XAUUSD 5 minute EAは7.3でも動く?実ティック14.3か月の検証

無料ゴールドEA「XAUUSD 5 minute」7.3を実ティックで約14.3か月バックテストした結果が+249%でも、5期間のうち1つは赤字だったことを、虫眼鏡で赤字の棒を示した図

ZEN AI LAB のキャラクター ZEN

監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

MQL5で無料配布されている「XAUUSD 5 minute」を見つけても、最新版7.3でエントリーしないというレビューを見ると、導入を迷うと思います。ストラテジーテスターでは7.3は取引しました。実際の口座・デモではZEN AI LABは確かめていません。

この記事で分かることは次の4点です。

  • バックテストの条件と全期間の結果
  • 約3か月ごとの損益と資金の落ち込み
  • 作者の記録とZEN AI LABの結果の違い
  • 7.3に関するレビューと未検証の範囲

ZEN AI LABでは、XMTradingのMT5を使い、最新版7.3を実ティックで約14.3か月検証しました。読み終えたら、同じ条件を自分のテスターで回して結果を見比べられます。

開示

  • この記事に広告・紹介(アフィリエイト)リンクはありません。
  • XMTradingとの紹介(IB・アフィリエイト)契約はありません。
  • 検証したEAは、MQL5で無料配布されているものを通常どおりダウンロードして使いました。
  • 数字はすべて過去データのバックテスト結果で、将来の成績を示すものではありません。
  • 投資助言ではありません。特定のEA・口座の利用を勧めるものではありません。

7.3をバックテストで約14.3か月回すと、30万円は104万6,992円になった

ZEN AI LABでは、XMTradingのMT5で2025年7月3日〜2026年9月11日を検証しました。約3か月ずつ、5つの期間に分けて順に回しています。検証日は2026年9月12日〜13日です。

モデルはEvery tick based on real ticksです。実ティック(=ブローカーが記録した実際の値動きとスプレッド)をそのまま使うテストモードです。5期間のレポートの品質欄は、すべて「100% リアルティック」でした。実ティックのデータだけで回したという意味です。

検証条件

項目値
ブローカーXMTrading(MT5)
銘柄GOLD
時間足M15
初期資金30万円
レバレッジ1:500
Entry_Amount(1回の注文量)0.01(固定)
Use_Swing_SL(損切りの置き方の設定)true
期間2025年7月3日〜2026年9月11日(約14.3か月)
モデルEvery tick based on real ticks

5期間で使ったティック数は合計104,335,416ティックです。

全期間の結果は556ポジション、勝率62.77%、純利益+746,992円(+74万6,992円)でした。ポジションは、エントリーから決済までの一連の売買です。

初期資金30万円・Entry_Amount 0.01のバックテストでは、最終残高が1,046,992円(104万6,992円)でした。リターンは+249%です。

XAUUSD 5 minuteは、作者の指定どおりM15で使うEA

XAUUSD 5 minuteの商品ページによると、このEAは無料で配布されています。作者はBridzik Technologies s.r.o.(Branislav Bridzik)、公開日は2025年8月18日です。

2026年9月24日時点の最新版は7.3で、更新日は2026年9月3日です。ZEN AI LABが検証した版も7.3です。

商品名には「5 minute」とありますが、作者は商品ページに「Why M15 when name says M5?」という項目を設けています。作者によると、最初の版はM5(5分足)用で、現在の版はM15(15分足)に付けて使います。こちらの検証もM15で行いました。

作者が記載する推奨条件は、銘柄XAUUSD・時間足M15・最低資金$1,000以上・口座タイプStandardです。取引の頻度は平均で1日2回と書かれています。

ZEN AI LABの検証では、2025年7月3日〜2026年9月11日の平日311日で556ポジションでした。テストの最終日は2026年9月10日で、期間の終わりの9月11日はテストに含まれません。ZEN AI LABの計算では平日1日あたり約1.8回です。平日は月曜日から金曜日までの日数で、祝日の休場は引いていません。

