福岡競艇の特徴|3コースのまくりは24場で2番目、まくり差しは最も少ない

福岡競艇の特徴。8,639レースで数えると、3コースのまくりは8.18%で24場の2番目、まくり差しは7.36%で24場の最少、1号艇は56.78%

ZEN AI LAB のキャラクター ZEN

監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

福岡の全レースのうち、3コースの艇がまくりで1着になったレースは8.18%でした。全国は5.09%で、24場の中で福岡より多いのは戸田だけです。一方、まくり差しで決まったレースは7.36%で、24場でいちばん少ない場でした。

「福岡はセンターのまくり」と聞いて、3コースと4コースを同じ重さで見ていませんか。ここでいうコースは、艇が実際に入った位置のことで、枠番(号艇)とは別です。福岡で多いのは3コースのまくりで、4コースの1着は全国より少なくなっています。3コースと4コースを分けて見ると、福岡の出走表の読み方が1つ変わります。

満潮と干潮でインの有利さが変わるのか、という疑問もよく見かけます。Yahoo!知恵袋にも、どちらがインに有利かを尋ねる質問がありました。こちらは、手元の記録に潮の高さが入っていないので、数字では確かめられません。この記事では、潮の代わりに何が数えられるかまで書きます。

使ったのは福岡の2023年1月〜2026年9月の記録で、中止を除くと8,639レースあります。ZEN AI LAB が自社の販売ツールで集めた研究用のデータです。予想や買い目には触れず、競艇のデータでほかに何が数えられるかは競艇のデータの見方と集め方で紹介しています。

公式の「センターのまくり」は、3コースで確かめられた

BOATRACE 公式サイトの場の紹介は、福岡のレースと水面を次のように書いています。

1マークの振り幅の影響により、インの占有域が狭いため、センターからのまくりが効きやすい。

海水に近い汽水。1マークは那珂川の河口に位置し、満潮時には、やや難水面になる。

この2文には、数えられることが3つ入っています。センターからのまくりが多いか。インが弱いか。満潮で水面が変わるか。結果は、1つ目が3コースについてだけ確かめられ、2つ目は1号艇が低い向きには出ず、3つ目は記録が無くて確かめられませんでした。

福岡で1着になった艇を、進入したコースごとに分けました。

1着になった艇の進入コースの割合を福岡と全国で比べた棒グラフ。福岡は1コース57.02%、3コース14.86%が全国より多く、4コース8.43%、5コース4.05%は全国より少ない

3コースの1着は14.86%で、全国の12.72%より2.14ポイント多く、24場で4番目でした。その中身がまくりです。3コースからのまくりは8.18%で、全国5.09%との差は+3.09ポイント、95%の幅は+2.51〜+3.68でした。2023〜24年も2025〜26年も、全国より多い側です。

センター全体でも数えました。3コースと4コースのまくり・まくり差しを並べました。

センターの決まり手福岡全国
3コースのまくり8.18%5.09%
3コースのまくり差し2.93%4.68%
4コースのまくり3.82%4.93%
4コースのまくり差し1.99%2.72%
4つの合計16.92%17.42%

4つを足すと16.92%で、全国の17.42%と差が見えません。福岡のセンターは、勝つ回数は全国並みで、勝ち方が3コースのまくりに寄っている場でした。3コースのまくりが増えた分を、3コースのまくり差しと、4コースのまくり・まくり差しが打ち消している形です。

3Rの番組を除いても、3コースのまくりは多い

福岡の3Rは、番組名に「カタメン3」が付く日が多いレースです。福岡の公式サイトのお知らせ(2024年3月20日掲載・2026年11月6日に閲覧)によると、2024年2月20日から始まった企画レースで、3Rは3号艇に、1Rは1号艇に、A級か主力の選手を入れます。3Rでは3号艇の1着が31.25%もありました。3コースの多さが、このレースだけで生まれている可能性があります。

