データサイトでジャグラーの台を見ていると、きれいに右肩上がりのグラフに目が止まります。深く沈んでから戻した台も、何かありそうに見えます。
グラフの形だけでは、設定は言えません。北電子の公式の確率で、マイジャグラーVの1日8,000回転を10万日ずつ作りました。右肩上がりは設定1で1.8%、設定6でも33.7%でした。沈んでから戻す形は、設定1で5.3%、設定6で5.2%と同じでした。そしてBIGとREGの回数が同じ日どうしで比べると、形の差はほとんど残りませんでした。
読み終えると、グラフを見たときに形ではなく、どの数字を見ればよいかが分かります。
ジャグラーのデータの見方の全体は、ジャグラーのデータの見方にまとめています。
グラフは差枚の線。上に跳ねるのはBIGとREGのとき
データサイトのグラフ(スランプグラフ)は、横が回転数、縦が差枚です。差枚は、台が払い出したメダルから、入れたメダルを引いた枚数です。
線の動きは単純です。1回転ごとに3枚を入れ、ぶどうなどの小役で一部が戻ります。BIGかREGが当たると、そこで線が上に跳ねます。
マイジャグラーVの公式の獲得枚数は、BIGが約240枚、REGが約96枚です(獲得枚数の記事にくわしく書きました)。当たりの間は、線はゆっくり下がり続けます。
計算のしかた:公式の確率と出玉率で、1日を10万日ずつ作った
使ったのは、北電子のマイジャグラーVの製品ページの値です。表の下には「※上記数値は工場データから算出した予測値です。」とあります。
| 設定 | BIG | REG | 出玉率 |
|---|---|---|---|
| 設定1 | 1/273.1 | 1/409.6 | 97.0% |
| 設定6 | 1/229.1 | 1/229.1 | 109.4% |
小役の確率は、公式のページに載っていません。そこで、小役の払い出しは毎回同じ平均の枚数だと置きました。平均は、出玉率に合うように逆算した1回転あたり約1.8枚です。
この置き方だと、当たりの間の線は100回転で約120枚ずつ下がります。線の上下はボーナスだけで生まれ、小役によるぎざぎざは入りません。毎ゲームの抽選は独立で、乱数で設定1と設定6を10万日ずつ作りました。
8,000回転のグラフの形:設定1でも約3日に1日はプラスで終わる
形は、計算の前に次のように決めました。「右肩上がり」は、2,000回転ごとに区切って、毎回前より上がっている形です。「右肩下がり」はその逆です。
| グラフの形(8,000回転) | 設定1 | 設定6 |
|---|---|---|
| 最後にプラスで終わる | 29.4% | 93.5% |
| 右肩上がり | 1.8% | 33.7% |
| 右肩下がり | 16.1% | 0.3% |
| −1,000枚以下に沈んでから最後にプラス | 5.3% | 5.2% |
| 一度もプラスにならない | 10.3% | 0.4% |
| +1,000枚の山を作って最後はプラスなし | 7.4% | 1.1% |
| 最後が+2,000枚以上 | 2.6% | 55.3% |
設定1の日でも、29.4%はプラスで終わります。約3日に1日です。逆に設定6の日でも、6.5%はマイナスかゼロで終わります。

図の線は、乱数で作った最初の20日をそのまま並べたもので、選んでいません。ネオアイムジャグラーEXで同じ計算をすると、右肩上がりは設定1で2.0%、設定6で18.8%でした。
右肩上がり:設定6で約19倍出やすいが、設定6の3分の2は右肩上がりにならない
右肩上がりは、設定6のほうが約19倍出やすい形です。この形の台を見れば、設定6の見込みは上がります。
ただ、店に設定6が何台あるかは外から分かりません。だから、どれだけ上がるかは形だけでは言えません。設定6の日の66.3%は右肩上がりにならないので、右肩上がりでない台を外す材料としては弱いものです。
沈んでから戻す形と、山を作って飲まれる形
−1,000枚以下に沈んでから戻す形は、設定1と6でほぼ同じ割合でした。この形だけを知っても、設定の見込みは動きません。