作者の説明では、複数の売買ロジックが、それぞれ逆張りで動きます。逆張りは、行き過ぎた値動きの戻りを狙う考え方です。利益確定の注文は使わず、損切りの注文を安全網として置くと説明されています。

ストラテジーテスターのレポートで確認できた売買設定は2つです。

設定名初期値内容
Entry_Amount0.011回の注文量。固定ロット
Use_Swing_SLtrue損切りの置き方を切り替える設定。中の処理は非公開

ZEN AI LABでは、両方を初期値のまま検証しました。

XMTradingのMT5にはXAUUSDという名前の銘柄がなく、金の銘柄名はGOLDでした。こちらの検証ではGOLDを選んでいます。利用するブローカーによって銘柄名が異なるため、自分の環境にある金の銘柄名を確認してください。

作者の宣伝値は、方法が分からないため別の記録として扱う

ZEN AI LABは2026年9月12日に、作者の商品ページの画像を記録しました。画像には、2020〜2026年・2230 trades・勝率56.86%・PF 1.48と載っています。PF(=総利益を総損失で割った値)は、損失に対する利益の大きさを見る指標です。

作者の画像には、テスト方法やスプレッドなどの条件が書かれていません。ZEN AI LABは、その数値を今回の結果の裏付けに使っていません。

項目作者の画像ZEN AI LABの検証
期間2020〜2026年2025年7月3日〜2026年9月11日
取引数2230 trades556ポジション
勝率56.86%62.77%

作者側にはPF 1.48と掲載されています。ZEN AI LAB側の期間ごとのPFは0.94〜2.36でした。期間や取引の数え方などがそろっていないため、数値の大小による優劣は判断できません。

5期間に分けると、最初の3か月は赤字だった

5期間のうち赤字だったのは、最初の2025年7月3日〜10月3日だけです。残り4期間はプラスでした。

期間純損益PF証拠金最大DD
2025年7月3日〜10月3日-8,896円0.9429%
2025年10月3日〜2026年1月3日+85,657円1.3037%
2026年1月3日〜4月3日+357,781円2.3617%
2026年4月3日〜7月3日+100,841円1.2540%
2026年7月3日〜9月11日+211,609円2.0926%

勝率は期間順に46.48%、58.82%、71.33%、59.42%、70.59%でした。純利益が最も大きかったのは、2026年1月3日〜4月3日の+357,781円です。

期間1(2025年7月3日〜10月3日)だけが-8,896円の赤字で、残り4期間は+85,657円、+357,781円、+100,841円、+211,609円の黒字だったことを示す棒グラフ。5期間の合計は+746,992円

期間ごとのPFは0.94〜2.36と幅があります。

最大の落ち込み(証拠金最大ドローダウン)は40%の期間があった

最大の落ち込み(証拠金最大ドローダウン)は、確定した損失とまだ決済していない損失を合わせた落ち込みです。有効証拠金(口座の時価の資金)が、それまでの最高値から何%下がったかで示します。

初期資金30万円・0.01ロットでは、期間4の2026年4月3日〜7月3日に記録した40%が、5期間で最大でした。この期間の純損益は+100,841円です。

同じ期間の残高最大ドローダウン(決済した取引だけで見た残高の落ち込み)は92,992円(31%)でした。証拠金最大ドローダウンは127,905円(40%)です。どちらも、それまでの最高値からの割合です。

期間4(2026年4月3日〜7月3日)の最大の落ち込みを、決済した取引だけで見る残高最大ドローダウン31%(92,992円)と、まだ決済していない損失も入れる証拠金最大ドローダウン40%(127,905円)に分けて比べた図

ZEN AI LABは追加検証で、初期資金を少なくすると、ある期間で証拠金が足りなくなり、最後まで走り切れない条件があることを確かめました。該当する資金額、期間、減少幅は、末尾で案内するnoteの記事に収録しています。

7.3で「エントリーしない」というレビューがあるが、テスターでは約定していた

2026年9月4日〜9月10日、MQL5の商品ページには、7.3への更新後に実際の口座やデモで1回もエントリーしないという報告が複数掲載されました。作者は2026年9月7日のレビューに、技術的な問題の可能性があると返信しています。2026年9月24日時点でも、同じ趣旨のレビューが残っています。

