負けが続いて、打ち方が下手だから勝てないのかと調べている方へ。北電子の公式の機械割(入れたメダルに対して戻る割合)は設定ごとに1つの数字で、打ち方で変わるとは書かれていません。設定は、店が台ごとに決める1から6の段階で、打つ人には分かりません。
マイジャグラーVの設定1を8,000回転打つと、平均で約720枚減る計算です。この記事では、その計算と、実際の店の3万台日あまりの結果を並べます。1台日は、1台の1日ぶんです。読み終えると、打つ前にどの数字を見て、負けた日をどう読めばよいかが分かります。
ジャグラーのデータの見方の全体は、ジャグラーのデータの見方にまとめています。
公式の機械割は設定ごとに1つで、設定1〜3は100%を下回る
機械割は、北電子の製品ページでは「出玉率」と書かれています。100%なら、平均では入れたぶんだけ戻ります。100%より小さければ、回すほど平均では減っていきます。
マイジャグラーVの出玉率は、設定1が97.0%、設定6が109.4%です。100%を超えるのは設定4の102.8%からです。確認した9機種とも、設定3までは100%を下回ります。表の下には「※上記数値は工場データから算出した予測値です。」とあります。9機種の表はジャグラーの確率表に並べています。
設定1を8,000回転打つと、平均で約720枚減る計算
出玉率から、平均で何枚増減するかを出せます。1回転にメダルを3枚入れると置くと、式はこうです。
期待差枚 = 3枚 × 回転数 × (出玉率 − 1)
マイジャグラーVの設定1なら、3 × 8,000 × (0.97 − 1)で、−720枚です。仮に1枚20円で借りる店なら、14,400円ぶんにあたります。
| 設定 | マイジャグラーV | ネオアイムジャグラーEX |
|---|---|---|
| 設定1 | 97.0%・−720枚 | 97.0%・−720枚 |
| 設定2 | 98.0%・−480枚 | 98.0%・−480枚 |
| 設定3 | 99.9%・−24枚 | 99.5%・−120枚 |
| 設定4 | 102.8%・+672枚 | 101.1%・+264枚 |
| 設定5 | 105.3%・+1,272枚 | 103.3%・+792枚 |
| 設定6 | 109.4%・+2,256枚 | 105.5%・+1,320枚 |
表は、出玉率と、8,000回転打ったときの平均の増減です。3,000回転なら、設定1は−270枚、マイジャグラーVの設定6は+846枚です。
確認した9機種のうち、ゴーゴージャグラー3のほかは、設定1が97.0%です。8,000回転なら−720枚です。ゴーゴージャグラー3は97.2%で、−672枚になります。
同じ8,000回転でも、設定1と設定6では平均で約3,000枚の開きがあります。マイジャグラーVなら、−720枚と+2,256枚です。
これは平均の話です。1日の結果がこの数字どおりになるわけではありません。
打ち方で出玉率が変わるとは、公式に書かれていない
北電子の製品ページの出玉率は、設定ごとに1つずつです。打ち方によって変わる、という記載はありませんでした。よくあるご質問にも、打ち方や出玉率についての回答はありません(2026年10月21日に確認)。
同じよくあるご質問には、「パチンコ・パチスロ攻略法」と称して宣伝されているものは『すべて詐欺』です、とあります。くわしくはジャグラーの攻略法は本物?に書きました。
実際の店では、プラスで終わった台日は39.3%だった
では、実際の店ではどうなっているのか。キクヤ堺本店(大阪府)のジャグラー190台を調べました。
2026年3月23日から10月8日までの199日ぶん、みんレポ(スロットのデータサイト)に載っている数字です。1台の1日ぶんを1台日と数えると、37,810台日あります。
1日の回転数が500に届かなかった台日は、ほとんど打たれていないので外しました。残りは36,694台日です。
そのうち、差枚がプラスで終わったのは14,425台日、39.3%でした。マイナスは22,139台日です。日による偶然のぶれを見込んでも、38.7%から39.9%のあいだでした。
差枚は、その台でメダルが増えた・減った枚数として、みんレポに載っている数字です。
機種ごとに見ても、どの機種もプラスの台日は半分に届いていません。マイジャグラーVは19,703台日のうち39.6%、ネオアイムジャグラーEXは4,897台日のうち40.5%でした。
店全体の出率は100.9%で、それでも台日の6割はプラスではない
店のジャグラー全体をまとめると、出率は100.9%でした。差枚の合計を回転数の合計の3倍で割り、1を足して出した数字です。入れたメダルより、戻ったメダルのほうが少しだけ多かった、ということです。
199日のうち、店全体の出率が100%を超えた日は170日ありました。
それでも、台日で見ると6割はプラスで終わっていません。1日ごとに見ると、プラスで終わった台日がいちばん多かった日でも51.6%でした。
店全体で戻っていたメダルは、一部の台日に集まっていたことになります。
この100.9%から、店がどの設定を何台置いていたかは決められません。同じ数字になる設定の組み合わせは、いくつも考えられます。一般に「平日は高設定が数%」のように言われますが、公式・公的な記載は確認できませんでした。この記事では、設定の割合を推定していません。
