住之江競艇の特徴|1号艇は5Rと終盤に強く、夏は全国並みだった

住之江競艇の特徴。8,842レースで1号艇の1着率を分けた。5Rは65.67%、11Rは74.49%、夏は53.13%

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監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

仕事帰りに住之江のナイターを開くと、「住之江はイン」「暗くなるとインが強い」という声をよく目にします。では、15時台の1Rから同じように1号艇を信じていいのでしょうか。

数えてみると、住之江の1号艇の1着率は57.86%で、全国の54.59%より高めでした。ただ、全国との差がはっきりしているのは5Rと10〜12Rで、序盤のレースは昼の場と変わりません。暗い時間ほど高く見えるのも、多くはレース番号の違いで、同じレース番号どうしでは確かめられませんでした。

もう一つ、季節の差がありました。夏の住之江は、どの時間帯のレースでも1号艇が低く、全国並みです。読み終えると、住之江の出走表を見るときに、レース番号と季節のどちらを先に気にすればいいかが分かります。

数字は、ZEN AI LAB の自社の販売ツールで集めた2023年1月〜2026年9月の住之江8,842レース(中止を除く)です。予想や買い目の話はしません。ほかの見方は競艇のデータの見方と集め方から探せます。

1号艇は57.86%。差が大きいのは5Rと終盤

住之江の1号艇の1着率は、全国より3.27ポイント高い値でした。偶然の上下を見込んだ95%の幅でも2.22〜4.32で、0にはかかりません。2023〜24年も2025〜26年も全国を上回り、24場では6番目です。

レース番号ごとに全国と比べると、差の大きさはまちまちでした。

レース住之江全国差
5R65.67%52.93%+12.74
10R64.45%59.42%+5.03
11R74.49%66.37%+8.12
12R75.31%70.98%+4.33

5Rは4年とも64〜67%台で、全国より10ポイント以上高い状態が続いています。一方、6R・7R・9Rは全国より1〜2ポイント高い程度で、差があるとは言えません。6Rの49.80%は、1Rの55.22%より低いくらいです。

住之江の5Rは、86.7%の日に「住之江ファイブ」という番組名が付いていました。住之江の公式サイトのお知らせでは、5Rの「住之江ファイブ」は1号艇と6号艇にA級選手を入れる番組です。A級の配置が難しいときと、企画レース・GⅡ以上の開催は除かれます(2026年11月6日に確認)。

ナイターの日の1〜4Rは、昼の場と変わらない

序盤を見るときは、全国ではなくナイターを開かない昼の17場と比べました。全国の数字にはナイターの場も入っているので、時間帯の違いを見るには昼の場のほうが比べやすいからです。

レース住之江(ナイターの日)昼の17場差
1〜4R49.65%51.45%−1.80
5〜8R55.59%48.07%+7.52
9〜12R67.69%61.32%+6.37

1〜4Rは、2023〜24年が+1.02、2025〜26年が−4.98でした。後半の2年は昼の場よりはっきり低く、少なくとも高い側ではありません。

「暗くなるとイン」は、レース番号を揃えると確かめられなかった

ボートレース住之江の公式サイトは、水面の説明でこう書いています。

ナイターの時間帯になると、昼間よりもイン1着率が上がる。

理由として挙げているのは2つです。気温が下がってモーターのパワーが上がること。そして、主力選手が後半のレースで好枠から走ることが多くなることです。後者は時間ではなく、レースの組み方の話です。

時間そのものに差があるのかを見るため、締切の時刻を大阪の日の入りと突き合わせました。日の入りは天文の計算式で出し、夏至のころは19時13分、12月初めは16時47分です。締切が日の入りより後を「暗い」、前を「明るい」としました。

そのまま比べると、暗い時間は64.82%、明るい時間は51.92%で、差は12.90ポイントです。ところが、暗い時間のレースのほとんどは後半の番号です。季節によって暗い日と明るい日が入れ替わる5R〜9Rだけで、同じ番号どうしを比べると、差はレース数で均して約3.66ポイントまで縮みました。

