パチスロを打ってみたいけれど、いくら持っていけばいいのか、1日でどれくらい減るのかが分からない。調べると、おすすめ機種や勝ち方の話ばかりが出てきます。
始める前に知っておく数字は3つです。1つ目は機械割(入れたメダルのうち、長い目で見て戻る割合)で、ジャグラーでは設定(店が台ごとに決める1〜6の段階)のうち1〜3が100%を下回り、打つほど平均で減ります。2つ目は1日の幅です。実際の店では、1台の1日ぶんの差枚(増えた・減ったメダルの枚数)の真ん中が−220枚で、1割は−990枚以下でした。3つ目は予算で、なくなっても困らない額を座る前に決め、それ以上は足しません。
この記事では、ジャグラーを例に、北電子の公式の数字からの計算と、1店舗199日の実データでこの3つを確かめます。おすすめの機種や勝ち方は書きません。読み終えると、座る前に何を決めておけばいいかが分かります。
座る前にやることは5つ
打ち方そのもの(レバーやボタンの順番)は、ジャグラーの打ち方に書きました。ここでは、その前の準備です。

- 店に入れるのは18歳からです。法律が、18歳未満を客として立ち入らせることを禁じています(風営法 第22条第1項第5号)
- メダル1枚を何円で借りる台かを確かめます。1枚20円の台も5円の台もあり、店ごとに違います
- 打つ機種の出玉率(機械割)を、メーカーの公式ページで見ておきます
- 予算を決め、その額だけを別の財布に入れて持っていきます
- 「予算がなくなったらやめる」など、やめる条件を先に決めます
1枚の値段で、同じ枚数でも金額は4倍ちがいます。枚数を金額に直す式は、ジャグラーは何枚でいくら?にあります。
機械割は「長く打ったときに戻る割合」。設定1は97%
機械割は、入れたメダルに対して、長く打ったときに平均で何%戻るかの数字です。北電子の製品ページでは「出玉率」と書かれています。100%なら平均では入れたぶんだけ戻り、100%より小さければ、打つほど平均で減ります。
マイジャグラーVの出玉率は、設定1が97.0%、設定6が109.4%です。設定は、店が台ごとに決める1から6の段階で、打つ人には分かりません。確率表の下には「※上記数値は工場データから算出した予測値です。」とあります。
1回転にメダルを3枚入れるとして、平均の増減を計算しました。3枚×回転数×(出玉率−1)です。

設定1を1,000回転打つと、平均で90枚減る計算です。1枚20円で借りる店なら1,800円ぶん、5円なら450円ぶんです。3,000回転なら270枚で、20円なら5,400円ぶんです。
これは借りる値段で数えた額です。景品に替えるときの額は、店ごとに違います。
機種を変えても、設定1の出玉率はほぼ同じ97%
知恵袋には「ジャグラー以外でスロット初心者でも遊びやすいスペックの台、おすすめの台って何かありますか?」という質問がありました(Yahoo!知恵袋・2026年)。この記事で特定の台はすすめません。また、この記事はジャグラーの範囲でしか答えられません。
ジャグラーでは、北電子の製品一覧で上から出てくる9機種の設定1の出玉率が、どれも97.0%で、ゴーゴージャグラー3だけが97.2%です。機種を変えても、設定1なら平均の減り方はほぼ同じです。どの設定かは、打つ人には分かりません。9機種の表はジャグラーの種類と違いに並べています。設定で何が変わるかは、ジャグラーの設定とはに書きました。
平均で増えていた店でも、1日の差枚の真ん中は−220枚だった
計算は平均の話です。1日の結果は、そこから大きく散らばります。
数えたのは、大阪府のキクヤ堺本店のジャグラー190台、2026年3月23日から10月8日までの199日ぶんです。みんレポ(スロットのデータサイト)に載っている数字です。1台の1日ぶんを1台日と数えます。1台日は、1人の1日とは限りません。何人かが座った分や、途中で台を移った分が混ざります。1日の回転数が500に届かなかった台日と、差枚がありえない値だった1台日を外し、36,693台日が残りました。
差枚は、その台でメダルが増えた・減った枚数です。全体では、真ん中が−220枚でした。下から1割の台日は−990枚以下、上から1割は+1,750枚以上です。プラスで終わった台日は39.3%でした。
この店のジャグラー全体では、合計の差枚と回転数から出した出率が100.93%で、1台日あたりの平均の差枚は+112.1枚でした。平均では増えていた期間でも、真ん中の台日は−220枚で、60.7%の台日はプラスで終わっていません。一部の台日の大きなプラスが、平均を押し上げています。店全体の出率と回転数の関係は、ジャグラーで勝てないのは腕のせい?に書きました。

