ジャグラーの機械割の前提は?取りこぼしと掛け枚数を法令で確かめた

ジャグラーの機械割の前提は?北電子の公式ページに取りこぼしや掛け枚数の前提の記載は無く、法令の試験は好きなタイミングで押す試験と最大枚数を取れたことにする試験の2通り。キクヤ堺本店の6機種では、ボーナス以外の減り方が公式から逆算した値と1回転あたり0.03枚以内で合った

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監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

「ジャグラーの機械割って、ベルとかチェリーとか全部取りこぼさない前提の機械割ですか?」という質問が、知恵袋にありました(Yahoo!知恵袋・2026年10月30日)。チェリーをよくこぼす人ほど、気になるところです。北電子の製品ページには、取りこぼしや掛け枚数、何回転ぶんかの前提は書かれていません。

法令の試験は「好きなタイミングで押す試験」と「最大枚数を取れたことにする試験」の2通りで、掛け枚数ごとに行います。ZEN AI LABが自社ツールで集めたキクヤ堺本店199日のデータでは、6機種とも、ボーナス以外の1回転あたりの減り方が、公式の数字から逆算した値と0.03枚以内で合いました。

読み終えると、機械割をどこまで信用して、自分の結果とどう比べればよいかが分かります。

ジャグラーのデータの見方の全体は、ジャグラーのデータの見方にまとめています。

北電子の出玉率には、取りこぼしや掛け枚数の前提が書かれていない

機械割は、北電子の製品ページでは「出玉率」という列です。マイジャグラーVIは設定1が97.0%、設定6が109.4%です。表の下の注記は「※上記数値は工場データから算出した予測値です。」の1つだけでした。

2026年11月6日にマイジャグラーVIの製品ページを読みました。「目押し」「取りこぼし」「3枚掛け」「2枚掛け」の語は、本文にありません。何回転ぶんの平均の値なのかも書かれていません。北電子のよくあるご質問には、「機種の詳細な仕様・数値情報につきましては、当社のホームページで掲載している情報以外の直接回答は行っておりません。」とあります。

手がかりは配当表です。配当表の画像の下には「※( )は2枚掛け時」とあり、3枚掛けと2枚掛けで配当が違います。ぶどうなら3枚掛けで8枚、2枚掛けで14枚です。チャンス目の画像には「※3枚投入・順押しのみ有効」とあります。それでも出玉率は設定ごとに1つしか載っていないので、どちらの掛け方の値なのかは書かれていません。

取りこぼしを入れた値か、全部取った値か。北電子は測り方を公表していないので、外からは分かりません。台を売る前に国の基準で受ける検定でも、公表されるのは機種名や期限などで、試験の結果は出てきません。

法令の試験は「好きなタイミングで押す」と「全部取れたことにする」の2通り

パチスロの出玉の範囲は、遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則の別表第五に決まっています。e-Govの改正履歴では、いまの版は2025年11月28日施行のものです。

試験は2通りありました。

法令の2通りの試験を並べた図。好きなタイミングで押す試験は取りこぼしが起きる打ち方で、下限と上限がある。最大枚数を取れたことにするシミュレーション試験は取りこぼしゼロの前提で、上限だけがある。どちらも設定ごと・掛け枚数ごと。北電子の出玉率がどちらの前提の値かは公表されていない

1つ目は、リールを回したあと「任意の順序により、任意の時間に」止める試験です。狙わずに好きなタイミングで押すので、取りこぼしも起きる打ち方です。こちらには、出玉の下限と上限の両方があります。

2つ目は、当たった役の「最大数が獲得されることとした」シミュレーション試験です。取りこぼしが1枚も無い前提で、こちらには上限だけがあります。

どちらも「設定ごと及び規定数ごとに」行うと書かれています。規定数は1回の遊技で入れる枚数のことで、3枚を超えないと決まっています。3枚掛けと2枚掛けがある台なら、それぞれで試験を通る必要がある、という読み方です。

試験の回数好きに押す試験の範囲全部取る試験の上限
400回3分の1を超え、2.2倍未満2.2倍未満
1,600回5分の2を超え、1.5倍未満1.5倍未満
6,000回2分の1を超え、1.26倍未満1.26倍未満
17,500回5分の3を超え、1.15倍未満1.15倍未満

倍は、投入したメダルに対して獲得したメダルの割合です。17,500回なら、60%を超えて115%未満です。回転数の前提として法令にあるのは、この400回〜17,500回という試験の回数です。

ジャグラー9機種の公式の出玉率54個を点で打ち、遊技機規則の17,500回の試験の範囲(60%を超え115%未満)と重ねた図。54個は97.0%〜109.4%に並び、すべて範囲の中。いちばん高い109.4%でも上限まで5.6ポイント

ジャグラー9機種の公式の出玉率は、設定1〜6で54個あります。54個とも、4つの試験すべての範囲の中でした。いちばん高いマイジャグラーV・VIの設定6の109.4%でも、17,500回の上限まで5.6ポイントあります。

ここで分かるのは、合格の範囲までです。法令は、北電子が製品ページの出玉率をどう測るかまでは決めていません。打ち方で出玉が変わるのかは、法令と公式のよくあるご質問を読んだ記事でも扱っています。