暗い日は冬、明るい日は夏に寄るので、ここには季節の差も混ざります。そこで、同じ日・同じレース番号の昼の17場で出た差も引きました。

レース住之江の暗い−明るい昼の17場の同じ差残った差
5R+10.56−0.22+10.79
6R+1.97+1.53+0.44
7R+4.24+0.49+3.75
8R+0.61+0.28+0.32
9R+0.92+0.60+0.32

5つをまとめると+2.77ポイントで、幅は−1.27〜6.81でした。5つとも公式と同じ向きで、2023〜24年も2025〜26年もプラスです。ただ、0とも区別できません。この数え方で言えるのは、時間そのものの差はあっても7ポイント前後までで、多くはレース番号の違いだった、というところまでです。公式が挙げた2つ目の理由(後半のレースの組み方)とは合っています。

なお、昼の場の差を引いても、住之江だけの夏の低さ(次の節)は引き切れていません。明るい日は夏に寄るので、その分だけ残った差は大きめに出ている可能性があります。ナイター7場全体と昼の場の比べ方は、競艇のナイターは7場にまとめています。

夏はどの時間帯でも1号艇が低い

季節住之江全国
春(3〜5月)61.41%55.23%
夏(6〜8月)53.13%53.55%
秋(9〜11月)56.59%54.81%
冬(12〜2月)60.44%54.89%

春と冬は、2023〜24年も2025〜26年も全国より5〜7ポイント高い値でした。夏は全国と差が見えず、住之江の中で比べても、ほかの季節より6.55ポイント低くなっています(幅−8.86〜−4.24)。7月は50.34%でした。秋は年で向きが変わったので、特徴とは呼びません。

夏の低さは、ほぼいつも日の入り前に締め切られる1〜4Rでも、いつも日の入り後の10〜12Rでも出ていました。

住之江の1号艇の1着率を、夏(6〜8月)とそれ以外の季節で、1〜4R・5〜9R・10〜12Rに分けて比べた棒グラフ。夏は45.61%、51.51%、65.85%で、それ以外は51.29%、57.82%、73.15%
レース住之江の夏−それ以外全国の夏−それ以外
1〜4R−5.68−1.37
5〜9R−6.31−1.63
10〜12R−7.29−1.26

暗さではなく、夏という季節そのものに差がついていることになります。公式が挙げた1つ目の理由(気温とモーター)と同じ向きですが、気温の列は数えていないので、原因までは、まだ確かめられていません。夏の住之江では、春や冬の数字をそのまま当てはめないほうがよさそうです。

風は24場でいちばん弱い。逆転の決まり手は少なめ

住之江の紹介文には、イン有利に続けて「2マークに引き波が残る。ボートが暴れて逆転劇も多くなる。」ともあります。

先に風です。平均の風速は1.54mで、24場でいちばん弱い値でした(全国2.80m)。風速5m以上のレースは4.13%で、全国の15.83%を大きく下回ります。波高5cm以上は、8,842レースで1レースだけです。住之江で波高と風速が同じ数字だったレースは12.98%なので、波の列が風の写しになっている場ではありません。ただ、公式は「波が消えにくい」「水が硬い」とも書いていて、記録の波の高さだけで水面の荒れ方は語れません。

次に逆転です。1マークの後で順位が入れ替わって1着になる決まり手は「抜き」です。住之江は5.95%で、全国の6.75%より少ない側でした(差の幅−1.31〜−0.30)。24場で少ないほうから5番目です。

決まり手住之江全国
逃げ55.84%52.39%
差し12.60%12.60%
まくり14.49%15.54%
まくり差し10.36%11.86%
抜き5.95%6.75%

4〜6コースからの1着も16.31%で、全国の18.62%より少なめでした。1着の決まり手で見る限り、逆転の多い場とは言えません。決まり手の意味は競艇の決まり手にあります。