回転数が多い台日ほどプラスが多い。ただし「粘れば勝てる」ではない
1日の回転数の区切りごとに、プラスで終わった台日の割合と、まとめた出率を出しました。
| 1日の回転数 | 台日 | プラスの割合 | 出率 |
|---|---|---|---|
| 500〜999 | 3,458 | 7.6% | 83.5% |
| 1,000〜1,999 | 7,015 | 13.0% | 90.1% |
| 2,000〜2,999 | 5,211 | 20.9% | 94.3% |
| 3,000〜4,999 | 8,014 | 35.0% | 98.0% |
| 5,000〜7,999 | 10,056 | 66.1% | 103.2% |
| 8,000以上 | 2,940 | 91.9% | 108.3% |

回転数が少ない台日ほど、プラスは少なくなっています。500〜999回転では、100台日のうち8台日ほどです。8,000回転以上では、9割を超えています。
2,999回転以下で終わった台日は15,684台日で、全体の42.7%でした。マイナスで終わった22,139台日のうち、13,353台日(60.3%)がここに入ります。
この表を「長く打てば勝てる」と読むことはできません。回転数は、結果を見ながら決まる数字だからです。当たらない台は早めにやめられ、当たっている台は長く打たれる、ということが起こりえます。
別の記事で、同じ店の数字を確かめています。回転数が少ない台日をまとめた合算は、設定1の公式値より悪い数字でした(ジャグラーの回転数が少ない台の悪い合算は、低設定の証拠として読めない)。どの設定でも説明できないので、結果が悪い台日ほど早く終わっている、と読める数字です。
公式の計算では、設定1〜3の台は、回すほど平均では減ります。長く回った台日のプラスには、設定の違いと、勝っていた台が長く打たれたことの両方が入っている可能性があります。どちらがどれだけかは、このデータでは分かりません。
このデータには、誰がどう打ったかは入っていません。1台日を何人が打ったかも分かりません。腕の差は、ここからは測れません。
打つ前は、設定1の出玉率で「平均でいくら減る計算か」を出しておく
まず、打つ機種の設定1の出玉率を見ます。ジャグラーは、9機種とも97.0%か97.2%です。そこから、予定している回転数で平均いくら減る計算かを出しておきます。
| 予定の回転数 | 設定1(97.0%)の平均 |
|---|---|
| 1,000回転 | −90枚 |
| 3,000回転 | −270枚 |
| 5,000回転 | −450枚 |
| 8,000回転 | −720枚 |
座った台の設定は分かりません。設定1の台に座った場合の平均がこの列です。
この表と比べられるのは平均です。3,000回転で−270枚より大きく負けた日が、設定1でも起こりうる範囲かどうかは、計算していません。小役の確率が公式に無いためです。
次に、1日の負けだけで腕のせいだと決めないことです。この店では、負けて終わる台日のほうが多数でした。
どこでやめるかについて、確率で言えることはジャグラーのやめどきは何回転?に書きました。
1台の1日では分からないことは、店の全台を何日分も並べて見る
この記事の数字は、199日・190台・37,810台日を並べて、はじめて出せました。1台の1日ぶんの数字では、負けたのが設定のせいなのか、その日のぶれなのかを区別できません。
店の全台を何日分も並べれば、プラスで終わった台日の割合や回転数ごとの違いを、通っている店でも出せます。ただ、全台の数字を毎日手で写すのは大変です。
MinRepo Collectorは、この記事のデータの収集に使った、ZEN AI LABの自社ツールです。みんレポの店舗別データを、期間を指定して集めて、SQLiteとCSVに保存します。キクヤ堺本店のデータは、v1.0.7で取得しました。
- 有料版(v1.2.5・noteで販売)と無料版(v1.2.5)には、集めた記録を店・機種・台番号ごとに見返す画面や、条件ごとに過去の差を確かめる画面があります。どの版も、設定の判定や当日の予測はしません。この記事の集計は、保存したデータとは別に計算したものです
- みんレポの公開ページに依存しています。サイトの仕様変更で取得できなくなることがあります
- 無料版があります。登録できる店舗は1件、期間は直近7日までです。BIG・REGの回数の収集は無料版では使えません
くわしくはMinRepo Collector 無料版のページと、MinRepo Collectorのページにあります。
公式の機械割が1日の台でどう出ているかは、ジャグラーの機械割は実際どう?で店のデータから数えています。
高い設定の台を打っても負ける日がどれくらいあるかは、高設定なのに負けるのはなぜ?で計算しています。
これから始める人が最初に知っておきたい機械割と1日の幅は、スロット初心者が始める前に知ることにまとめました。
自分の店のデータを、何週間分もためて見返すなら

MinRepo Collector は、みんレポの店の全台データ(回転数・BIG・REGなど)を期間を指定して集め、店・機種・台番号ごとに見返せる自社ツールです。どの版も、設定の判定や当日の予測はしません。
- ココナラ:1,000円(人数限定の価格)
- note:3,000円(中身は同じ v1.2.5)
