競艇の万舟とは|約21万レースで数えた出る割合と何番人気からか

競艇の万舟とは。3連単の万舟は約6レースに1回、1つの場の1日では2本が真ん中、10番人気までの組み合わせが万舟になったことは無い

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監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

「万舟が出た」と聞いたときや、オッズ表で100倍を超える組み合わせを見たときに読む記事です。万舟の意味と、実際にどれくらい出るものなのかが分かります。

万舟(まんしゅう)は、100円の舟券が1万円以上になったもののことです。オッズでいえば100倍以上です。2023年1月から2026年9月までの約21万レースを数えると、3連単の万舟は16.78%で、約6レースに1回でした。1つの場の1日(12レース)では、2本が真ん中です。

この記事では、まず公式の用語辞典で万舟の定義を確かめます。そのあと、万舟の払戻の大きさ、1日に何本出るか、何番人気から万舟になるか、万舟が続くのかを数字で見ます。読み終えると、エクセルや Google スプレッドシートで自分の場や期間の万舟を数え直すこともできます。

数えたのは、ZEN AI LAB が作って販売している自社ツールで集めた研究用データベースです。競艇のデータで何が数えられるかの全体は、競艇のデータの見方と集め方にまとめています。

万舟とは。1万円以上の配当金がついた舟券のこと

BOATRACE 公式サイトの用語辞典では、万舟(マンシュウ)は「万舟券のこと。1万円以上の配当金がついた勝舟投票券。」と説明されています。もともとはボートレースで使われていた言葉だそうです。

  • 読み方は「まんしゅう」です。「万舟券(まんしゅうけん)」とも言います
  • 払戻は100円あたりで決まります。100円が1万円以上になれば万舟です
  • オッズに直すと100倍以上です。オッズ(倍率)は、100円あたりの払戻を100で割った数です
  • 100円あたり10万円以上になったものは、一般に「10万舟」と呼ばれます。この記事でも、その意味で数えます

公式の説明は「勝舟投票券」で、券種を限っていません。3連単でなくても、払戻が1万円以上なら万舟です。

3連単の万舟は約6レースに1回。ほかの券種ではめったに出ない

3連単の払戻があった207,583レースで、払戻が1万円以上だったレースを数えました。

  • 万舟は34,823レースで、16.78%(約6レースに1回)でした
  • 10万舟は1,145レースで、0.55%(約181レースに1回)でした

ほかの券種で払戻が1万円以上になった割合は、競艇の舟券の種類と買い方で数えています。

券種払戻が1万円以上になった割合
3連単16.78%
2連単2.50%
3連複0.76%
2連複0.37%
単勝0.06%
複勝・拡連複0.01%

3連単は組み合わせが120通りあり、ほかの券種より払戻が大きくなります。3連単以外の券種が万舟になることは、めったにありません。

万舟の半分は1万〜2万円。中央値は18,790円

万舟になった34,823レースの払戻を、大きさで分けました。

3連単の払戻(100円あたり)レース数万舟のうち
1万〜2万円未満18,69753.69%
2万〜5万円未満11,85434.04%
5万〜10万円未満3,1278.98%
10万円以上1,1453.29%

万舟の半分以上(53.69%)は、1万〜2万円未満でした。万舟の払戻を安い順に並べた真ん中(中央値)は18,790円です。3連単全体の真ん中は2,540円なので、その約7倍です。10万舟は、万舟の中でも3.29%でした。

3年9か月でいちばん大きかった3連単の払戻は、637,530円でした。120通りの中で最も人気の無い組み合わせ(120番人気)でした。

1つの場の1日では、万舟は2本が真ん中

全国では1日25本ほど

開催があった1,366日で、全国で出た万舟の本数を1日ごとに数えました。1日の本数の真ん中(中央値)は25本で、少ない日は10本、多い日は47本でした。

1つの場の1日では2本。0本の日は約9日に1日

1つの場の1日(10レース以上あった17,248日。その99.17%が12レース)で、万舟の本数を数えました。

1つの場の1日の万舟日数割合
0本1,94311.27%
1本4,65326.98%
2本5,11929.68%
3本3,26418.92%
4本以上2,26913.16%

いちばん多いのは2本(29.68%)で、真ん中も2本でした。1日に万舟が1本も出なかった日は11.27%(約9日に1日)あります。1つの場の1日で最も多かったのは9本です。