そこで3Rを除いて数え直しました。

数え方福岡の3コースのまくり全国
全レース8.18%5.09%
3Rを除く7.41%4.97%
「カタメン」の付くレースを除く7.73%5.06%

除いても、全国より2.4〜2.7ポイント多いままでした。3コースのまくりは、3Rの番組だけでは説明できません。

1号艇が負けたレースで、どのコースが勝ったかも見ました。

勝ったコース福岡全国
2コース33.64%29.82%
3コース34.39%27.99%
4コース19.50%23.39%
5コース9.35%13.42%
6コース2.30%4.15%

福岡で1号艇が負けると、3回に1回強は3コースが勝っています。2コースも33.64%で全国より多く、4〜6コースはどれも全国より少ない値です。2コースの1着は全体でも14.64%(全国13.64%)で、2023〜24年も2025〜26年も全国より多い側でした。

24場の、3コースからのまくりで決まったレースの割合を多い順に並べた横棒グラフ。福岡は8.18%で戸田の9.00%に次ぐ2番目。全国は5.09%で、最も少ない大村は3.23%

4コースの1着とまくり差しは、全国より少ない

センターのもう片方、4コースは逆でした。4コースの1着は8.43%(全国10.63%)で、24場で2番目に少ない値です。4コースからのまくりも3.82%で、全国の4.93%を下回りました。

まくり差しは7.36%(全国11.86%)で、24場でいちばん少なくなっています。2023〜24年も2025〜26年も全国より4ポイント以上少ない値でした。差しは12.02%で全国(12.60%)と差が見えず、まくりは18.02%で全国(15.54%)より多くなっています。外の艇が勝つ形は、福岡ではまくりのほうに寄っています。

スタートタイミング(ST)も、4コースから外で遅れていました。

コースごとのスタートタイミングの平均を福岡と全国で比べた棒グラフ。1〜3コースは全国とほぼ同じで、4コースは0.1697秒(全国0.1603秒)、5コースは0.1731秒、6コースは0.1882秒と、4〜6コースが全国より遅い

フライングと出遅れを除いた平均は、1〜3コースが全国とほぼ同じです。4コースは0.1697秒で全国の0.1603秒より0.0095秒遅く、5コース・6コースも0.007〜0.009秒遅い値でした。4コースから外の艇がスタートで遅れ、3コースの艇はそうではない。この記録の形は、3コースのまくりが多いことと向きがそろっています。ただ、それが理由かどうかは、この数え方では分かりません。

決まり手の意味は競艇の決まり手の割合、24場の決まり手の並びは逃げ・まくり・差しが多い競艇場にあります。

1号艇は全国より低くなかった

公式の「インの占有域が狭い」からは、1号艇が弱い場を思い浮かべます。ところが、福岡の1号艇の1着率は56.78%で、全国の54.59%より2.19ポイント高く、24場で9番目でした。

年ごとに分けると、2023年55.78%、2024年55.70%、2025年56.28%で、どの年も全国との差の幅は0をまたぎます。2026年(1〜9月)は60.42%で、全国より5.48ポイント高くなりました。期間を2つに分けても、2023〜24年は差が見えず、高いのは2025〜26年です。福岡の1号艇は「全国並みか、やや高い」です。

なお、1Rも番組名に「カタメン1」が付く日が多く、1号艇の1着が74.86%ありました。番組名に企画名が付くレース(1R・3R)を除くと、1号艇は56.33%で、全国の55.09%との差は2023〜24年に見えなくなります。

潮は記録に無い。強い風(5m以上)の日は24場で2番目に少ない

BOATRACE 公式サイトの場情報では、福岡の水質は汽水、干満差はありと書かれています。ただ、手元のデータベースにある水面の記録は、天候・気温・水温・風速・風向き・波高だけで、潮位や満潮・干潮の時刻は入っていません。満潮の時間帯で1号艇がどう変わるかは、この記事では答えられませんでした。

波高も使っていません。福岡で波高と風速が同じ数字だったレースは89.54%で、波の記録が風速を写したものになっている可能性が高いからです。うねりの記録もありません。