ZEN AI LABの5期間のテストは、すべて7.3で実施しました。各レポートの入力欄に「Version 7.3」と記録されています。期間5では合計204件の約定がありました。

レビューで取引しないと報告された時期にも、テスターでは次の約定を確認しています。日付はテスターのサーバー時刻です。

日付テスターで確認した約定
2026年9月4日新規の売り2件
2026年9月7日決済2件
2026年9月8日新規の買い1件、損切りによる決済1件
2026年9月9日新規6件、決済6件
2026年9月10日新規3件、決済1件、テスト終了時の決済2件

約定は注文が成立した1回を指し、エントリーと決済を別々に数えます。テストの最終日は9月10日で、終了時刻に残っていた取引はテストの仕組みで決済されました。テスターでは取引している一方、実際の口座やデモでは取引しないという報告があります。ZEN AI LABは実際の口座やデモで動かしていないため、食い違いの理由は分かっていません。

まだ分かっていないこと

  • 検証環境はXMTradingのMT5・GOLD・M15・Entry_Amount 0.01・初期資金30万円です。ブローカー、口座、データ、版が異なる場合の結果は確かめていません。
  • 2022年1月3日〜2025年7月3日(約42か月)は未検証です。実ティックのデータはありましたが、ZEN AI LABの環境ではストラテジーテスターが内部エラーで停止しました。自動実行の方法とブローカー環境のどちらが原因かは確かめていません。
  • 実際の口座とデモ口座での動作、および商品ページのレビューとテスター結果が食い違う理由は未確認です。
  • このEAはソースコードが公開されておらず、配布されているのはコンパイル済みのファイルです。売買条件を確認できないため、テスターでの動きと成績を検証対象にしました。
  • 作者の画像はテスト方法が不明で、ZEN AI LABの結果との優劣は判断できません。

FX VERIFY LABによる現時点の判定は「予備的に肯定的・検証は限定的」です。検証が約14.3か月に限られることと、実際の口座との食い違いが未解決であることが理由です。プログラムの中身を確認できないことも含めています。

EAがスプレッドの広がりにどこまで耐えるかを自分のレポートで確かめる手順は、MT5バックテストのスプレッド設定|赤字になる境目の計算方法にまとめています。

バックテストのあとにEAを24時間動かすなら、先に動かす環境のメモリを見ておきます。ZEN AI LABのPCとVPSを測った記録は、EAを24時間動かすVPSの選び方|MT5データ51GBでもメモリ残り110MBにまとめています(そのページには広告を含みます)。

まとめ

  • 最新版7.3を、XMTradingのMT5で2025年7月3日〜2026年9月11日にバックテストしました。初期資金30万円・0.01ロットで、最終残高は104万6,992円(+249%)でした。
  • 5期間のうち最初の期間は-8,896円でした。初期資金30万円・0.01ロットで、最大の落ち込み(証拠金最大ドローダウン)は40%の期間がありました。
  • テスターでは7.3が取引しました。実際の口座やデモではエントリーしないというレビューがあり、食い違いの理由は分かっていません。
  1. 自分のMT5で、2026年7月3日〜9月11日を1期間だけ回します。金の銘柄名、M15、Every tick based on real ticks、Entry_Amount 0.01を指定し、期間5の結果と見比べます。
  2. ブローカーの金の銘柄名と、EAをM15に付けているかを確認します。XMTradingで検証に使った銘柄名はGOLDです。
  3. 資金別などの全データが必要な場合は、次のnote記事で検証項目を確認します。

資金別などの詳しい検証はnoteで

追加検証では次の5項目を調べ、各結果をnoteの有料記事に収録しています。

  • 資金別の結果
  • 期間を前半と後半に分けた結果
  • Use_Swing_SL(損切りの置き方の設定)を変えた結果
  • スプレッドを広げた結果
  • 取引の順番を並べ替えたときのリスク

記事は980円です。必要な検証項目が含まれているかを確認してからお読みください。

資金別などを含む全検証データをnoteで読む

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