競艇の女子はフライングが多い?約124万艇で数えると男子の1.4倍

競艇のフライングは女子選手0.53%、男子0.38%で約1.4倍。女子だけのレースでは約45レースに1回フライングがあった

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監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

「ボートレースの女子戦はなぜフライングが多いのですか?」。Yahoo!知恵袋に2022年に出た質問です(質問ページ)。

約21万レース(2023年1月〜2026年9月)の出走約124万艇を男女に分けて数えると、フライングした艇は女子0.53%、男子0.38%で、女子は男子の約1.4倍でした。

男女が混ざったレースでも、どのコースでも、どの年でも女子のほうが多い結果です。読み終えると、女子だけのレースがどれくらいの頻度でフライングになるかと、差がどこから来ていないかが分かります。数えたのは、ZEN AI LAB が作って販売している自社ツールで集めた研究用データベースです。競艇のデータで何が数えられるかの全体は、競艇のデータの見方と集め方にまとめています。

女子のフライングは約190艇に1艇、男子は約265艇に1艇

性別は、公式が配っている選手の期別成績のファイルに入っています。これを登録番号で出走表につなぎました。期間中に走った選手は男子1,464人・女子306人で、出走した艇のうち女子は13.38%です。

出走した艇のうちフライングした割合。女子0.53%、男子0.38%で、95%の幅は重ならない

女子は166,333艇のうち878艇、男子は1,077,091艇のうち4,058艇がフライングでした。95%の幅(数のぶれを考えても値が入りそうな範囲)は、女子0.49〜0.56%、男子0.37〜0.39%で重なりません。たまたまの差とは言えない開きです。

フライングそのもののルール(返還・休み)と全体の頻度は、競艇のフライングにまとめています。全体では、フライングがあったレースは約58レースに1回でした。

女子だけのレースは、約45レースに1回フライングがある

6艇とも女子のレース(ここでは女子戦と呼びます)は17,255レースありました。そのうち1艇でもフライングがあったのは2.24%で、約45レースに1回です。

レースの形レース数フライングがあったレース
6艇とも女子17,2552.24%
男女が混ざる47,8661.72%
6艇とも男子142,5721.68%

男子だけのレースは約59レースに1回なので、女子戦のほうが、偶然とは言えない差で多くなります。女子の出走の62.12%は、この女子戦でした。

男女が混ざったレースでも、女子のほうが多い

女子戦で多いのは、女子どうしで走るからでしょうか。女子の選手そのものに多いのでしょうか。男女が混ざったレースの中だけで比べました。

レースの形ごとのフライングの割合。女子は女子戦0.56%・混合レース0.47%、男子は混合レース0.38%・男子だけのレース0.38%

混合レースでも、女子は0.47%、男子は0.38%でした。同じレースを走っていても、女子のほうが約1.2倍多い値です。男子は、男子だけのレースでも混合レースでも0.38%で変わりませんでした。

女子は、女子戦では0.56%で、混合レースの0.47%より少し高めです。差は偶然の幅を少し超える程度でした。女子の多さは、女子の選手そのものにある分と、女子戦でさらに上がる分の両方に見えます。

どのコースでも女子が多い。コースの違いでは説明できない

女子は外のコースから出ることが多く、6コースが19.86%を占めます(男子は15.97%)。フライングは1コースに多いので、コースの違いが効いているのかも確かめました。

コースごとのフライングの割合。1〜6コースのすべてで女子が男子より高く、2コースでは女子0.46%・男子0.27%

6つのコースすべてで、女子が男子より高くなっていました。1コースは女子0.75%・男子0.63%、2コースは0.46%と0.27%です。女子のコースの内訳に男子のコース別の割合をあてはめると、見込みは0.37%でした。実際の0.53%はそれより高く、コースの違いでは説明がつきません。