日の入りの列を足して、自分で数える

「暗くなるとイン」をよく行く場で確かめるなら、表に1列足すだけで始められます。

  1. 住之江の艇ごとの CSV を用意し、H列の deadline_at(締切時刻)を確かめる
  2. 日ごとの日の入りの時刻を、別の列に写す。国立天文台 暦計算室の日の出・日の入りのページで、都道府県ごとの月の表が見られます
  3. 締切が日の入りより後なら「暗い」、前なら「明るい」と、新しい列に入れる
  4. レース番号を1つに決めて、暗い・明るいごとに1号艇の1着率を出す
  5. 2年ずつに分けて、同じ向きかを見る

手順4は、たとえば7Rなら次の式です。D列がレース番号、J列が枠番、AU列が着順、AW列が決まり手で、ここまでは書き出したときの並びのままです。AZ列は自分で足した「暗い/明るい」の列です。

=COUNTIFS(D:D,7,J:J,1,AU:AU,1,AZ:AZ,"暗い")/COUNTIFS(D:D,7,J:J,1,AW:AW,"<>",AZ:AZ,"暗い")

番号を固定せずに数えると、さっきの12.90ポイントのように、レースの組み方の差まで時間のせいに見えてしまいます。式の組み方は競艇のデータ分析をエクセルでする方法で詳しく書いています。

つらいのは件数です。1つの番号を暗い・明るいに分けると、3年9か月でも100レースに届かない側が出ます。住之江で30日に開かれるレースは中央値で204レースで、30日分だけだと、全部まとめても1号艇の率は上下およそ6.8ポイントぶれます。

元のデータを手で写すなら、コースと着順を6艇分、決まり手・風速・波高を足して1レース15マスです。8,856レースで132,840マスになります(行数からの推定)。この写す部分は、次に紹介する自社ツールで置き換えられます。

住之江のデータを年単位でためるなら

この記事のデータの取得元は、ZEN AI LAB の自社ツール BoatData Collector Pro です。今回は販売版の画面ではなく、同じプログラムのコマンド操作で取りました。日の入りの時刻は取れないので、手順2と3は自分で行います。

  • 場と期間を選んで、出走表・展示/直前情報・結果・払戻などを集めます
  • 中断しても続きから取得でき、取得済みの分は取り直しません
  • レースごとに1行、艇ごとに1行の Excel・CSV を書き出せます

どちらの版にも、予想・買い目・自動投票の機能はありません。BOATRACE や公式サイトとは無関係の非公式のツールで、データの正確性は保証していません。

複数年を集めるならBoatData Collector Pro のページへ。無料版の期間は直近30日までで、受け取りは LINE 公式アカウントの友だち追加のあとです。説明は無料版のページにあります。

同じ関西の場で、風が強い日でも1号艇が崩れにくいのは尼崎競艇の特徴です。

競艇のデータを、何か月分も自分で集めて数えるなら

BoatData Collector Pro の商品画像。全国24場の競艇データを集めて Excel・CSV に出力、重複取得しない、月額0円の買い切り

BoatData Collector Pro は、競艇の公開データを期間と競艇場を選んで集め、Excel・CSV に書き出す自社ツールです。予想や買い目は出しません。保存できるのは2016年10月1日以降のレースです。

  • BoatData Collector Pro:6,000円(買い切り・note。ココナラでも6,000円)
  • 分析版 BOAT DATA PRO:10,000円(ココナラ)。集めたデータを進入コース別・選手別などに集計する画面つき
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価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。

確かめたことと、データでは分からないこと

  • 公式の水面とナイターの説明は、住之江の公式サイトと BOATRACE 公式サイトの場の紹介で読みました
  • 「ナイターの時間帯でイン1着率が上がる」は、今回の数え方では確かめられませんでした。数ポイントの差が無いと決まったわけではありません
  • 5Rは、公式の説明では1号艇と6号艇にA級選手を入れる番組です。それが5Rの高さにどれだけ効いているかと、夏の低さの原因は、まだ確かめられていません。気温も数えていません
  • 「逆転劇」は1着の決まり手で見ただけで、2着・3着の入れ替わりは列が無いので数えていません
  • どの数字も過去の集計で、今後のレースの結果を保証しません

