競艇の全国勝率と当地勝率の違い|当地が1点低い選手は苦手なのか

当地勝率と全国勝率の差の真ん中は−0.03点で、全国5点台では当地が1点以上低い艇のコースをそろえた1着率が16.36%、差±0.5の艇が16.86%だった

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監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

全国勝率は全部のレース場での成績、当地勝率はそのレースの場だけでの成績です。では、当地のほうが低い選手は、その場が苦手なのでしょうか。

「皆さんは全国勝率と当地勝率はどのくらいの差があれば、そこの競艇場は苦手なんだなーって判断されますか?」。Yahoo!知恵袋に2024年に出た質問です(質問ページ)。

約112万艇(2023年1月〜2026年9月)で当地勝率から全国勝率を引くと、ほぼ半分の艇は±0.5点の中に収まりました。全国勝率と本番のコースをそろえて比べると、当地が1点以上低い艇でも、1着率はほとんど変わりません。1点の差だけで「苦手」と決めるのは早い、と読めます。

読み終えると、当地勝率と全国勝率のずれを、どれくらい割り引いて見ればよいかが分かります。数えたのは、ZEN AI LAB が作って販売している自社ツールで集めた研究用データベースです。競艇のデータで何が数えられるかの全体は、競艇のデータの見方と集め方にまとめています。

全国勝率は全部の場、当地勝率はその場だけの成績

BOATRACE 公式サイトの出走表の見方(LEVEL.2)では、勝率は着順点の合計を出走数で割った数字です。1着10点・2着8点・3着6点・4着4点・5着2点・6着1点で数えます。

全国勝率は一定期間の全部のレース場での成績、当地勝率はそのレースの場だけでの成績です。勝率は「点」で、1着の割合ではありません。

当地勝率は、その場で走ったレースの着順だけで決まります。全国より走る回数が少ないぶん、数字がぶれやすい値です。

当地と全国の差は、ほぼ半分が±0.5点の中

当地の記録がある1,118,830艇で、当地勝率から全国勝率を引いた差を数えました。

差(当地−全国)艇の割合
−1.0点以下13.51%
−1.0〜−0.5点14.48%
−0.5〜+0.5点47.24%
+0.5〜+1.0点15.21%
+1.0点以上9.56%

差の真ん中は−0.03点で、ほぼ0でした。半分の艇は−0.58〜+0.49点の間にいます。±1.0点の中に入るのは77.33%、2点以上ずれるのは3.99%です。

当地が全国より低い艇は51.21%、高い艇は48.23%で、ほぼ半々でした。

全国勝率の帯ごとに、ふつうの差の幅(真ん中の半分が入る範囲)も出しました。

全国勝率差の真ん中真ん中の半分が入る範囲
4点台+0.05点−0.52〜+0.57点
5点台−0.02点−0.56〜+0.47点
6点台−0.06点−0.57〜+0.43点
7点台−0.26点−0.78〜+0.24点

全国勝率が高いほど、差は少しマイナスに寄ります。全国勝率が高い帯には、全国の値がたまたま高めに出ている選手も入るためと考えられます。上位の選手ほど、当地が全国より少し低いのはふつうのことです。出走表の選手の差が、その帯のこの範囲の外にあるかを見ると、大きいずれかどうかが分かります。

当地が1点低くても、1着率はほとんど変わらない

当地が低い艇は、その場で本当に1着が少ないのか。全国勝率の帯と本番のコースをそろえて比べました。

コースをそろえるのは、コースで1着の割合が大きく違うからです。1〜6コースの1着率をそれぞれ出してから、6つを同じ重さで平均しました(コースをそろえた1着率)。中止のレースと欠場の艇は外しています。

全国5点台の艇の、差ごとのコースをそろえた1着率。当地が1点以上低い艇16.36%、差±0.5の艇16.86%、1点以上高い艇18.46%

全国5点台で比べると、当地が1点以上低い艇は16.36%、差が±0.5の艇は16.86%でした。差は0.50ポイントです。全国4点台・6点台でも、当地が1点以上低い艇と差±0.5の艇の違いは0.2ポイントより小さい値でした。

当地が高い側は、少し違いが出ました。当地が1点以上高い艇は、全国5点台で18.46%、差±0.5の艇より1.60ポイント高い値です。4点台で1.37ポイント、6点台で1.04ポイント高くなっていました。

ものさしに、全国勝率の差も見ておきます。全国5点台と6点台(どちらも差±0.5)では、5.53ポイント違いました。当地が1点以上高い艇の上乗せ(1.04〜1.60ポイント)は、その2〜3割ほどです。

