競艇は雨の日に荒れる?万舟率は晴とほぼ同じ、差が出たのは風

競艇の万舟率は雨の日16.90%、晴の日16.83%でほぼ同じ。風速5m以上では18.60%だった

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監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

「競艇って雨の日はレースが荒れるんですか?」。Yahoo!知恵袋に2011年に出た質問です(質問ページ)。

約21万レース(2023年1月〜2026年9月)を本番の天気で分けると、雨の日の万舟率は16.90%、晴の日は16.83%でした。万舟率は、3連単の払戻が1万円以上だったレースの割合です。雨だから荒れる、とは言えない数字でした。

差がはっきり出たのは、雨よりも風速のほうでした。読み終えると、天気ごとの荒れ方と1号艇の強さ、雨と風を分けて見たときの違いが分かります。自分の場で数え直す式も載せます。数えたのは、ZEN AI LAB が作って販売している自社ツールで集めた研究用データベースです。競艇のデータで何が数えられるかの全体は、競艇のデータの見方と集め方にまとめています。

天気ごとの万舟率は、晴・曇り・雨でほぼ同じ

データベースには、レースごとに本番の天気が「晴・曇り・雨・雪・霧」で入っています。雨のレースは20,387で、天気が記録された全レースの9.82%でした。

天気ごとの万舟率。晴16.83%・曇り16.56%・雨16.90%はほぼ同じで、雪は19.32%だが数が少なく幅が広い

晴・曇り・雨の3つは、95%の幅(数のぶれを考えても値が入りそうな範囲)が重なっていました。雨と晴の差は0.07ポイントです。どちらも、だいたい6レースに1回が万舟でした。万舟の数え方は、既存の記事と同じです。

雪の日は19.32%と高めですが、850レースしかなく、幅は16.66%〜21.97%と広い値です。雪の日は風も強い日が多く(5m以上が40.82%)、雪のせいとは言い切れません。霧は4レースだけなので、比べていません。

雨の日の1号艇の1着は、そのまま比べると晴より0.46ポイント低いだけ

天気1号艇の1着逃げ
晴54.55%52.36%
曇り54.90%52.66%
雨54.09%51.90%
雪52.00%49.65%

逃げは、1着の艇の決まり手が「逃げ」だった割合です。雨の日の1号艇の1着は晴より0.46ポイント低く、逃げも0.46ポイント低い値でした。まくり・差しの割合も、晴と雨で1ポイントも違いません。決まり手の全体の内訳は競艇の決まり手の割合にあります。

ただ、晴と雨をそのまま比べると、風の差が混ざります。雨の日は風が弱いレースが多いからです。風速の真ん中の値は、晴が3m、雨が2mでした。

晴と雨の風速の内訳。雨は0〜2mが61.17%で、晴の43.52%より多く、5m以上は12.87%と晴の17.65%より少ない

万舟率を動かしていたのは風速

天気をまとめて風速で分けると、万舟率ははっきり動きました。風速0〜2mが15.98%、3〜4mが17.06%、5m以上が18.60%です。弱い風と強い風で2.62ポイント違います。雨と晴の差(0.07ポイント)よりずっと大きい開きです。

風が1号艇の1着にどう効くかは、風速で競艇はどう変わる?で、場ごとに詳しく数えています。

風速をそろえても、雨の日の万舟率は晴と変わらない

風速の帯をそろえて、晴と雨を比べました。

風速の帯ごとの万舟率。どの帯でも晴と雨の差は1ポイントほどまでで、95%の幅が重なる。風速が上がると晴も雨も上がる

万舟率は、3〜4m と5m以上で雨が1ポイントほど高めでした。ただ、どちらも95%の幅は重なっています。0〜2mでは差がありません。

雨のレースの風速の内訳を、晴の日の風速ごとの率にあてはめると、風だけで見込まれる雨の日の万舟率は16.53%です。実際は16.90%で、差の0.37ポイントは雨の日の幅(16.38%〜17.41%)の中に入ります。

