「この機種は甘い」と聞いても、何を比べた話なのか分からないまま、機種を選んでいませんか。甘いの意味は、機械割のことも、当たりの軽さのこともあります。
北電子公式の機械割(入れたメダルに対して戻るメダルの割合)で比べると、答えは設定によって変わります。設定1は8機種のうち7機種が97.0%で、いちばん高いゴーゴージャグラー3でも97.2%です。差は0.2ポイントしかありません。設定6になると、105.5%から109.4%まで3.9ポイント開きます。
機種の差より、同じ機種の設定1と6の幅のほうがずっと大きいことも、計算で分かりました。読み終えると、「甘い」という話を、設定と分けて読めるようになります。実際の店の機種ごとの出率も載せました。
ジャグラーのデータの見方の全体は、ジャグラーのデータの見方にまとめています。
設定1の機種差は0.2ポイント、設定6では3.9ポイント
機械割は、北電子の製品ページでは「出玉率」と書かれています。表の下には「※上記数値は工場データから算出した予測値です。」とあります。
設定ごとに、8機種の中の最小と最大を並べました。マイジャグラーVIはVと同じ値なので、9機種を8機種として数えています。平均差枚の差は、1回転に3枚入れるとして、8,000回転で何枚の差になるかの計算です。
| 設定 | 最小〜最大 | 機種の差 | 8,000回転の差 |
|---|---|---|---|
| 設定1 | 97.0〜97.2% | 0.2ポイント | 48枚 |
| 設定2 | 97.9〜98.5% | 0.6ポイント | 144枚 |
| 設定3 | 99.4〜99.9% | 0.5ポイント | 120枚 |
| 設定4 | 101.1〜102.9% | 1.8ポイント | 432枚 |
| 設定5 | 103.3〜105.8% | 2.5ポイント | 600枚 |
| 設定6 | 105.5〜109.4% | 3.9ポイント | 936枚 |

設定3まででは、どの機種を選んでも差は0.6ポイント以下です。機種の差が開くのは、設定4からです。
いちばん高い機種も、設定で入れ替わります。設定1はゴーゴージャグラー3、設定2はファンキージャグラー2です。設定3はマイジャグラーV・ハッピージャグラーVⅢ・ジャグラーガールズSSが同じ99.9%で並びます。設定4と5はハッピージャグラーVⅢ、設定6はマイジャグラーVです。機種ごとの順位はジャグラーの種類と違いに載せています。
設定3までは、8機種とも100%を下回ります。設定1で8,000回転なら、7機種が平均−720枚、ゴーゴージャグラー3が平均−672枚の計算です。甘いと言われる機種でも、設定が低ければ平均はマイナスです。平均の話なので、1日の結果はここから大きくぶれます。ジャグラーで勝てないのは腕のせい?に実際の台日の数字があります。
設定1〜3では、機種を変える差より設定が1つ違う差のほうが大きい
同じ機種の中の差を見ます。
| 機種 | 設定1と6の幅 | 8,000回転の差 | 設定1→2の差 |
|---|---|---|---|
| ネオアイムジャグラーEX | 8.5ポイント | 2,040枚 | 1.0ポイント |
| マイジャグラーV・VI | 12.4ポイント | 2,976枚 | 1.0ポイント |
| ファンキージャグラー2 | 12.0ポイント | 2,880枚 | 1.5ポイント |
| ゴーゴージャグラー3 | 9.3ポイント | 2,232枚 | 1.0ポイント |
| ハッピージャグラーVⅢ | 11.4ポイント | 2,736枚 | 1.1ポイント |
| ミスタージャグラー | 10.3ポイント | 2,472枚 | 1.0ポイント |
| ジャグラーガールズSS | 10.5ポイント | 2,520枚 | 0.9ポイント |
| ウルトラミラクルジャグラー | 11.1ポイント | 2,664枚 | 1.1ポイント |
幅がいちばん狭いネオアイムジャグラーEXでも、8,000回転の平均で2,040枚の差があります。
設定1から2では0.9〜1.5ポイント、設定2から3では1.2〜2.0ポイント動きます。設定1〜3の機種差は0.6ポイント以下なので、この範囲では設定が1つ違う差のほうが大きくなります。設定4より上では、機種の差のほうが大きい組み合わせもあります。設定差の中身は、ジャグラーの設定とはにまとめました。
当たりが軽い順と、機械割が高い順は同じではない
「甘い」を当たりの軽さの意味で使う人もいます。設定6の合算(BIGとREGを合わせた当たりやすさ)と出玉率を、8機種で並べました。
| 機種 | 合算(軽い順) | 出玉率(高い順) |
|---|---|---|