- 無料版:1店舗・直近7日まで(LINEで受け取り)
価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。
確かめたことと、データでは分からないこと
確かめたことは、次のとおりです。
- 出玉率は、北電子の製品ページを2026年10月9日に実際のブラウザで開いて9機種ぶん読み取りました。マイジャグラーVとネオアイムジャグラーEXは、10月21日にも開き直し、値が同じことを確かめました
- 期待差枚は、1回転にメダル3枚を入れ、出玉率を「戻った枚数÷入れた枚数」と読んで計算しました。式は 3 × 回転数 × (出玉率 − 1)です
- 実データは、みんレポのキクヤ堺本店の公開データ(10月8日のページほか199日ぶん)を集計したものです。過去データの集計であり、将来の結果を保証しません
- みんレポのページには「当サイトのデータは独自調査値であり、実際の数値とは異なる可能性があるのでご注意ください。」とあります
- 期間は2026年3月23日から10月8日、データのある日は199日です。2026年7月16日は取得できず、欠測です
- 外したのは、1日の回転数が500に届かなかった1,116台日です。すべての台日で数えると、プラスの割合は38.3%、出率は100.9%でした
- 出率は、台日ごとの出率の平均ではなく、差枚の合計を回転数の合計の3倍で割って、1を足した数字です。みんレポの「出率」の列も、台日ごとに同じ式で計算した値と0.05ポイント以内で一致しました
- 店全体の出率の95%の幅は、100.8%から101.1%でした
- 差枚が0の台日(130台日)は、プラスに入れていません
- 機種別のうち、台日が1,000に満たないハッピージャグラーVⅢとジャグラーガールズSSは参考値です
- 「2,999回転以下で終わった台日」の数字は、結果を見たあとで足しました。既にある3つの区切りを足し合わせただけで、条件は変えていません
- 幅は、日を単位に入れ替える方法(ブートストラップ)を2,000回行った95%の幅です。同じ日の台は店の事情を共有しうるので、台日を1つずつ独立とは扱っていません
- 集計の条件は、結果を見る前に文書で決めました。区切り、外す台日、プラスの割合が半分に届かなかったら何と書くか、回転数でプラスが増えても「長く打てば勝てる」とは書かないこと、を先に決めています。区切り・外す台日・指標は、結果を見たあとで変えていません
このデータでは分からないことは、次のとおりです。
- 公式の出玉率がどんな打ち方を前提にした値か、何枚掛けを前提にしているかは、公式ページに書かれていません。北電子はホームページに載せた以外の数値には答えないとしているので、目押しなどで値が変わるかは外からは分かりません(2026年11月6日確認)。法令の試験は、設定ごと・掛け枚数ごとに、好きな順番・好きな時に止める試験と、取りこぼしが無いとした計算の両方で範囲を決めていますが、北電子の出玉率がどちらにあたるかは書かれていません
- 公式の出玉率は「工場データから算出した予測値」です。北電子はホームページに載せた以外の数値には答えないとしており、検定の公示にも試験の結果は載らないので、実機とのずれは外からは確かめられません(2026年11月6日確認)
- みんレポには、差枚・出率の定義を書いたページがありません(2026年11月6日に確認)。出率は、ZEN AI LABが集めた3店のデータでは(3×G数+差枚)÷(3×G数)と一致し、1ゲーム3枚掛けとして入れた枚数に対する割合の形でした。差枚の数え方はみんレポに書かれておらず、公式の出玉率と同じ数え方かは外からは分かりません
- みんレポの回転数(G数)が、データカウンターの総回転数と同じ数え方か、ボーナス中のゲームを含むかは、外からは分かりません。みんレポは、AT機のゲーム数には大当たり中のゲーム数を足していると書いていますが、ジャグラーについては書いていません(2026年11月6日に確認)
- 1日の結果のばらつき(設定6でも負ける日の割合など)は計算していません。小役の確率が公式に無いためです
- 台の実際の設定は分かりません。店の設定の入れ方について、この記事で言えることはありません
- 回転数でプラスの割合が変わる向きは、マイジャグラーVで全台を同じ設定にした乱数の模擬でも、仮のやめ方を入れると出ました(2026年11月6日計算)。ただし8,000回転以上の高い割合は、試したやめ方では設定1のままでは届きませんでした。実際の差のうちどれだけがやめ方によるかは、やめた理由と台の設定がデータに無いので分かりません
- この記事の数字は、キクヤ堺本店の2026年3月23日〜10月8日のものです。ほかの店・ほかの時期には、そのまま当てはめられません
- ホールで打って確かめた結果ではありません
- この記事の数字は過去データの集計と確率の計算で、特定の台や将来の結果を保証するものではありません
まとめ
- 打つ前に、設定1の出玉率で、予定の回転数なら平均いくら減る計算かを出しておきます。97.0%なら、8,000回転で−720枚です
- 1日の負けを、腕の評価にしません。店全体の出率が100.9%だった店でも、プラスで終わった台日は39.3%でした
- 長く回った台のプラスを、「粘れば勝てる」と読みません。回転数は、結果を見ながら決まる数字です