年ごとに見ても、2023年から2026年までの4年すべてで女子が高い値でした(女子0.49〜0.57%・男子0.34〜0.40%)。

一部の選手に偏っているわけではない

期(5月〜10月・11月〜4月)ごとに、1回でもフライングした選手の割合を数えました。2023年5月〜2026年4月の6つの期で、女子は42.04%、男子は36.84%です。

フライングの数が多い上位1割の選手が、フライング全体に占める割合は、女子31.44%・男子34.05%でした(期に30走以上した選手で数えています)。女子のほうが偏っているわけではありません。何人かの選手が多いのではなく、女子の選手全体で少しずつ多い形です。

自分の場や期間で数え直すには

BoatData Collector Pro の「艇ごとに1行」の CSV には、性別の列がありません。ZEN が書き出した CSV では、K列が racer_registration_number(登録番号)、AV列が result_status(結果の状態)でした。列の位置は1行目の列名で確かめてください。

  1. BOATRACE 公式サイトの「データファイル ダウンロード」から、「レーサー期別成績」のファイル(年2回・全選手が1行ずつ)を取ります。ファイルは lzh の形で圧縮されているので、展開してから開きます
  2. 1行は決まった幅で区切られた文字の並びです。登録番号(先頭の4桁)と、性別(先頭から49バイト目・1が男子、2が女子)を取り出し、性別が2の登録番号を「女子」という名前のシートの A列に並べます。エクセルで切り出すなら、全角を2バイトと数える MIDB を使います(MID だと位置がずれます)
  3. CSV を開いたシートの空いているセルに、次の式を入れます(865 は行の数に合わせて変えます)
  • 女子のフライングの数: =SUMPRODUCT(COUNTIF(女子!A:A,K2:K865)*(AV2:AV865="フライング欠場"))
  • 女子の出走の数: =SUMPRODUCT(COUNTIF(女子!A:A,K2:K865)*(AV2:AV865<>"欠場")*(AV2:AV865<>"出遅れ欠場")*(AV2:AV865<>""))

2026年8月24日の1日分(864艇)では、女子は87艇で、女子のフライングは0艇でした。

1日分では、女子のフライングは0か1の数です。女子は約190艇に1艇なので、差を見分けるには何か月分もの結果が要ります。出走表と結果を毎日集めて並べる作業は、ツールに任せる手もあります。

結果を何年分も集めるところを任せるなら

ZEN AI LAB の自社ツール BoatData Collector Pro は、この記事の数字を数えた研究用データベースを作ったツールです。期間と競艇場を選んで、競艇の公開データをまとめて集める Windows 用のツールです。

  • 出走表・展示/直前情報・結果・払戻を取得し、SQLite にためます
  • 取得済みのデータは取り直さず、次は続きから取得します。Excel・CSV に書き出せます

使う前の注意

  • 予想・買い目・自動投票の機能はありません。集めて保存し、出力するまでです
  • 公式サイトや BOATRACE とは関係のない、非公式のツールです。データの正確性は保証していません
  • 無料版があります。取得できる期間は直近30日までです。製品版は期間を自分で選べます(保存できるのは2016年10月1日以降のレース。2026年11月に実際に取得して確かめた範囲)

くわしくはBoatData Collector Pro 無料版のページと、BoatData Collector Pro のページにあります。

競艇のデータを、何か月分も自分で集めて数えるなら

BoatData Collector Pro の商品画像。全国24場の競艇データを集めて Excel・CSV に出力、重複取得しない、月額0円の買い切り

BoatData Collector Pro は、競艇の公開データを期間と競艇場を選んで集め、Excel・CSV に書き出す自社ツールです。予想や買い目は出しません。保存できるのは2016年10月1日以降のレースです。

  • BoatData Collector Pro:6,000円(買い切り・note。ココナラでも6,000円)
  • 分析版 BOAT DATA PRO:10,000円(ココナラ)。集めたデータを進入コース別・選手別などに集計する画面つき
  • 無料版:直近30日まで(LINEで受け取り)
実際の画面7枚で使い方を見るnote で購入する(6,000円)分析版 BOAT DATA PRO を見る(ココナラ)まず無料版を受け取る