+1,000枚の山を作って、最後はプラスなしで終わる形は、設定1で7.4%、設定6で1.1%です。設定1に約7倍多い形ですが、これは「最後にプラスで終わらなかった」ことに引っぱられた数字です。次の節で見るとおり、BIGとREGの回数をそろえると差はほぼ消えます。
形の差は、BIGとREGの回数でほぼ説明できる
ここまでの差の大半は、最後の高さの違いから来ています。最後の高さは、ほぼBIGとREGの回数で決まります。
確かめるために、別の乱数で各設定20万日を作り直しました。まず、同じ高さで終わった日だけを比べます。
| 終わりの差枚 | 右肩上がり(設定1/6) | 沈んでから戻す(設定1/6) |
|---|---|---|
| 0〜+1,000枚 | 0.7%/1.6% | 23.7%/17.5% |
| +1,000〜+2,000枚 | 9.5%/14.2% | 9.3%/7.1% |
同じ高さで終われば、右肩上がりの差は全体の1.8%と33.7%よりずっと小さくなります。沈んでから戻す形は、高さが同じなら設定1の日のほうが少し多い形でした。
内訳ははっきり違いました。0〜+1,000枚で終わった日の平均は、設定1がBIG33.7回・REG20.7回、設定6がBIG28.9回・REG32.5回です。同じ高さでも、設定6の日は当たりの回数が多く、そのぶん線がこまかく上がりやすくなります。
そこで次は、BIGとREGの回数がまったく同じ日どうしで比べました(さらに別の乱数・各20万日)。
| グラフの形(8,000回転) | 回数が同じ設定1の日 | 設定6の日 |
|---|---|---|
| 右肩上がり | 8.3% | 11.2% |
| 沈んでから戻す | 10.0% | 9.4% |
| 山を作って最後はプラスなし | 3.5% | 2.9% |
回数が同じ日どうしでは、右肩上がりは8.3%と11.2%でした。残りの差は、小役の平均が設定1と6で1回転あたり約0.02枚違うためでした。小役の平均を同じにして計算し直すと、8.3%と8.6%になりました。
毎ゲームの抽選が独立なら、回転数とBIG・REGの回数が同じ日どうしでは、当たった順番の出やすさは設定で変わりません。いつ当たったかという形は、回数以上のことをほとんど教えません。
設定の見込みを見るなら、ジャグラー設定判別ツールに回転数とBIG・REGを入れてください。今回比べたのは設定1と設定6だけです。設定2〜5は、確率も出玉率も設定1と6のあいだの値で、隣どうしの差は今回より小さくなります(設定6の記事に、設定6でも設定1より悪く見える割合があります)。
3,000回転のグラフは、設定1と6がもっと重なる
夕方に空いた台など、3,000回転で止まったグラフも同じように数えました。右肩上がりは、1,000回転ごとに毎回上がった形です。
| グラフの形(3,000回転) | 設定1 | 設定6 |
|---|---|---|
| 最後にプラスで終わる | 35.4% | 80.7% |
| 右肩上がり | 5.8% | 32.3% |
| 最後が+1,000枚以上 | 6.9% | 42.6% |
設定6の日の真ん中は+814枚で、設定1の日の10.0%(10日に1日)はそれより上で終わります。8,000回転では、同じ割合は1.8%でした。
回転数が少ないほど数字がぶれるのは、合算と同じです。回転数ごとのぶれは何回転で設定がわかるのかと3000回転の合算に書きました。
グラフを見たら、この順で読む
- 形より先に、回転数を見ます。3,000回転のグラフは、設定1と6でも大きく重なります
- 次に、BIGとREGの回数を見ます。グラフの高さは、ほぼこの回数の言い換えです
- 深いハマりや大きな山があっても、それだけで決めません。500回転のハマりは、ネオアイムジャグラーEXの設定6でも、8,000回転なら71.8%で起きます(ハマり確率の記事)
グラフの形を、やめる理由にしなくてよいことはやめどきの記事に書きました。実際の店で+2,000枚を超えた台日がどれくらいあったかは、2000枚の記事で数えています。