場ごとにも見ました。24場のうち、雨の日の万舟率が晴より高い場は13場、低い場は11場でした。年ごとでは、4年のうち雨のほうが高い年が2年で、そのうち2026年は16.35%と16.34%でほぼ同じ値です。雨で荒れる向きは、そろっていません。

風速をそろえると、雨の日の1号艇は1.4ポイントほど低い

風速晴の1号艇の1着雨の1号艇の1着
0〜2m57.77%55.94%
3〜4m53.61%52.11%
5m以上48.67%49.31%

風が弱い0〜2mでは、雨が1.83ポイント低く、95%の幅も重なりませんでした。雨のレースの61.17%は、この帯に入ります。3〜4mでも1.50ポイント低い値です。5m以上だけは雨のほうが高いものの、その差は幅の中でした。

万舟率と同じ見方で見込みを出すと、雨の日の1号艇の1着は見込み55.52%に対して実際54.09%で、1.43ポイント低い値でした。場ごとでは、24場のうち15場で雨のほうが低い値です。

そのまま比べると差が小さく見えたのは、雨の日に風が弱いレースが多く、その分1号艇に有利な条件が重なっていたためと考えられます。雨の日に1号艇が少し弱い、という形です。理由は測っていません(下の「データでは分からないこと」)。

1場の雨の日だけでは、差は数えられない

全国の数字は、よく行く場とは違います。BoatData Collector Pro の「艇ごとに1行」の CSV には、天気・風速・着順の列が入ります。ZEN が書き出した CSV では、J列が boat_number(艇番)、AM列が weather(天気)です。AQ列が wind_speed(風速)、AU列が finish_position(着順)でした。列の位置は1行目の列名で確かめてください。

  • 雨の日の1号艇の1着の数: =COUNTIFS(AM:AM,"雨",J:J,1,AU:AU,1)
  • 分母(雨の日のレース数): =COUNTIFS(AM:AM,"雨",J:J,1)

“雨” を “晴” に変えれば晴の日です。風速をそろえるなら、AQ:AQ,"<=2" のような条件を足します。場で絞るなら、C列(venue_name)に場の名前の条件を足します。

雨のレースは、1場で1年に約227レースです。1号艇の1着率は、この数では±6ポイントほど揺れます。晴との差は1〜2ポイントなので、1場の1年分では見分けられません。風速までそろえると、数はさらに減ります。何年分も集めて並べる作業は、ツールに任せる手もあります。

天気と結果を何年分も集めるところを任せるなら

ZEN AI LAB の自社ツール BoatData Collector Pro は、この記事の数字を数えた研究用データベースを作ったツールです。期間と競艇場を選んで、競艇の公開データをまとめて集める Windows 用のツールです。

  • 出走表・展示/直前情報・結果・払戻を取得し、SQLite にためます
  • 取得済みのデータは取り直さず、次は続きから取得します。Excel・CSV に書き出せます

使う前の注意

  • 予想・買い目・自動投票の機能はありません。集めて保存し、出力するまでです
  • 公式サイトや BOATRACE とは関係のない、非公式のツールです。データの正確性は保証していません
  • 無料版があります。取得できる期間は直近30日までです。製品版は期間を自分で選べます(保存できるのは2016年10月1日以降のレース。2026年11月に実際に取得して確かめた範囲)

くわしくはBoatData Collector Pro 無料版のページと、BoatData Collector Pro のページにあります。

天気が荒れて安定板が付く日にレースがどう変わるかは、競艇の安定板とはにまとめました。

競艇のデータを、何か月分も自分で集めて数えるなら

BoatData Collector Pro の商品画像。全国24場の競艇データを集めて Excel・CSV に出力、重複取得しない、月額0円の買い切り

BoatData Collector Pro は、競艇の公開データを期間と競艇場を選んで集め、Excel・CSV に書き出す自社ツールです。予想や買い目は出しません。保存できるのは2016年10月1日以降のレースです。

  • BoatData Collector Pro:6,000円(買い切り・note。ココナラでも6,000円)
  • 分析版 BOAT DATA PRO:10,000円(ココナラ)。集めたデータを進入コース別・選手別などに集計する画面つき
  • 無料版:直近30日まで(LINEで受け取り)
実際の画面7枚で使い方を見るnote で購入する(6,000円)分析版 BOAT DATA PRO を見る(ココナラ)まず無料版を受け取る