風速は数えられます。福岡で5m以上の風が吹いていたレースは7.61%で、24場で住之江に次いで少ない値でした。全国は15.83%です。6m以上は170レースしかありません。ただし、平均の風速は2.81mで全国並みです。

潮を自分で確かめたいなら、気象庁の「潮位表」を使う方法があります。各地の満潮・干潮の時刻を選んだ期間で表示できるページで、値は天文潮位の予測で、実際に観測した潮位とは違います。近くの地点の満潮の時刻を、日付と時刻でレースの締切の列に結べば、満潮に近いレースだけを抜き出せます。ZEN AI LAB はまだこの結びつけをしていないので、結果の数字はありません。

潮の記録が無い点は、ほかの海の場でも同じです。宮島競艇の特徴でも同じ壁に当たりました。

自分の CSV で、3コースのまくりを数える

福岡の3コースのまくりは、艇ごとの CSV で数え直せます。

  1. 福岡の艇ごとの CSV を開く(1行が1艇。D列がレース番号、AS列が進入コース、AU列が着順、AW列が決まり手)
  2. 進入コースが3で、着順が1の行のうち、決まり手が「まくり」の行を数える
  3. 中止を除いたレース数で割る
  4. 3Rを除いた数も出し、番組の影響を見る

手順2と3をまとめると、次の式になります。分母は1号艇の行(J列が1)で、決まり手が空の中止レースを除きます。

=COUNTIFS(AS:AS,3,AU:AU,1,AW:AW,"まくり")/COUNTIFS(J:J,1,AW:AW,"<>")

検算すると、福岡の1号艇の1着は4,905÷8,639で56.78%です。

3コースのまくりは、福岡でも12レースに1回ほどしか出ません。30日分(およそ204レース)なら17回前後で、偶然でも数回は上下します。全国との差の2〜3ポイントを見分けるには、少なくとも年単位の記録が要ります。COUNTIFS の組み方は競艇のデータ分析をエクセルでする方法に例をまとめています。潮位の列を足して満潮のレースを抜くにも、まず年単位の結果の表が手元に無いと始まりません。

福岡の決まり手を年単位でためるには

年単位の表を作るところは、ZEN AI LAB の自社ツール BoatData Collector Pro が受け持てます。8,639レースの数字も、このツールで取ったデータから数えました(今回は販売版と同じプログラムをコマンドから実行)。

  • 取る場と期間を選ぶだけで、出走表・展示/直前情報・結果・払戻などが集まります
  • 何日分を取っても、すでにある分は飛ばし、途中で止まれば止まった所から取り直します
  • 艇単位の表(進入コース・着順・決まり手の列つき)と、レース単位の表を Excel・CSV で出せます。締切の時刻の列もあるので、潮位の表と結ぶ下地になります

予想・買い目・自動投票の機能はありません。BOATRACE や公式サイトとは関係のない非公式のツールで、データの正確性は保証していません。

製品版のくわしい内容はBoatData Collector Pro のページです。直近30日まで取れる無料版は、LINE 公式アカウントの友だち追加のあとに受け取れます。無料版のページで中身を確かめられます。

福岡県の別の場で、レース番号によって1号艇が大きく変わるのは芦屋競艇の特徴です。

競艇のデータを、何か月分も自分で集めて数えるなら

BoatData Collector Pro の商品画像。全国24場の競艇データを集めて Excel・CSV に出力、重複取得しない、月額0円の買い切り

BoatData Collector Pro は、競艇の公開データを期間と競艇場を選んで集め、Excel・CSV に書き出す自社ツールです。予想や買い目は出しません。保存できるのは2016年10月1日以降のレースです。

  • BoatData Collector Pro:6,000円(買い切り・note。ココナラでも6,000円)
  • 分析版 BOAT DATA PRO:10,000円(ココナラ)。集めたデータを進入コース別・選手別などに集計する画面つき
  • 無料版:直近30日まで(LINEで受け取り)
実際の画面7枚で使い方を見るnote で購入する(6,000円)分析版 BOAT DATA PRO を見る(ココナラ)まず無料版を受け取る