全国勝率の帯ごとの1着の割合は、競艇の選手データの見方で数えています。全国1位と当地1位のどちらが1着になったかも、同じ記事にあります。

当地が1点以上低いままは、1年後に約3割

差が「苦手」なら、時間がたっても残るはずです。同じ選手・同じ場で、2023年1〜6月の最後の差と、1年後の2024年1〜6月の最後の差を比べました。両方の期間にその場を走っていた6,191組です。

2023年前半に当地が1点以上低かった671組の、1年後の差。1点以上低いままは31.30%、真ん中は−0.56点

2023年前半に当地が1点以上低かった671組のうち、1年後も1点以上低いままだったのは31.30%でした。1年後の差の真ん中は−0.56点です。マイナスのままの組は76.30%で、低めの向きは残りますが、差の真ん中は2023年前半の−1.45点から−0.56点に縮んでいます。

当地が1点以上高かった510組も同じで、1年後も1点以上高いままは21.96%、真ん中は+1.31点から+0.47点になりました。

当地の記録が無い艇は約9艇に1艇

当地勝率が0の艇は、その場の記録が無い艇で、出走表1,263,600艇のうち11.24%でした。0点ではないので、差を出すときは外します。場ごとでは、少ない常滑で8.71%、多い平和島で12.93%でした。

24場ごとの、当地の記録が無い艇の割合。常滑8.71%がいちばん少なく、平和島12.93%がいちばん多い

出走表の数字の目安は、競艇の出走表の見方にまとめています。

自分の出走表で差を出すには

BoatData Collector Pro では、「艇ごとに1行」の CSV を書き出せます。ZEN が書き出した CSV では、T列が national_win_rate(全国勝率)、W列が local_win_rate(当地勝率)でした。列の位置は、1行目の列名で確かめてください。

  1. 空いている X列の2行目に =IF(W2>0,ROUND(W2-T2,2),"") と入れ、下までコピーします。当地の記録が無い行は空になります
  2. 差が±0.5点の中の割合は =COUNTIFS(X:X,">-0.5",X:X,"<0.5")/COUNT(X:X) です(表と同じく、±0.5ちょうどは入れません)
  3. 1点以上低い割合は =COUNTIF(X:X,"<=-1")/COUNT(X:X) です

2026年8月24日の1日分(864艇)で同じ計算を Python でしたところ、当地の記録がある798艇のうち、±0.5点の中は42.48%、1点以上低いのは13.28%でした。

1日分なら式で足ります。全国勝率とコースをそろえて1着率まで比べるには、何年分もの出走表と結果が要ります。集めて表にするところは、ツールに任せる手もあります。

出走表と結果を何年分も集めるところを任せるなら

ZEN AI LAB の自社ツール BoatData Collector Pro は、この記事の数字を数えた研究用データベースを作ったツールです。期間と競艇場を選んで、競艇の公開データをまとめて集める Windows 用のツールです。

  • 出走表・展示/直前情報・結果・払戻を取得し、SQLite にためます。取得済みのデータは取り直さず、次は続きから取得します
  • Excel・CSV に書き出せます

使う前の注意

  • 予想・買い目・自動投票の機能はありません。集めて保存し、出力するまでです
  • 公式サイトや BOATRACE とは関係のない、非公式のツールです。データの正確性は保証していません
  • 無料版があります。取得できる期間は直近30日までです。製品版は期間を自分で選べます(保存できるのは2016年10月1日以降のレース。2026年11月に実際に取得して確かめた範囲)

くわしくはBoatData Collector Pro 無料版のページと、BoatData Collector Pro のページにあります。

当地の数字とは別に、地元の選手かどうかで1着が変わるのかは競艇の地元選手は有利?で比べています。

競艇のデータを、何か月分も自分で集めて数えるなら

BoatData Collector Pro の商品画像。全国24場の競艇データを集めて Excel・CSV に出力、重複取得しない、月額0円の買い切り

BoatData Collector Pro は、競艇の公開データを期間と競艇場を選んで集め、Excel・CSV に書き出す自社ツールです。予想や買い目は出しません。保存できるのは2016年10月1日以降のレースです。

  • BoatData Collector Pro:6,000円(買い切り・note。ココナラでも6,000円)
  • 分析版 BOAT DATA PRO:10,000円(ココナラ)。集めたデータを進入コース別・選手別などに集計する画面つき
  • 無料版:直近30日まで(LINEで受け取り)
実際の画面7枚で使い方を見るnote で購入する(6,000円)分析版 BOAT DATA PRO を見る(ココナラ)まず無料版を受け取る