12レースのどれもが、ばらばらに16.78%の割合で万舟になると考えて計算すると、0本の日は11.03%、4本以上の日は12.76%になります。実際の11.27%・13.16%とほぼ同じ形でした。万舟が特定の日に偏って出ている様子は、この数え方では見えませんでした。

場ごとの万舟の割合は、荒れる競艇場ランキングで全24場を並べています。何レース目に万舟が多いかも、そちらで数えています。

何番人気から万舟になるか。10番人気までは0回だった

3連単で払戻になった組み合わせの人気(120通りの中で何番目に売れていたか。締切時の確定オッズでの順位)ごとに、払戻が1万円以上だった割合を数えました。

払戻になった組み合わせの人気レース数そのうち万舟万舟全体のうち
1〜5番人気75,8330.00%0.00%
6〜10番人気36,5850.00%0.00%
11〜20番人気37,1850.22%0.23%
21〜30番人気19,49013.06%7.31%
31〜50番人気20,39769.43%40.67%
51〜120番人気18,09399.67%51.79%
払戻になった組み合わせの人気ごとの、3連単の万舟の割合。1〜10番人気は0%、11〜20番人気0.22%、21〜30番人気13.06%、31〜50番人気69.43%、51〜120番人気99.67%

1〜10番人気の組み合わせが払戻になったレースでは、万舟は1回もありませんでした。万舟になった組み合わせで最も人気が高かったのは、11番人気です。

人気が下がるほど、万舟になる割合は上がります。1つの人気ごとに見ると、20番人気で1.24%、30番人気で29.61%、40番人気で74.90%、50番人気で95.36%でした。64番人気から下(人気が無い側)の組み合わせは、払戻になればすべて万舟でした。

万舟になった組み合わせの人気の真ん中は51番人気です。オッズは売れた割合で決まるので、売れていない組み合わせほど払戻が大きくなります。

万舟に限らず、券種ごとに払戻が何番人気までに入ったかは競艇の人気順で数えました。

万舟のレースでは、1号艇の約半分が4着以下だった

1号艇が負けたレースの約3分の1が万舟

1号艇の着順で分けて、万舟の割合を数えました。

  • 1号艇が1着だったレース(113,341レース)の万舟は3.50%でした
  • 1号艇が1着でなかったレース(94,242レース)の万舟は32.74%(約3レースに1回)でした

万舟のレースで1号艇の着順を見ると、次のとおりです。

1号艇の着順万舟のレース全レース
1着11.40%54.60%
2着19.60%17.43%
3着19.74%8.92%
4〜6着・欠場など49.26%19.05%

万舟のレースでは、1号艇の約半分(49.26%)が4着以下か欠場などでした。全レースでは19.05%なので、約2.6倍です。1号艇の着順の全体は、競艇の1号艇の勝率で数えています。

万舟の1着は4号艇がいちばん多い

万舟のレースで1着になった艇番は、4号艇が21.74%でいちばん多く、3号艇が20.49%、2号艇が18.25%、5号艇が18.07%でした。1号艇は11.40%、6号艇は10.06%です。

どの組み合わせが万舟になりやすかったかの一覧は、この記事では出していません。出目ごとの数は、競艇の出目ランキングで数えています。

万舟は続くのか。直前が万舟でも、次はほぼ変わらなかった

「荒れた日は万舟が続く」と言われることがあります。同じ場・同じ日で、続いた2つのレースの組を数えました。

直前のレース組の数次のレースが万舟95%の幅
万舟だった32,04117.10%16.69〜17.51%
万舟でなかった158,07216.74%16.56〜16.92%
2レース続けて万舟だった5,01117.76%16.70〜18.82%

直前のレースが万舟だったときの次の万舟は17.10%で、万舟でなかったときの16.74%との差は0.36ポイントでした。95%の幅(偶然でもこのくらいはぶれる、という目安の範囲)は重なっています。2レース続けて万舟のあとでも17.76%で、幅は全体の16.78%を含んでいます。

この数え方では、万舟が続くとは言えませんでした。

自分の場や期間で、万舟を数え直すには

ここまでの数字は、全国・3年9か月をまとめたものです。よく行く場や今年だけで見たいときは、払戻を1行ずつ持っていれば数え直せます。エクセルが無くても、Google スプレッドシートで同じ式が使えます。

BoatData Collector Pro の払戻の CSV は、1行が1つの払戻です。E列が券種(bet_type)、G列が払戻金(payout_yen・100円あたり)、H列が人気(popularity)、I列が状態(payout_status)です。3連単は「trifecta」と入っています。

