競艇の級別の決め方|昇格・降格は年2回、半年で約4人に1人の級が変わる

競艇の級別は年2回の審査で決まり、A1は全体の約20%、半年で約4人に1人の級が変わっていた

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監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

「競艇選手の級別ですが昇格や降格は年に何回あるのですか?」「また勝率がいくらあればA1級になれるのでしょうか?」。Yahoo!知恵袋に2018年に出た質問です(質問ページ)。

答えは、年2回です。半年分の成績で級が決まり、2か月後の1月と7月から出走表の級が切り替わります。A1は「勝率が何点以上」という決まった線ではありません。全選手の約20%という比率で決まります。

公式の期別成績ファイル(選手ごとの半年分の成績と級を、公式が期ごとに出しているファイル)9期分で人数を数えると、半年ごとに約4人に1人の級が変わっていました。

読み終えると、級が決まる期間と4つの基準、出走回数の決まりが分かります。数えたのは、ZEN AI LAB が作って販売している自社ツールで集めた研究用データベースです。競艇のデータで何が数えられるかの全体は、競艇のデータの見方と集め方にまとめています。

級別の審査は年2回。成績の期間と、級を使う期間がずれる

BOATRACE 公式サイトの用語辞典では、級別審査の期間は次の2つです。

成績を見る期間新しい級を使う期間
5月1日〜10月31日(前期)翌年1月1日〜6月30日
11月1日〜4月30日(後期)7月1日〜12月31日

成績の期間が終わってから、新しい級が出走表に出るまで2か月あります。たとえば2026年11月の出走表の級は、2025年11月〜2026年4月の成績で決まった級です。

級別審査の流れ。5〜10月の成績で翌年1〜6月の級、11〜4月の成績で7〜12月の級が決まり、締めから2か月後に切り替わる

公式の用語辞典には、選手は期末の4月と10月が「勝負駆け」になる、と書かれています。級を上げる、または今の級を守るために、期の終わりに成績を積む時期という意味です。

出走表の級が本当に1月と7月に切り替わっているかは、競艇の選手データの見方で約100万艇を突き合わせて確かめています。

級を決める物差しは、勝率・複勝率・事故率・出走回数

公式の用語辞典では、級は「6ヶ月間の成績(勝率、複勝率、事故率、出場回数)」で4つに分けられます。

  • 勝率: 着順を点にした平均です。1着が10点で、着が下がるほど点が減ります。SG・G1・G2と優勝戦は点が増えます
  • 複勝率: 2連対率ともいい、1着か2着に入った割合です。出走表の2連率と同じ考え方の数字です
  • 事故率: フライングや失格などでついた事故点を、出走回数で割った値です
  • 出走回数: その期に何回走ったかです

出走回数には、級ごとの最低ラインがある

出走回数は、ほかの3つと違って回数の決まりがはっきり公表されています。2025年4月2日の公式ニュース「選手級別決定基準の改正について」の表です。

級2025年4月まで2025年5月1日から
A190回以上90回以上(変更なし)
A270回以上80回以上
B150回以上65回以上
B2基準なし基準なし

改正の理由は、途中で帰る選手が増えていることだと書かれています。成績が良くても、この回数に届かなければ、その級には入れないということです。

事故率が0.70を超えるとB2

公式の用語辞典では、審査の期間の事故率が0.70を超えるとB2級になります。2025年5月からは、同じ期間の2回目以降のフライングに10点(優勝戦なら20点)が足されるようになりました。フライングの休みの日数などは、競艇のフライングとはにまとめています。

「勝率いくらでA1」には、決まった答えがない

公式の用語辞典では、各級の比率は「A1級=20%、A2級=20%、B1級=50%、B2級=それ以外」です。A1の数は、この人数の比率で決まります。

そのため「勝率いくらでA1」という決まった答えはなく、A1に要る勝率は期ごとに動きます。公式ガイドにも目安の値は書かれていますが、あくまで目安です。その値は競艇の出走表の見方で紹介しています。

人数は、毎期ほぼ公式の比率どおりだった

期別成績ファイル9期分(成績の期間が2021年11月〜2026年4月)で、級ごとの人数を数えました。成績の列は読まず、級の人数だけを数えています。期ごとの割合の合計は競艇の選手データの見方にもあるので、ここでは期ごとのぶれだけを見ます。

9期分の級ごとの人数の割合。どの期もA1が20.01〜20.30%、A2が20.01〜20.42%、B1が48.98〜49.81%、B2が9.84〜10.65%

1期の選手は1,604〜1,643人でした。A1は毎期323〜331人で、割合は20.01〜20.30%です。公式の「A1級=20%」と、ほぼ同じ人数で分けられていました。B2は9.84〜10.65%で、約10人に1人です。

