自動投票の機能はありません。集めて保存し、出力するまでです
- 公式サイトや BOATRACE とは関係のない、非公式のツールです。データの正確性は保証していません
- 無料版があります。取得できる期間は直近30日までです。製品版は期間を自分で選べます(保存できるのは2016年10月1日以降のレース。2026年11月に実際に取得して確かめた範囲)
くわしくはBoatData Collector Pro 無料版のページと、BoatData Collector Pro のページにあります。
競艇のデータを、何か月分も自分で集めて数えるなら

BoatData Collector Pro は、競艇の公開データを期間と競艇場を選んで集め、Excel・CSV に書き出す自社ツールです。予想や買い目は出しません。保存できるのは2016年10月1日以降のレースです。
- BoatData Collector Pro:6,000円(買い切り・note。ココナラでも6,000円)
- 分析版 BOAT DATA PRO:10,000円(ココナラ)。集めたデータを進入コース別・選手別などに集計する画面つき
- 無料版:直近30日まで(LINEで受け取り)
価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。
確かめたことと、データでは分からないこと
数字はすべて、研究用データベース(2023年1月1日〜2026年9月27日)を読み取り専用で開いて数えました。カドの意味は、2026年11月7日に公式の用語辞典を開いて読みました。数え直す式の条件は、1日分の CSV を Python で同じように数えて確かめました。
データでは分からないのは、5コースの艇が2着に多い理由です。ターンの位置や引き波は記録に無く、測っていません。
数字はどれも過去のレースを数えたものです。どの組み合わせを買えばよいという意味ではなく、この先の結果を約束するものでもありません。
まとめ
- 4コースがまくりで勝ったとき、2着は5コースが34.05%で最多でした。全レースの2着の割合の約2.7倍です
- それでも、1〜3コースのどれかが2着に残ったレースが51.02%あります
- 4コースが勝ったレース全体では、2着は1コースが31.19%で最多です。まくり差し・差しで勝つと1コースがさらに増えます
- レース前に2着を考えるときは、4コースの1着全体の内訳(1コース31.19%・5コース23.29%)を土台にし、まくりになりそうかどうかで5コースの重みを変える
LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)
- 1着が1艇・2着が1艇に決まり、どちらも進入コースが記録された207,510レースが分母です。2着が同着などで1艇に決まらない8レースは除きました
- 決まり手は race_outcomes の winning_technique_name で、対応が確かめられている値だけを使いました
- 4コースの1着のうちまくり 46.38% は、競艇の決まり手の割合の 46.37% と分母の決め方が違うため、0.01ポイントずれます。1コースが負けたときの1コースの2着 38.78% も、同じ理由で別の記事の値と0.01ポイントずれることがあります
- 4コースまくり1着の2着の95%の幅は、5コース33.13〜34.97%・1コース22.48〜24.12%です。4コースまくり差しの2着の1コースは38.74〜41.30%です
- 件数: 4コースまくり差し5,654・差し4,089(4コース1着の全体は22,054)。3コースまくり1着は10,572
- 3着が同着で1艇に決まらないレースは、3着の内訳から除きました(4コースまくりでは0件)
- 「1コースの艇が4着以下」は、4〜6着と、着順の数字が無い艇(失格・記録なしなど・1.21%)を合わせた値です
- 2026年は9月27日までの値です
- 2着か3着に5コースが入った割合の全レースの値(33.02%)は、5コースの艇が1着だったレースを除いて数えました
- 1場1年の件数は、10,228レースを24場と約3.7年で割った目安です。±9ポイントは、割合を34%として1.96×√(p×(1−p)÷レース数)で出しました
- 万舟率は3連単の NORMAL の払戻があるレースが分母で、同着で2行あるレースは大きいほうの払戻で判定しました
- 式は、2026年8月24日の1日分の CSV で、補助列の値と2つの COUNTIFS の条件を Python で同じように数えて確かめました。エクセル本体と Google スプレッドシートには入れていません
- 悩みの原文は、2026年11月7日に質問ページを開いて照合しました
- 販売ページ2つは、2026年10月29日に開いて読みました