価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。

確かめたことと、データでは分からないこと

数字はすべて研究用データベース(2023年1月1日〜2026年9月27日)を読み取り専用で開いて数えました。

このデータでは分からないことは、次のとおりです。

  • 雨の量。データベースの天気は「雨」の1区分で、小雨と大雨を分けられません
  • 雨の日の1号艇が少し低い理由。視界も、水面も、モーターの調整も測っていません(まだ確かめられていません)
  • 風向き。向かい風・追い風の対応が公式で確かめられないため、数えていません(風速で競艇はどう変わる?と同じ理由です)
  • 2つの式の、エクセル本体と Google スプレッドシートでの動き。1日分の CSV を Python で数えた値だけを確かめています(まだ確かめられていません)

数字はどれも過去のレースを数えたものです。雨の日にどのレースを買えばよいという意味ではなく、この先の結果を約束するものでもありません。買い続けたときに戻ってくる割合は、この記事では出していません。

まとめ

  • 雨の日の万舟率は16.90%で、晴の16.83%とほぼ同じでした。風速をそろえても、差は95%の幅の中です
  • 万舟率がはっきり動くのは風速で、0〜2mの15.98%から5m以上の18.60%まで上がります
  • 1号艇の1着は、風速をそろえると雨の日が1.4ポイントほど低い値でした
  1. 雨の日に出走表を見るときは、天気の欄より先に風速の欄を見る

LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)

  • 天気と風速は race_weather の本番(phase=’RACE’)の記録です。天気が記録されていない2,907レースは除きました
  • 風速の帯(0〜2m・3〜4m・5m以上)は、計算の前に決めました。風速で競艇はどう変わる?は直前の風速の4区分で、期間も違うので、値は一致しません
  • 万舟率は3連単の NORMAL の払戻があるレースが分母で、同着で2行あるレースは大きいほうの払戻で判定しました(競艇の万舟とはと同じ数え方)。全体は16.78%です
  • 1号艇の1着の分母は、1着の艇が記録されているレースです(競艇の1号艇の勝率と同じ)
  • 95%の幅は、雨16.38〜17.41%・晴16.63〜17.04%・曇り16.26〜16.87%です。レースを互いに独立とみなして出しているので、同じ日・同じ場のレースが似る分、実際の幅はもう少し広い可能性があります
  • 晴の風速の内訳(図の 17.65% など)は、3連単の払戻があるレースが分母です。風速が記録された全レースで数えると、晴の5m以上は17.66%です
  • 見込みの計算は、雨のレースの風速の内訳(0〜2m 61.17%・3〜4m 25.96%・5m以上 12.87%)に、晴の帯ごとの率を掛けて足しました。晴の内訳は 43.52%・38.83%・17.65% です
  • 0〜2mの1号艇の1着の95%の幅は、晴57.36〜58.17%・雨55.07〜56.81%です。5m以上は晴48.02〜49.32%・雨47.40〜51.23%です
  • 「風速の帯をそろえる比較」と「見込みとの比較」「年ごと」は、1回目の計算で雨の日の風が弱いと分かったあとに計画へ書き足して行いました
  • 年ごとの万舟率(晴/雨): 2023年 17.12%/16.91%、2024年 16.99%/17.60%、2025年 16.75%/16.54%、2026年 16.34%/16.35%(2026年は9月27日まで)
  • 1場1年の雨のレース数は、雨のレース全体を24場と1年に割った目安です。±6ポイントは1号艇の1着率を54%として1.96×√(p×(1−p)÷レース数)で出しました
  • 式は、2026年8月24日の1日分の CSV(その日は全レースが晴)で、晴の1号艇の行144・1着84を Python で数えて確かめました
  • 悩みの原文は、2026年11月5日に質問ページを開いて照合しました(本文は途中までの表示で、表示された冒頭の一文だけを引用)
  • 販売ページ2つは、2026年10月29日に開いて読みました