価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。

確かめたことと、データでは分からないこと

数字はすべて、研究用データベース(2023年1月1日〜2026年9月27日)を読み取り専用で開いて数えました。勝率の説明は、公式の LEVEL.2 を2026年10月27日に読んだ写しを使っています。質問の文面は、2026年11月7日に質問ページを開いて照合しました。

このデータでは分からないことは、次のとおりです。

  • 当地勝率が、その場で何走した成績から出ているか。出走表には走った回数が無く、公式の説明にも期間が書かれていないためです
  • 「苦手」の中身。水面との相性やその場での調整のしかたは、記録に出てきません
  • 式の、エクセル本体と Google スプレッドシートでの動き。同じ計算を Python でしただけです

数字はどれも過去のレースを数えたものです。当地勝率が高い艇を買えばよいという意味ではなく、この先の結果を約束するものでもありません。

まとめ

  • 差がその選手の全国勝率の帯の「真ん中の半分が入る範囲」の中なら、ふつうのずれです
  • 当地が1点以上低くても、全国勝率とコースが同じなら1着率はほとんど変わりませんでした。当地が1点以上高い艇は少し高めでしたが、全国勝率の差に比べると小さい上乗せです
  1. 次に出走表を見るとき、まず全国勝率で選手を比べる。当地との差は補足にとどめ、1点以上低いだけでは外さない

LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)

  • 差を数えたのは、当地の記録があり(local_rate_status が OK)、全国勝率・当地勝率がどちらも0より大きい出走表の行です(1,118,830艇)。中止のレースの行も含みます
  • 差の位置: 下から10%が−1.19点、90%が+0.97点。平均は−0.074点です。当地と全国が同じ値だった艇は0.56%でした
  • 当地が低い艇・高い艇・同じ艇の割合は、差が0より小さい・大きい・ちょうど0で分けました
  • 差の帯の境は、計算の前に決めました。−1.0ちょうどは「−1.0以下」、+1.0ちょうどは「+1.0以上」、−0.5ちょうどは「−1.0〜−0.5」、+0.5ちょうどは「+0.5〜+1.0」に入れています。±0.5ちょうどを含めると、±0.5点の中は48.05%です
  • 全国勝率の帯ごとの差の幅: 2点台は真ん中−0.22点、3点台は+0.21点で、3〜7点台では全国勝率が高いほど真ん中が下がりました
  • 1着率の対象は、中止でないレースで、欠場(着順の状態のコード14〜16)でなく、本番の進入コースが1〜6の艇です(1,098,349艇)。失格は1着でない艇として残しました
  • コースをそろえた1着率(全国4点台): −1.0以下11.41%・−1.0〜−0.5は10.50%・±0.5は11.28%・+0.5〜+1.0は11.98%・+1.0以上12.65%
  • 同(全国5点台): 16.36%・16.53%・16.86%・17.58%・18.46%。同(全国6点台): 22.32%・22.05%・22.39%・23.51%・23.43%
  • 95%の幅(全国5点台): −1.0以下16.05〜16.67%・±0.5は16.70〜17.02%・+1.0以上18.06〜18.85%。艇を互いに独立とみなした幅で、同じ選手が何度も出てくるので、実際はこれより広い可能性があります
  • 1年後の比べ方: 同じ選手・同じ場で、2023年1〜6月と2024年1〜6月のそれぞれ最後の出走表の差を使いました。両方の差の相関は0.352です
  • 1年後も差がマイナスのままだった組は、当地が1点以上低かった組で76.30%、プラスのままは、1点以上高かった組で72.16%でした
  • 当地の記録が無い艇の割合(年ごと): 2023年12.32%・2024年11.78%・2025年10.41%・2026年10.18%(9月27日まで)
  • 当地の記録が無い行は、当地勝率がすべて0でした。記録があるのに当地勝率が0の行は0艇です
  • 式の確認は、MED-SEO-K13 の作業で BoatData から書き出した2026年8月24日の CSV(864艇)で行いました。当地勝率が0の66艇を除いています
  • ZEN BOAT LAB では「当地勝率と全国勝率、どちらを見るべきか」を有料の研究テーマの候補にしています。この記事では、選手ごとに走った回数で値を補正する計算はしていません
  • 選手の名前・登録番号は記事に出していません
  • 販売ページ2つは、2026年10月29日に開いて読みました