  1. BoatData で、見たい場と期間の払戻を CSV に書き出します
  2. Google スプレッドシートかエクセルで開きます
  3. 空いているセルに、次の式を入れます

手順3の式です。I列が「NORMAL」の行だけを数えます(不成立の行を除くため)。

  • 3連単の万舟の数: =COUNTIFS(E:E,"trifecta",G:G,">=10000",I:I,"NORMAL")
  • 3連単の10万舟の数: =COUNTIFS(E:E,"trifecta",G:G,">=100000",I:I,"NORMAL")
  • 3連単の払戻の数(割合の分母): =COUNTIFS(E:E,"trifecta",I:I,"NORMAL")
  • 31番人気から下の組み合わせが払戻になり、万舟だった数: =COUNTIFS(E:E,"trifecta",H:H,">=31",G:G,">=10000",I:I,"NORMAL")
  • 万舟の払戻の中央値: =MEDIAN(FILTER(G:G,E:E="trifecta",G:G>=10000,I:I="NORMAL"))

万舟の割合は、万舟の数を3連単の払戻の数で割ります。=COUNTIFS(E:E,"trifecta",G:G,">=10000",I:I,"NORMAL")/COUNTIFS(E:E,"trifecta",I:I,"NORMAL") です。FILTER は Google スプレッドシートと、新しいエクセル(Microsoft 365 など)で使えます。

式は、BoatData で書き出した1日分の払戻 CSV を Python とスプレッドシートで数えて確かめました(くわしくは末尾の LAB 記録)。

見たい場が増えたり、期間を何年分にも広げたりすると、払戻を写して表にする作業のほうが重くなります。集めるところはツールに任せる手もあります。

払戻を集めて表にするところを任せるなら

ZEN AI LAB の自社ツール BoatData Collector Pro は、この記事の数字を数えた研究用データベースを作ったツールです。競艇の公開データを、期間と競艇場を選んでまとめて集める Windows 用のツールです。

  • 出走表・展示/直前情報・結果・払戻を取得して、SQLite にためます。取得済みのデータは取り直さず、次からは続きから取得します
  • Excel・CSV に書き出せます。払戻は、1行に1つの払戻の形で書き出せ、人気も入ります

使う前の注意

  • 予想・買い目・自動投票の機能はありません。集めて保存し、出力するところまでです
  • 公式サイトや BOATRACE とは関係のない、非公式のツールです。データの正確性は保証していません
  • 無料版があります。取得できる期間は直近30日までです。製品版は期間を自分で選べます(保存できるのは2016年10月1日以降のレース。2026年11月に実際に取得して確かめた範囲)

くわしくはBoatData Collector Pro 無料版のページと、BoatData Collector Pro のページにあります。

節の何日目に万舟が多いかは、競艇は何日目が荒れる?で節ごとに並べています。

万舟になりやすいレースの条件を重ねて見たいときは、競艇の荒れるレースの見分け方へ。

競艇のデータを、何か月分も自分で集めて数えるなら

BoatData Collector Pro の商品画像。全国24場の競艇データを集めて Excel・CSV に出力、重複取得しない、月額0円の買い切り

BoatData Collector Pro は、競艇の公開データを期間と競艇場を選んで集め、Excel・CSV に書き出す自社ツールです。予想や買い目は出しません。保存できるのは2016年10月1日以降のレースです。

  • BoatData Collector Pro:6,000円(買い切り・note。ココナラでも6,000円)
  • 分析版 BOAT DATA PRO:10,000円(ココナラ)。集めたデータを進入コース別・選手別などに集計する画面つき
  • 無料版:直近30日まで(LINEで受け取り)
実際の画面7枚で使い方を見るnote で購入する(6,000円)分析版 BOAT DATA PRO を見る(ココナラ)まず無料版を受け取る

価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。

確かめたことと、データでは分からないこと

確かめたことは、次のとおりです。

  • 数字はすべて、研究用データベースを読み取り専用で開いて数えました。2023年1月1日〜2026年9月27日の払戻です
  • 万舟の定義と読み方は、2026年10月29日に公式の BOAT RACE GUIDE の用語辞典を開いて読みました
  • 数え方は、計算の前に計画に書きました。続くかどうかの95%の幅と、1日の本数を偶然の形と比べる計算は、1回目の計算と点検のあとに、出す前に計画へ書き足しました
  • 数え直す式は、BoatData で書き出した1日分の払戻 CSV を Python で数えて確かめました
  • 販売ページ2つは、2026年10月29日に開いて読みました