店のデータでは、ボーナス以外の減り方は公式から逆算した値とほぼ同じだった

公式の前提が分からないなら、実際の店の数字と比べてみます。見るのは、ボーナス以外の1回転あたりの増減です。

公式の出玉率とBIG・REGの確率から、逆算ができます。マイジャグラーVの設定1なら、1回転に3枚入れて平均2.91枚戻る計算です。BIG(約240枚)で戻るのが1回転あたり0.879枚、REG(約96枚)で0.234枚です。残りを引くと、ボーナス以外では1回転あたり1.203枚減る計算になります。獲得枚数は北電子の特設サイトの値です(ジャグラーのビッグは何枚?)。

この減り方は、設定でほとんど変わりません。マイジャグラーVは設定1〜6で1.185〜1.203枚です。設定が分からない店の台でも、比べる目安になります。

店の側は、大阪府のキクヤ堺本店のジャグラー、2026年3月23日から10月8日までの199日ぶんです。みんレポ(スロットのデータサイト)の数字で、1日500回転に届かない台日などを外した36,673台日です。このうち台日が1,000を超える6機種を比べました。台日ごとの差枚から、BIG×約240枚とREG×約96枚を引いて、残りを回転数で割りました。表のファンキージャグラー2は、みんレポでは、型式名(Sファンキージャグラー2KT)に合わせた「ファンキージャグラー2KT」の表記です。

機種台日店のデータ公式から逆算(設定1〜6)
マイジャグラーV19,703−1.165枚−1.203〜−1.185枚
ネオアイムジャグラーEX4,897−1.208枚−1.250〜−1.200枚
ファンキージャグラー24,219−1.176枚−1.209〜−1.188枚
ゴーゴージャグラー33,971−1.238枚−1.282〜−1.235枚
ミスタージャグラー1,842−1.186枚−1.240〜−1.196枚
ウルトラミラクルジャグラー1,083−1.186枚−1.223〜−1.212枚

6機種とも、店のデータは逆算の幅の中か、幅から0.03枚以内でした。外れた機種も、店のほうが少しだけ減りが小さい向きです。

ボーナス以外の1回転あたりの増減を、6機種ごとに公式からの逆算の幅(設定1〜6)と店のデータで並べた図。マイジャグラーVは逆算−1.203〜−1.185枚に対して店−1.165枚、ネオアイムジャグラーEXは−1.250〜−1.200枚に対して−1.208枚。6機種とも差は0.03枚以内

1回転あたり0.03枚は、出玉率にすると1ポイントです。つまり公式の数字のボーナス以外の部分は、この店で実際に打たれた全体の結果と、出玉率で約1ポイント以内で合いました。公式の値がどちらの前提で出されたものでも、店全体の結果と比べる目安には使えます。

ただ、「取りこぼしは小さい」とまでは言えません。公式の値が好きに押す試験と同じ打ち方の値なら、取りこぼしはもともと公式の数字に入っています。回転数や獲得枚数の数え方のずれが、差を打ち消している可能性もあります。BIG・REGの枚数を決めずに当てはめる別の計算でも、結果は同じ向きでした(数字は末尾に書きました)。

また、これは店で打った人全員を合わせた数字です。目押しの上手な人と、チェリーをこぼす人が混ざっています。1人ひとりの取りこぼしで、どれだけ下がるかは分かりません。

自分の結果と比べるときは、3枚掛けで出率を出す

自分の1日の結果を機械割と比べるなら、1回転に3枚入れたとして出率を出します。

出率 =(3枚 × 回転数 + 差枚)÷(3枚 × 回転数)

同じ店では、ジャグラー全体の出率が100.9%でも、プラスで終わった台日は39.3%でした(ジャグラーで勝てないのは腕のせい?)。1日の出率だけで「機械割どおりではない」とは言えません。

取りこぼしが気になるなら、自分の1日の数字で、ボーナス以外の1回転あたりの増減を出せます。

(差枚 − BIG回数 × 240 − REG回数 × 96)÷ 回転数

この店のマイジャグラーVで、8,000回転以上打たれた台日は、真ん中の8割が−1.194〜−1.093枚に入っていました。3,000〜4,999回転の台日なら−1.239〜−1.113枚です。自分の値がこの幅の中なら、店の台日の散らばりの中です。取りこぼしのせいかどうかは、その1日の数字からは分けられません。

チェリーの取りこぼしが気になるなら、リール配列で狙う位置を確かめておきます。手順はジャグラーの打ち方に書きました。取りこぼしで何ポイント下がるかを計算できない理由は、末尾に書きました。

自分の通う店でも、ボーナス以外の減り方を見たくなったら、何日分もの差枚・回転数・BIG・REGが要ります。毎日手で写すと手間がかかるので、集めて残す道具を末尾で紹介します。

パチスロは、なくなっても困らないお金と時間の範囲で遊ぶものです。のめり込みが心配なときは、厚生労働省が相談先として挙げる保健所や精神保健福祉センターがあります(厚生労働省「依存症対策」)。