1台の1日のグラフで言えることは少なくても、同じ台の回転数・BIG・REGを何日分も並べると、見えるものが増えます。ただ、毎日データサイトを開いて台ごとに写すのは手間がかかります。
自分の店の台の記録を、毎日ためて見返すなら
MinRepo Collectorは、ZEN AI LABが作った自社ツールです。みんレポ(スロットのデータサイト)の店舗別データを、期間を指定して集めてパソコンに保存します。
- 取得済みの日は取り直さず、新しい日の分だけを足していきます
- 有料版(v1.2.5・noteで販売)と無料版(v1.2.5)には、集めた記録を店・機種・台番号ごとに見返す画面や、条件ごとに過去の差を確かめる画面があります。どの版も、設定の判定や当日の予測はしません
- BIG・REGの回数を集められるのは有料版です。無料版は登録できる店舗が1件、期間は直近7日までです。みんレポの公開ページに依存するので、取得できなくなることがあります
取得の流れと画面を試すならMinRepo Collector 無料版のページを、BIG・REGまでためるならMinRepo Collectorのページを見てください。
設定6でも右肩下がりのグラフになる日がある理由は、高設定なのに負けるのはなぜ?で詳しく見ています。
同じ設定でもグラフの形がこれほど違う理由は、ジャグラーの完全確率とは?で同じ設定の台を並べて見ています。
今のグラフからこの先どれくらい伸びる幅があるかは、ジャグラーのこの台はまだ伸びる?で残り回転数ごとに出しています。
自分の店のデータを、何週間分もためて見返すなら

MinRepo Collector は、みんレポの店の全台データ(回転数・BIG・REGなど)を期間を指定して集め、店・機種・台番号ごとに見返せる自社ツールです。どの版も、設定の判定や当日の予測はしません。
- ココナラ:1,000円(人数限定の価格)
- note:3,000円(中身は同じ v1.2.5)
- 無料版:1店舗・直近7日まで(LINEで受け取り)
価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。
確かめたことと、データでは分からないこと
確かめたことは、次のとおりです。
- 公式値は、北電子の製品ページの確率表を2026年10月9日に実ブラウザで読み取ったものです。マイジャグラーVは2026年11月4日にも同じ値でした。獲得枚数は、北電子の特設サイトの記載(2026年10月10日に読み取り)です
- 乱数の種(20261104)、回数(各10万日)、形の定義は、計算の前に文書で決めました。終わりの差枚の平均と散らばりは、式から出した値との差が1%未満でした
- 同じ高さで終わった日の比較(種20261105)は、最初の結果を見たあとで足しました。回数が同じ日の比較(種20261106)と、小役の平均をそろえた計算は、記事の確認役の指摘を受けて足しました。回数が同じ日の比較は、両方の設定で30日以上ある組だけを使い、設定6の日の22.5%にあたります
このデータでは分からないことは、次のとおりです。
- 小役の確率は公式に無いので、小役の払い出しは毎回同じ平均と置きました。実際のグラフは当たりの間ももっと上下し、終わりの高さも小役のぶんだけ回数からずれます。形の割合がどちらに動くかは分かりません
- 出玉率の数え方(ボーナス中のゲームを含むか)は公式に書かれていません。横軸は通常の回転数として扱いました。比べたのは設定1と6だけで、ホールで打った数字でもありません
- この記事の数字は確率の計算で、特定の台や将来の結果を保証するものではありません
まとめ
グラフの形だけでは、設定は言えません。右肩上がりは設定6でも約3分の1で、BIG・REGの回数が同じ日どうしなら、形の差はほとんど残りませんでした。
- グラフを見たら、まず回転数を見ます
- 次にBIGとREGの回数を、ジャグラー設定判別ツールに入れます
- 1台の1日で決めず、同じ台の記録を何日分も並べて見ます