価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。

確かめたことと、データでは分からないこと

数字はすべて研究用データベース(2023年1月1日〜2026年9月27日)を読み取り専用で開いて数えました。性別の値は、女子の体重の真ん中が47kg(女子の最低体重と同じ)になることで、どちらが女子かを確かめています。式は1日分の CSV を Python で数えた値で確かめました。

データでは分からないのは、女子にフライングが多い理由です。記録にあるのはスタートの結果だけで、選手の考え方や練習は入っていません。スタートの速さ(ST)の男女の比べは、この記事では出していません。

数字はどれも過去のレースを数えたものです。女子が出るレースの買い方を決めるものではなく、この先の結果を約束するものでもありません。

まとめ

  • 女子選手のフライングは0.53%で、男子の0.38%の約1.4倍でした
  • 女子だけのレースは約45レースに1回フライングがあり、男子だけのレース(約59レースに1回)より多い値です
  • 男女が混ざったレースでも、どのコースでも、どの年でも、女子のほうが多くなっていました

ただ、レースで見た差は100レースあたり約0.6回です。1.4倍という比ほど大きな開きではありません。

  1. 女子戦の舟券を買うときは、フライングで返還になる頻度が男子だけのレースより少し高いことを知っておく
  2. 自分の場や期間で確かめるときは、上の「数え直すには」の3手順で数える

LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)

  • 性別は racer_period_stats.sex(公式「レーサー期別成績」ファイルの「性別」)です。1=男子・2=女子。9つのファイルで同じ選手の値が違う例は0人でした。期別成績ファイルの体重の真ん中は、男子54kg・女子47kgです
  • 性別がつながらなかった出走表の行(2,088行)は除きました
  • 期別成績ファイルの性別の位置(49バイト目)は、BoatData の読み取り処理が使っている公式のレイアウト(登録番号4・氏名16・カナ15・支部4・級2・年号1・生年月日6バイトのあと)によります
  • 女子戦の女子が混合レースの女子より少し高いのは、混合レースに出る女子と女子戦に出る女子の顔ぶれが違うためかもしれません(選ばれ方の差)。この記事では分けていません
  • フライングは結果の状態が「フライング欠場」の艇です(競艇のフライングと同じ)。分母の「出走した艇」は、結果の状態が空・「欠場」・「出遅れ欠場」の艇を除いた1,243,424艇です
  • レースの形は、そのレースの出走表の6艇の性別で分けました。性別が1艇でも分からないレースは、表から除いています
  • 95%の幅は、艇を互いに独立とみなして出しました。同じ選手・同じレースの艇が似る分、実際の幅はもう少し広い可能性があります。男女の差の検定(2つの割合の差)は z=9.12 でした。女子戦と混合レースの女子の差は z=2.62、混合レースの男女の差は z=3.11 です
  • コースの見込みは、女子の進入コースの内訳に男子のコース別の割合を掛けて足しました(0.372%)。実際は0.528%です
  • 年ごとの値(女子/男子): 2023年 0.57%/0.39%、2024年 0.53%/0.40%、2025年 0.49%/0.34%、2026年 0.52%/0.37%(2026年は9月27日まで)
  • 期ごとの選手の数は、延べ女子1,477・男子8,024です。2回以上フライングした選手は、女子4.94%・男子3.88%でした
  • 「上位1割の選手の占める割合」は、期に30走以上した延べ女子1,433・男子7,962で数えました
  • 式は、2026年8月24日の1日分の CSV(864行・女子87行・フライング4艇はすべて男子)を Python で数えて確かめました
  • 悩みの原文は、2026年11月7日に質問ページを開いて照合しました
  • 販売ページ2つは、2026年10月29日に開いて読みました