このデータでは分からないことは、次のとおりです。

  • 10万舟という呼び方の公式の定義。公式の用語辞典には「万舟」の説明だけがありました
  • まだ確かめられていないこと:2つ目・4つ目・5つ目の式の、Google スプレッドシートとエクセル本体での動き。Python で数えた値だけを確かめています(1つ目・3つ目はスプレッドシートでも確かめました)
  • 万舟が出る理由(水面・風・選手・番組の組み方など)。この記事は数を数えただけです
  • 場ごと・季節ごと・風ごと・級別の違い。季節や風との関係は ZEN AI LAB の競艇研究(ZEN BOAT LAB)の有料の研究で扱っているため、この記事では出していません
  • 万舟を買い続けたときに戻ってくる割合。この記事では数えていません

数字はどれも過去のレースを数えたものです。どの組み合わせを買えば万舟が来るという意味ではなく、この先のレースの結果を約束するものでもありません。

まとめ

万舟は、100円が1万円以上になる舟券のことです。約21万レースでは、3連単の万舟は約6レースに1回で、1つの場の1日では2本が真ん中でした。10番人気までの組み合わせが万舟になったことは無く、直前が万舟でも次の万舟の割合はほぼ変わりませんでした。次にやることは3つです。

  1. 万舟かどうかは、確定したオッズが100倍以上かで決まる。締切前のオッズ表の人気や倍率は締切までに変わるので、この記事の人気の数字は確定したときの順位として読む
  2. よく行く場の荒れ方は、全体の16.78%を物差しにして、荒れる競艇場ランキングの場ごとの万舟率と比べる
  3. 自分で数えたくなったら、無料版で直近30日の払戻を書き出し、COUNTIFS で万舟の数を数える

LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)

  • 分母は、3連単の払戻が NORMAL(通常の払戻)だったレース(207,583)です。不成立のレースは入っていません
  • 同着で3連単の払戻が2つ以上あったレース(67)は、大きいほうの払戻とその人気を使いました(荒れる競艇場ランキングと同じ数え方)。万舟率16.78%は、そちらの16.8%と同じ値です
  • ほかの券種の1万円以上の割合は、競艇の舟券の種類と買い方の値(払戻1つずつで数えたもの)です。3連単はこの記事の値(レースごと)を載せました
  • 「約21万レース」は研究用データベースの全レース数(210,600)です
  • 1日の本数は、開催日ごと(全国)と、場×日ごと(10レース以上あった日)で数えました
  • 人気は、払戻の記録にある人気(120通りの中の順位)で、締切時の確定オッズでの順位です。人気が抜けているレースはありませんでした
  • 1号艇の1着は、3連単の払戻があった207,583レースを分母にしています。競艇の1号艇の勝率の54.59%は、1着が決まった207,662レースが分母なので、少しずれます
  • 1号艇の着順は、結果の記録で数えました。「欠場など」には、フライング・出遅れ・転覆などで着順の無いものを含みます
  • 続くかどうかは、同じ場・同じ日で、レース番号が1つ違いの2レースの組だけを数えました。95%の幅は正規近似(1.96 × √(p(1−p)/n))です。組どうしは同じ日のレースを共有するため、幅は目安です
  • 1日の本数と比べた形は、1日を12レースとして、どれもばらばらに16.78%の割合で万舟になると仮定した二項分布です(全体の割合を当てはめただけで、場ごとの違いは入っていません)
  • 数え直す式は、2026年8月24日の1日分の払戻 CSV(144レース)を Python で数えました。3連単の万舟は21レース(14.58%)、10万舟は1レース、31番人気から下の組み合わせが払戻になり万舟だったのは19レース、万舟の払戻の中央値は16,720円です。1つ目と3つ目の式は、同じ CSV の24レース分を Google スプレッドシートに入れ、Python と同じ値になることを確かめています(競艇の舟券の種類と買い方の作業)
  • 同着で3連単の払戻が2つあるレースは、CSV では2行になります(3年9か月で67レース)。式で数えると、その分だけレースの数より多くなります
  • 1日分の CSV は、研究用データベースから2026年8月24日の144レースを小さなデータベースに写して BoatData のコマンドで書き出したものです(競艇の出目ランキングの作業で作成)