半年ごとに、約4人に1人の級が変わる

同じ選手の級が、前の期から変わったかも数えました。9期の延べ14,546人のうち、級が変わったのは26.14%でした。約4人に1人です。

  • 上がった: 14.01%
  • 同じ: 73.86%
  • 下がった: 12.13%

期ごとに見ても、級が変わった人は23.88〜28.08%の間でした。冒頭の質問の「年に何回」に重ねると、年2回の審査のたびに、これくらいの人数が入れ替わっています。

前の期の級ごとに、次の期の級がどうなったかの人の割合。A1の77.74%はA1のまま。A2は53.76%が同じで、上下に動く人が多い

動き方は級によって違いました。A1だった人の77.74%は、次もA1でした。A2は同じ級に残った人が53.76%で、A1へ20.28%、B1へ24.69%と、上にも下にも動いています。B2からB1に上がった人は34.38%でした。

A1から落ちた人の多くは、A2で止まっていました。A1からA2が19.73%で、B1より下まで落ちた人は2.54%です。一度に2段以上動いた人は、全体で1.44%でした。

出走回数の基準とあわせて読むと、期末の4月・10月は、成績だけでなく走った回数も級に関わる時期です。A2なら80回、B1なら65回に届かないと、その級には残れません。

出走表の級を何年分も並べて見たいなら

この記事の人数は、半年ごとの期別成績ファイルで数えました。レースごとの出走表にも、その日の級が載っています。ある選手の級がいつ変わったかを何年分も追うなら、出走表を日付ごとに集めて並べる必要があります。手で写すには量が多い作業です。

ZEN AI LAB の自社ツール BoatData Collector Pro は、この記事の数字を数えた研究用データベースを作ったツールです。期間と競艇場を選んで、競艇の公開データをまとめて集める Windows 用のツールです。

  • 出走表・展示/直前情報・結果・払戻を取得し、SQLite にためます。取得済みのデータは取り直さず、次は続きから取得します
  • Excel・CSV に書き出せます

使う前の注意

  • 予想・買い目・自動投票の機能はありません。集めて保存し、出力するまでです
  • 公式サイトや BOATRACE とは関係のない、非公式のツールです。データの正確性は保証していません
  • 無料版があります。取得できる期間は直近30日までです。製品版は期間を自分で選べます(保存できるのは2016年10月1日以降のレース。2026年11月に実際に取得して確かめた範囲)

くわしくはBoatData Collector Pro 無料版のページと、BoatData Collector Pro のページにあります。

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価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。

確かめたことと、データでは分からないこと

審査の期間と基準は、2026年11月7日に公式の用語辞典「級別」「級別審査」と、2025年4月2日のニュースを開いて読みました。出走回数の表と事故点の表は、ニュースの中の画像を開いて読んでいます。人数は、研究用データベースを読み取り専用で開いて数えました。

外から分からないことは、勝率・複勝率の順番の細かい付け方です。公式の公開ページには改正点しか載っておらず、決定基準の全文が見つかりませんでした。そのため、選手ひとりの級がなぜその級になったかは、この記事の人数からは分かりません。

級ごとの勝率・着順・配当は、この記事では数えていません。級の人数は過去の期のもので、この先の級や結果を約束するものではありません。

まとめ

  • 級は年2回、半年分の勝率・複勝率・事故率・出走回数で決まり、2か月後の1月と7月に切り替わります
  • A1は全選手の約20%という比率で決まり、9期とも20.01〜20.30%でした
  • 半年ごとに約4人に1人(26.14%)の級が変わっていました

次にやることは2つです。

  1. 出走表を見るとき、レースの日付から級の元の期間を読み替える。1〜6月のレースなら前の年の5〜10月、7〜12月のレースなら前の年の11月〜その年の4月の成績で決まった級です
  2. 4月・10月のレースでは、勝負駆けの時期だと知ったうえで級を見る

LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)

  • 使ったのは研究用データベースの racer_period_stats(公式の期別成績ファイル fan2204〜fan2604 の9ファイル)です。成績の期間は2021年11月1日〜2026年4月30日です
  • 読んだ列は、期・成績の期間・登録番号・級(class_name)・前の期の級(prev_class)だけです。勝率・2連率・出走回数などの成績の列は読んでいません
  • prev_class が、1つ前のファイルの級と同じかを、両方にいる選手で確かめました。8期すべてで100%同じでした
  • 最初のファイル(fan2204)の「前の期」は、データベースに無い期の級です。そのため変化の数には含めていますが、前のファイルとの照合はしていません
  • 前の期の級が空の選手は、9期とも0人でした。1つ前のファイルにいない選手は毎期24〜31人いて、この人たちも変化の分母に入れています(分母の約2%)
  • 級が変わった割合は、9期の延べ人数14,546人が分母です。前の期の級ごとの人数は、A1 2,915人・A2 2,924人・B1 7,014人・B2 1,693人です
  • 出走回数の表の「2025年4月まで」は、ニュースの画像の「現行」の列です
  • 悩みの原文は、2026年11月7日に質問ページを開いて文面を照合しました
  • 販売ページ2つは、2026年10月29日に開いて読みました