まとめ

住之江の1号艇の強さは、5Rと終盤のレース、そして夏以外の季節に出ていました。時間帯の差は、レースの組み方を除くと、あっても7ポイント前後までで、確かめられてはいません。

  1. 出走表では、レース番号と季節を先に見る
  2. 時間帯を確かめるなら、レース番号を固定して数える
  3. ほかの場との違いは宮島競艇の特徴と見比べる

LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)

  • 研究用データベースを読み取り専用で開いて数えました。計画は数える前に書き、時間帯の2つの数え方(レース番号帯と昼の17場の比較、日の入りとの比較)も計画どおりです。5R・夏・抜きを主役にしたのは結果を見てからです。5Rの番組名、季節の2年ずつの比較、季節×レース番号帯、24場の並び、日の入り+30分の確認は後から足しました
  • 日の入りは NOAA の簡易式で、大阪(北緯34.61度・東経135.48度)の値を出しました。誤差は数分です。締切が日の入りの時刻以後を「暗い」としました
  • 同じレース番号の比較では、暗い・明るいの両方が50レース以上あった5R〜9Rを使いました。昼の17場は、住之江と同じ日・同じレース番号のレースです。5つの値は誤差の大きさで重みを付けてまとめました。2023〜24年は+3.74、2025〜26年は+2.03です。約3.66ポイントは、住之江の暗い−明るいを各番号のレース数で重み付けした値です
  • 薄明を考えて「日の入りの30分後以降」を暗いとすると、使える番号は6R〜10Rになり、まとめた差は+3.81(幅−0.29〜7.91)でした。これも0をまたぎます
  • 8Rは全国より+3.76で、差の幅の下端が0.10とほぼ0なので、本文では差が大きい側に入れていません
  • 5R単独では、昼の17場を引いた差の幅が0.18〜21.40でした。比べた数が多いので、1つだけ幅が0をわずかに超えても特徴とは呼んでいません
  • 住之江のナイターの日は8,506レース、昼開催の日は28日・336レースです。昼開催は12月と1月だけだったので、比べていません
  • 使った列は race_date・venue_name・race_no・deadline_at・boat_number・actual_course・finish_position・winning_technique・wind_speed・wave_height です。艇ごとの CSV にすると53,136行・51列です。期間は2023年1月2日〜2026年9月23日、開催は737日、中止は14レースです
  • 比較先は全国207,662レース(全210,600レースから中止を除く)で、住之江自身も含みます。昼の17場はナイター7場を除いた場です
  • 1号艇全体の差は2023〜24年が+4.20、2025〜26年が+2.22でした。式の条件を数えると、1号艇は5,116÷8,842で57.86%です
  • 5Rで「住之江ファイブ」の日は66.20%、それ以外の98レースは62.24%でした
  • 季節×レース番号帯の夏−それ以外の幅は、1〜4Rが−9.73〜−1.63、10〜12Rが−11.66〜−2.93です。昼の17場の同じ差は−0.79〜−0.45でした
  • 枠なりで6艇が入ったレースは78.67%(全国80.53%)でした
  • 4〜6コースの1着の差の幅は−3.09〜−1.52で、2年ずつに分けてもどちらも全国より低い側です
  • 抜きの差は、計画で決めた「差」の条件(1.0ポイント以上)を満たしていないので、「少ない側」と書いています
  • 30日のレース数は全日を起点に30日ずつ数えた中央値で、最小0、最大288でした
  • 公式は、BOATRACE 公式サイトの場の紹介を2026年10月30日に保存した本文で、住之江の公式サイトを2026年11月4日に単発で読みました。住之江の公式サイトは要約を通して確かめた部分があります。国立天文台のページは同じ日に索引と京都の月の表を開き、大阪の表は開いていません
  • 取得は2026年9月28日、ツールのコマンド操作によるものです。取得元は非公式の API と公式の配布ファイルです
  • 販売ページの記述は2026年10月29日の保存分によります