店の記録を何日分もためて、出率を自分で出すなら

この記事の店の数字は、199日ぶんの全台データを並べて出しました。

MinRepo Collectorは、この記事のデータの収集に使った、ZEN AI LABの自社ツールです。みんレポの店舗別データを、期間を指定して集めてパソコンに保存します。キクヤ堺本店のデータは、v1.0.7で取得しました。

  • 取得済みの日は取り直さず、新しい日の分だけを足していきます。差枚と回転数、BIG・REGがたまるので、何日分を合わせた出率も自分で出せます
  • 有料版(v1.2.5・noteで販売)と無料版(v1.2.5)には、集めた記録を店・機種・台番号ごとに見返す画面や、条件ごとに過去の差を確かめる画面があります。どの版も、設定の判定や当日の予測はしません
  • 無料版は、登録できる店舗が1件、期間は直近7日までで、BIG・REGの収集は使えません。みんレポの公開ページに依存するので、取得できなくなることがあります

くわしくはMinRepo Collector 無料版のページと、MinRepo Collectorのページにあります。

自分の店のデータを、何週間分もためて見返すなら

MinRepo Collector(みんレポコレクター PRO)v1.2.5 の商品画像。ホールカルテの画面と、URLを貼るだけ・全台データ自動収集・CSV・PDF出力の説明

MinRepo Collector は、みんレポの店の全台データ(回転数・BIG・REGなど)を期間を指定して集め、店・機種・台番号ごとに見返せる自社ツールです。どの版も、設定の判定や当日の予測はしません。

  • ココナラ:1,000円(人数限定の価格)
  • note:3,000円(中身は同じ v1.2.5)
  • 無料版:1店舗・直近7日まで(LINEで受け取り)
実際の画面と使い方を見るココナラで購入する(1,000円)まず無料版を受け取る

価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。

確かめたことと、データでは分からないこと

確かめたことは、次のとおりです。

  • マイジャグラーVIの製品ページは2026年11月6日に読みました。確率表は2026年10月9日に9機種を実際のブラウザで読み取った値と同じです。配当表の注記と獲得枚数は、2026年10月10日に配当表の画像と特設サイトから読み取りました
  • 規則の条文は、e-Govから取得した原文(2026年10月10日取得・最新の施行は2025年11月28日)から書き出しました。2026年11月6日にe-Govの改正履歴を見て、それより新しい改正が無いことを確かめました
  • 店のデータは、みんレポのキクヤ堺本店の公開データ(10月8日のページほか199日ぶん)です。外したのは、1日500回転に届かない台日、差枚が回転数からありえない値だった1台日、BIG・REGが空だった20台日です
  • 逆算のしかた、比べる機種、何が出たら何と書くかは、計算の前に文書で決めました。台を単位に1,000回組み直した計算でも、店のデータの値の95%の幅は、どの機種も前後0.01枚の中でした
  • チャンス目の画像の注記と、検定で公示される事項(警察庁の解釈運用基準・2026年7月1日付け)は、ZEN AI LABの検証担当が2026年11月6日に確かめた記録を使いました
  • 回転数・BIG・REGの3つから当てはめる計算では、マイジャグラーVのBIGは1回あたり240.8枚(公式は約240枚)、ボーナス以外は1回転あたり−1.209枚でした。6機種のREGは1回あたり101〜112枚と出て、公式の約96枚より多めでした
  • 台日が1,000に届かず表から外した2機種も、店のほうが減りが少し小さい向きでした(ハッピージャグラーVIIIは差0.005枚、ジャグラーガールズSSは0.021枚)
  • 自分の1日と比べる幅(マイジャグラーVの台日ごとの真ん中の8割)は、記事の確認役の指摘を受けて、結果を見たあとで足した集計です。除外の条件は変えていません
  • ファンキージャグラー2の型式名は、北電子の検定情報で「Sファンキージャグラー2KT」です

このデータでは分からないことは、次のとおりです。

  • 北電子の出玉率が、どちらの試験の打ち方や、どちらの掛け枚数で出した値か。北電子は測り方を公表しておらず、検定の公示にも試験の結果は含まれないので、外からは分かりません
  • 取りこぼしで出玉率が何ポイント下がるか。ぶどうやチェリーの確率が公式に載っていないので、計算できません
  • 店のデータの差を、取りこぼし・みんレポの回転数の数え方・約240枚の「約」のどれが生んだか。REGが96枚より多めに出た理由も、このデータでは分けられません
  • この記事の店の数字は、キクヤ堺本店の199日のものです。台の実際の設定も分かりません。数字は過去データの集計と確率の計算で、特定の台や将来の結果を保証するものではありません

まとめ

この店では、公式の数字が店全体の結果と出玉率で約1ポイント以内で合いました。比べる目安としては使える数字です。

  1. 機械割は「工場データから算出した予測値」と読み、1日の出率を機械割と直接は比べません
  2. 自分の出率は、3枚掛けとして(3枚×回転数+差枚)÷(3枚×回転数)で出します
  3. 取りこぼしが気になるなら、(差枚−BIG×240−REG×96)÷回転数を出し、店の台日の幅と比べます