1日の回転数が500〜1,999の台日では、真ん中が−430枚、プラスで終わったのは11.2%でした。この帯には負けてやめた台日が多く入るので、短く打った人の結果そのものではありません。
| 1日の回転数 | 台日 | 真ん中の差枚 | プラスで終わった台日 |
|---|---|---|---|
| 500〜1,999 | 10,473 | −430枚 | 11.2% |
| 2,000〜3,999 | 9,519 | −420枚 | 25.3% |
| 4,000以上 | 16,701 | +480枚 | 64.9% |
4,000回転以上の台日のほうがプラスが多いのは、長く打てば良くなるという意味ではありません。出ている台ほど長く打たれ、出ない台ほど早くやめられるからだと考えられます。
知恵袋には「ジャグラーで1回勝ったら何円くらいでますか?」という質問もありました(Yahoo!知恵袋・2024年)。「1回勝ったら」は、ボーナス1回のことか、1日の結果のことか、2通りに読めるので両方に答えます。北電子の特設サイトでは、マイジャグラーVの獲得枚数はBIGが約240枚、REGが約96枚です。1枚20円で借りる値段に直すと、BIGは約4,800円ぶん、REGは約1,920円ぶんです。景品に替える額は、店ごとに違います。
1日を通して見ると、この店でプラスで終わった台日の差枚は、真ん中が830枚でした。
月や年で続けたときの幅は、月と年の差枚の幅を出した記事で、同じ店のデータから組み立てています。自分の店の1日の幅を知りたくなったら、店の全台の差枚と回転数を何日分も並べることになります。手で写すと手間がかかるので、集める作業は記事の最後のツールに任せる方法もあります。
予算は「なくなっても困らない額」を先に決める
予算は、なくなっても生活に困らない額を自分で決めます。決めたら、その額だけを持って行き、途中で足しません。
決めた額が、店のデータでどのくらいの位置かは見られます。知恵袋には「1万円くらいまで収めるようにします」という初心者の書き込みがありました(Yahoo!知恵袋・2026年)。1万円は、1枚20円なら500枚、5円なら2,000枚です。

1枚20円の台で、終わりの差枚が−500枚以下だった台日は、500〜1,999回転で41.8%、2,000〜3,999回転で44.9%でした。1枚5円なら、−2,000枚以下は2,000〜3,999回転で0.4%です。
この割合は、その日の終わりの差枚で数えたものです。途中ではもっと減っていて、そこから戻した日もあります。
同じ1万円でも、1枚の値段で持ちが大きく変わります。始めのうちは、1枚の値段が安い台で、少ない予算から試すのも1つの方法です。
パチスロは、なくなっても困らないお金と時間の範囲で遊ぶものです。止められないと感じたら、リカバリーサポート・ネットワークの電話相談(050-5846-3952)があります。厚生労働省も、保健所や精神保健福祉センターを相談先として挙げています(厚生労働省「依存症対策」)。
打った店の記録を、あとから見返すなら
MinRepo Collectorは、この記事のデータの収集に使った、ZEN AI LABの自社ツールです。みんレポの店舗別データをパソコンに集めて、店・機種・台番号ごとに過去の記録を見返せます。キクヤ堺本店の199日ぶんは、製品版のv1.0.7で取得しました。まず試すなら、MinRepo Collector 無料版があります。
- 手で写す手間が減ります。取得済みの日は取り直さず、新しい日の分だけを足していきます
- 無料版は登録できる店舗が1件、期間は直近7日までです。BIG・REGの回数は取得できません。LINEの友だち追加で受け取ります
- 有料版(v1.2.5・noteで販売)と無料版(v1.2.5)には、条件ごとに過去の差を確かめる画面もあります。どの版も、設定の判定や当日の予測はしません。みんレポの公開ページに依存するので、取得できなくなることがあります
BIG・REGの回数まで集めたいときは、MinRepo Collectorのページを見てください。
どの機種から始めればいいかで迷ったら、ジャグラーのおすすめ機種は?で違いを数字で比べています。
自分の店のデータを、何週間分もためて見返すなら

MinRepo Collector は、みんレポの店の全台データ(回転数・BIG・REGなど)を期間を指定して集め、店・機種・台番号ごとに見返せる自社ツールです。どの版も、設定の判定や当日の予測はしません。
- ココナラ:1,000円(人数限定の価格)
- note:3,000円(中身は同じ v1.2.5)
- 無料版:1店舗・直近7日まで(LINEで受け取り)
価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。
確かめたことと、データでは分からないこと
確かめたことは、次のとおりです。
- 出玉率は、北電子の製品ページの確率表を2026年10月9日に実際のブラウザで読み取った値です
- 18歳の決まりは、法令外国語訳データベースの風営法の条文で読みました(最終更新の表示は令和元年法律第三十七号)。相談窓口の番号は、リカバリーサポート・ネットワークのページ(2026年10月31日に確認)の記載です
- 実データは、みんレポのキクヤ堺本店の公開データ(10月8日のページほか)です。差枚が−3,950枚から+7,790枚の台日が入っています。外した1台日は、回転数から見てありえない減り方の値でした
- 回転数の帯、外す台日、予算と比べる枚数は、数える前に文書で決めました。店全体の出率と平均の差枚は、数え始めたあとに計画に書き足してから出しました(同じ店の記事の出率100.9%と同じ値です)。台日は、ほかの同じ店の記事の36,694から、ありえない値の1台日を外しています。10%点・90%点は、台日を差枚の順に並べて下から1割・9割にあたる値です
このデータでは分からないことは、次のとおりです。
- 1日の途中でいちばん減った枚数は、このデータにはありません。予算の割合は終わりの差枚だけで数えています
- みんレポには差枚の数え方を説明したページが無く(2026年11月6日に確認)、店のデータカウンターと同じ数え方かは外からは分かりません
- 1枚5円の予算の割合は、この店の台日(借りる値段は分けていません)の差枚をそのまま当てはめました。5円の台だけの散らばりは数えていません
- 1枚20円・5円は計算のための値です。実際の値段や、景品に替える額は店ごとに違います
- 数字は、キクヤ堺本店の2026年3月23日〜10月8日のデータで、ほかの店には、その店のデータが要ります。ホールで打った結果でもありません
- この記事の数字は確率の計算と過去データの集計で、特定の台や将来の結果を保証するものではありません
まとめ
- 座る前に、1枚の値段と、打つ機種の出玉率を確かめます
- 予算はなくなっても困らない額にして、その額だけを持って行き、足しません
- 打ち方の手順は、ジャグラーの打ち方で確かめてから座ります