価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。

確かめたことと、データでは分からないこと

  • 公式の説明は、BOATRACE 公式サイトの場の紹介・場情報と、ボートレース福岡の公式サイトの場データ集で読みました
  • うねりと1マークの振り幅は記録に列が無いので、データでは確かめられません。満潮・干潮も記録に列が無く、潮汐表の時刻を足せば分けて数えられますが、まだ確かめられていません
  • STの遅れと3コースのまくりの因果は、記録を数えるだけでは分かりません
  • どの数字も2023〜2026年の記録で、これからのレースが同じになる約束ではありません

まとめ

  1. 福岡の「センター」は3コースと4コースで分けて見る。3コースのまくりは8.18%で全国の1.6倍、4コースの1着は全国より少ない
  2. まくり差しは24場で最も少ない。福岡で外の艇が勝つ形は、まくり差しよりまくり
  3. 1号艇は全国並みか、やや高い。「インが狭い」から1号艇を低く見積もる根拠は、この記録には出ていない

24場のコースごとの並びは競艇24場の枠番別・コース別1着率、スタートの見方は競艇のスタート展示の見方にあります。

LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)

  • 研究用データベースを読み取り専用で開いて数えました。計画は数える前に書きました。1号艇・センターのまくり・風・決まり手は計画どおりです。3コースと4コースを分けたこと、STのコース別、3Rや「カタメン」の付くレースを除いた数え直しは、結果を見てから足しました
  • センターの4つ(3・4コースのまくりとまくり差し)の合計の差は−0.50(幅−1.30〜+0.31)でした
  • 風速の平均は2.81m(全国2.80m・24場で14番目に弱い)、3m以上の風のレースは59.37%(全国51.38%)です
  • 6コースの1着の差は−0.89で、1.0ポイントに届きません
  • 潮位表のページは、ZEN AI LAB が2026年10月31日に宮島の記事のために読んだ記録によります
  • 差と呼んだ条件は、全国との差の95%の幅が0をまたがない、1.0ポイント以上、2023〜24年と2025〜26年で同じ向き、の3つです。比べた数が多いので、偶然で条件を満たすものも混ざります
  • 1号艇の全国との差は、2023〜24年が+1.19(幅−0.26〜+2.63)、2025〜26年が+3.41です。全期間では幅+1.12〜+3.25ですが、前半で0をまたぐので「差」とは呼んでいません
  • 1Rと3Rを除いた1号艇の差は、2023〜24年が+0.02、2025〜26年が+2.72でした
  • 3コースのまくりの差は、2023〜24年が+3.33、2025〜26年が+2.81です。3Rを除くと+2.81と+2.01でした
  • 「24場で2番目」は、全レースに対する3コースのまくりの割合の並びです(最多は戸田の9.00%)
  • STはフライング・出遅れの艇を除いた値です。4〜6コースの遅れは2023〜24年も2025〜26年も同じ向きでした
  • 波高と風速が同じ数字だった割合は、ZEN AI LAB が10月31日に24場で数えた値です
  • 期間は2023年1月3日〜2026年9月27日、開催は720日です。全8,688レースのうち中止の49レースを除きました。艇ごとの CSV にすると52,128行です
  • 比較先の全国は207,662レース(全210,600レースから中止を除く)で、福岡自身も含みます
  • BOATRACE 公式サイトの場情報の表(2026年8月〜10月)では、福岡の1コースの1着率は61.1%でした。要約で読んだ値で、期間も違うので比べていません
  • 冒頭の質問は Yahoo!知恵袋の質問で、ZEN AI LAB の悩み調査(2026年11月5日)で記録したものです。原文は引用せず、内容だけ書きました
  • 30日のレース数は、全日を起点に30日ずつ数えた中央値です。CSV の列の位置は、艇ごとの書き出し(51列)の並びです
  • 取得は2026年9月28日、ツールのコマンド操作によるものです。取得元は非公式の API と公式の配布ファイルです。公式サイトは2026年11月6日に単発で読み、販売ページの記述は2026年10月29日の保存分によります