| マイジャグラーV・VI | 1/114.6(1番目) | 109.4%(1番目) |
| ゴーゴージャグラー3 | 1/117.4(2番目) | 106.5%(7番目) |
| ミスタージャグラー | 1/118.7(3番目) | 107.3%(6番目) |
| ジャグラーガールズSS | 1/119.2(4番目) | 107.5%(5番目) |
| ファンキージャグラー2 | 1/119.6(5番目) | 109.0%(2番目) |
| ハッピージャグラーVⅢ | 1/120.0(6番目) | 108.4%(3番目) |
| ウルトラミラクルジャグラー | 1/121.6(7番目) | 108.1%(4番目) |
| ネオアイムジャグラーEX | 1/127.5(8番目) | 105.5%(8番目) |
ゴーゴージャグラー3は合算が2番目に軽いのに、出玉率は7番目です。ファンキージャグラー2は合算が5番目で、出玉率は2番目です。
内訳を見ると、ゴーゴージャグラー3の設定6はBIGもREGも1/234.9です。ファンキージャグラー2はBIGが1/219.9、REGが1/262.1で、BIGのほうが軽くなっています。獲得枚数はBIGのほうが多いので、この内訳の違いが一部関係していると考えられます。ただ、小役の確率が公式に無いので、確かめてはいません。
設定1でも同じことが起きます。ゴーゴージャグラー3の合算は1/149.6で、8,000回転の平均は53.5回です。ネオアイムジャグラーEXは1/168.5で47.5回です。当たりの回数は平均で6回違うのに、出玉率の差は0.2ポイントです。
当たりの回数と出玉率は、別の数字として見てください。合算の読み方は、ジャグラーの合算とはに書きました。
店の配分を置くと、機種の差は設定6の3.9ポイントより小さくなる
店にどの設定が何台あるかは、外からは分かりません。そこで、配分を2通り仮定して、機種ごとの平均の出玉率を計算しました。
| 配分の仮定 | 8機種の平均の範囲 | 機種の差 | いちばん高い機種 |
|---|---|---|---|
| 設定1〜6が同じ割合 | 100.7〜102.1% | 1.3ポイント | マイジャグラーV |
| 設定1が50%・2が40%・3が10% | 97.7〜97.9% | 0.2ポイント | ファンキージャグラー2 |
機種の差は丸める前の値で計算しています。1行目は、表の数字どうしを引くと1.4になります。
2つ目の配分は、Xの投稿にあった配分です。実際の店の値ではありません。ジャグラーの設定配分は?では、キクヤ堺本店の数字はこの配分と合いませんでした。
同じ割合の配分でいちばん高かったマイジャグラーVが、もう1つの配分では1番ではなくなります。配分が分からないうちは、「この機種が甘い」とは決められません。
実際の店では、10台以上の5機種の出率は100.5〜101.1%だった
実際の店の数字も見ました。キクヤ堺本店(大阪府)の2026年3月23日から10月8日までのうち、1日の回転数が500以上の3万6,694台日です。1台の1日ぶんを1台日と数えます。出典は、みんレポ(スロットのデータサイト)の日別ページです(3月23日のページ)。
出率は、差枚の合計を回転数の合計の3倍で割り、1を足した数字です。かっこの中は、199日の組み合わせを入れ替えて出した、ぶれの幅(95%)です。
| 機種(台数) | 出率(ぶれの幅) |
|---|---|
| マイジャグラーV(100台) | 101.1%(101.0〜101.3%) |
| ネオアイムジャグラーEX(26台) | 100.9%(100.6〜101.2%) |
| ウルトラミラクルジャグラー(6台・参考) | 100.7%(99.9〜101.4%) |
| ゴーゴージャグラー3(21台) | 100.6%(100.3〜100.9%) |
| ファンキージャグラー2(22台) | 100.5%(100.1〜100.8%) |
| ミスタージャグラー(10台) | 100.5%(100.0〜101.0%) |
| ジャグラーガールズSS(3台・参考) | 100.4%(99.5〜101.2%) |
| ハッピージャグラーVⅢ(2台・参考) | 100.2%(99.2〜101.1%) |
10台以上の5機種では100.5〜101.1%で、差は0.6ポイントです。台数の少ない3機種まで含めても差は0.9ポイントでした。8機種とも、公式の設定3と設定4の値のあいだに入りました。この店のジャグラー全体の出率は100.9%です。
ただ、この順位をそのまま読むことはできません。台数の少ない機種はぶれの幅が広く、ほとんどの機種の幅が重なっています。この店のこの期間の結果で、設定が甘い機種を示すものでもありません。設定の混ざり方と、引きの偏りを分けることはできないからです。
自分の店で同じ表を作るなら、機種ごとに全台の回転数と差枚を毎日写して、足していくことになります。この表のデータは、自社ツールのMinRepo Collectorで集めたものです(記事の後半で紹介します)。なお、差枚を載せていない店もあります。手元の123宝塚店のデータは、差枚が全行0でした。
自分の店の機種の数字を、ためて見返すなら
MinRepo Collectorは、この記事のデータの収集に使った、ZEN AI LABの自社ツールです。みんレポの店舗別データを、期間を指定して集めてパソコンに保存します。
- 取得済みの日は取り直さず、新しい日の分だけを足していきます
- 有料版(v1.2.5・noteで販売)と無料版(v1.2.5)には、集めた記録を店・機種・台番号ごとに見返す画面や、条件ごとに過去の差を確かめる画面があります。どの版も、設定の判定や当日の予測はしません
- BIG・REGの回数を集められるのは有料版です。無料版は登録できる店舗が1件、期間は直近7日までです。みんレポの公開ページに依存するので、取得できなくなることがあります
先に試すならMinRepo Collector 無料版のページを、BIG・REGまでためるならMinRepo Collectorのページを見てください。
ジャグラーの中だけでなく、隣に並ぶハナハナとの違いはハナハナとジャグラーの違いで比べています。
甘さとは別に、ハマりの深さが機種でどれだけ違うかはジャグラーでハマりやすい機種は?で計算しています。
機種を比べる前に、機械割という数字の前提をジャグラーの機械割の前提は?で押さえておくと読み違えません。
自分の店のデータを、何週間分もためて見返すなら

MinRepo Collector は、みんレポの店の全台データ(回転数・BIG・REGなど)を期間を指定して集め、店・機種・台番号ごとに見返せる自社ツールです。どの版も、設定の判定や当日の予測はしません。
- ココナラ:1,000円(人数限定の価格)
- note:3,000円(中身は同じ v1.2.5)
- 無料版:1店舗・直近7日まで(LINEで受け取り)
価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。
確かめたことと、データでは分からないこと
確かめたことは、次のとおりです。
- 公式値は、北電子の製品ページの確率表を2026年10月9日に実ブラウザで読み取ったものです。マイジャグラーV・ゴーゴージャグラー3・ミスタージャグラーは2026年10月23日にも同じ値で、マイジャグラーVは2026年10月31日にも同じ値でした
- 平均差枚は、3枚×回転数×(出玉率−1)の計算です。1回転に3枚入れると置いています
- 実データの条件は、数える前に文書で決めました。回転数500以上だけを使う条件はジャグラーで勝てないのは腕のせい?と同じで、ジャグラー全体の100.9%も一致しました。ぶれの幅は、日を単位に2,000回入れ替えて出しました。データはMinRepo Collector v1.0.7で取得しました
このデータでは分からないことは、次のとおりです。
- ホールで打って確かめた数字ではありません。公式値は「工場データから算出した予測値」です。実機の確率や出玉率は、北電子がホームページ以外の数値に答えておらず、検定の公示にも載らないので、外からは確かめられません
- 打ち方(小役の取りこぼしなど)で出玉率がどれだけ変わるかは、公式の数字が無く、この記事では扱っていません
- この店の差枚から出した出率は、BIG・REGの回数から推定した配分で計算した出率より、約1ポイント高く出ています。理由は分かっていません(設定配分の記事)
- 各台の実際の設定と店の配分は分かりません。1店舗・1期間の結果で、ほかの店や時期に当てはまるかは分かりません。この集計では、みんレポのページとの照合はしていません
- この記事の数字は確率の計算と過去データの集計で、特定の台や将来の結果を保証するものではありません
まとめ
設定1の機種差は0.2ポイント、設定6は3.9ポイントです。低い設定の機種差は小さく、設定4から開きます。合算の軽さと出玉率は別の順番です。次の順で見てください。
- 機械割の比較を見たら、どの設定の数字かを確かめます
- 打つ機種の設定1と6の幅を見ます。幅が広い機種ほど、どの設定の台に座ったかで平均が大きく動きます。自分の台の見込みはジャグラー設定判別ツールで計算できます
- 自分の店で機種の差を見たいときは、機種ごとの回転数と差枚を日ごとに足して、期間の平均として読みます

