江戸川競艇の特徴|中止は24場で最多、枠なりでも1号艇は47%

江戸川競艇の特徴。8,640レースで全国と比べると、中止は9.46%で24場の最多、枠なり進入は99.92%、1号艇の1着率は47.00%だった

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監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

江戸川の開催を追っていると、朝は予定どおりだったのに、昼すぎに「以降のレースは中止」と出て予定が崩れることがあります。インが不利な場はどこか、という質問でも江戸川はよく名前が挙がります。

数えてみると、江戸川で番組が組まれたレースのうち9.46%が中止でした。全国は1.40%で、24場でいちばん多い値です。そして進入は99.92%が枠どおりなのに、1号艇の1着率は47.00%で、全国の54.59%より7.59ポイント低くなっていました。

この低さは、風も波も小さいレースに絞っても残りました。読み終えると、江戸川の数字を見るときに「中止を分ける」「波のせいにしすぎない」の2つが分かります。

使ったのは、ZEN AI LAB が自社の販売ツールで集めた2023年1月〜2026年9月の江戸川8,640レースです。予想や買い目の話はしません。ほかの場やデータの見方は競艇のデータの見方と集め方から探せます。

江戸川の特徴は、中止の多さと「枠なりなのに勝ち切れない1号艇」

全国と比べて、はっきり違ったのは次の4つです。

  • 中止が9.46%で、24場の最多
  • 6艇が枠どおりに入ったレースが99.92%で、24場の最多
  • それでも1号艇の1着率は47.00%で、24場で3番目に低い
  • 決まり手は抜きが24場の最多で、まくりも多い

公式の説明と、数えて確かめたこと

BOATRACE 公式サイトの場の紹介は、江戸川の水面をこう書いています。

全国で唯一河川を全面的に使用している。上げ潮、下げ潮と流れがあり、風向きで荒れる。

レースの特徴の欄には「枠なり進入がほとんどだが、流れがあるので水面対応力が問われる。波乗り巧者の出番だ。」とあります。場情報では水質が汽水、干満差は「あり」です。

公式の説明数えたこと結果
枠なり進入がほとんど6艇が枠どおりに入った割合99.92%で24場の最多。確かめられた
風向きで荒れる風速・波高と1号艇・決まり手風は24場で最も強く、波は記録が比べられる12場で最も高い。向きは数えていない
上げ潮、下げ潮と流れ潮の列手元のデータに無く、数えていない
波乗り巧者の出番選手ごとの成績この記事では扱わない

中止は9.46%。全国の中止の4分の1以上が江戸川

場中止番組が組まれたレース中止の割合
江戸川8178,6409.46%
津3708,8804.17%
若松3009,0723.31%
全国(24場)2,938210,6001.40%

全国の中止2,938レースのうち、27.81%が江戸川でした。2番目の津と比べても2倍以上です。

24場の中止の割合を多い順に並べた横棒グラフ。江戸川が9.46%で最も多く、2番目の津は4.17%、全国は1.40%

止まり方には決まった形がありました。中止が出た91日のうち、1日の12レースが全部中止だった日が52日、途中から止まった日が39日です。途中から止まった39日のうち37日は、ある番号から後ろが全部中止でした。

そのため、後ろのレースほど中止が多くなります。1Rは7.22%、11Rと12Rは12.36%でした。途中で止まった日の、最後に行われたレースの記録を見ると、波高の中央値は20cm、風速の中央値は8mです。江戸川全体の中央値は波高5cm・風速5mなので、直前に行われたレースは、波も風もふだんより強い状態でした。

年と月の偏りも大きく、2024年は17.33%でした。3年分を月で合わせると10月・11月の中止が目立ちますが、10・11月の中止244レースのうち88.11%は2024年の分です。2023年10月と2025年11月は中止が0レースでした。「秋になると毎年止まる」とは言えません。

中止のレースを分けずに率を出すと、分母がずれます。この記事の1号艇や決まり手の数字は、中止を除いた7,823レースで出しています。中止の決め方や舟券の扱いは競艇のルールにまとめています。

枠なり99.92%なのに、1号艇は24場で3番目に低い

6艇が枠番どおりのコースに入ったレースは、7,653レースのうち7,647レースでした。枠どおりでなかったのは6レースだけです。全国は80.53%で、2番目のびわこも89.51%でした。

それでいて、1号艇の1着率は47.00%です。24場で低いほうから3番目で、江戸川より低いのは戸田と平和島だけでした。差は−7.59ポイント(95%の幅−8.71〜−6.46)で、2023〜24年も2025〜26年も同じくらい低くなっています。

決まり手江戸川全国
逃げ43.76%52.39%
まくり19.88%15.54%
差し14.92%12.60%
抜き10.24%6.75%
まくり差し9.78%11.86%

目立つのは「抜き」です。1マークで決まらず、その後に前の艇を抜いて1着になった形で、10.24%は24場でいちばん多い値でした。まくりも24場で2番目に多く、2号艇の1着は17.92%(全国13.88%)です。決まり手の意味は競艇の決まり手にあります。

1号艇が2着以内に残った割合も66.73%で、全国の72.02%より低めでした。

風が弱く波が小さいレースでも、1号艇は全国より約10ポイント低い

江戸川の風は強く、平均の風速は4.75mで24場の最大です。5m以上の風が吹いていたレースは51.71%で、全国(15.83%)の3倍以上ありました。

それなら風の強さのせいか、と考えて3つの方法で分けてみました。

江戸川と全国の1号艇の1着率を、全レース・枠なりのレースだけ・風2m以下のレースだけで比べた棒グラフ。江戸川は47.00%、46.96%、47.45%で、全国は54.59%、56.58%、57.15%で、どの絞り方でも全国より低い
  • 全国の風速ごと(1m刻み)の1号艇の率を、江戸川の風の吹き方に当てはめると51.18%になります。実際の47.00%との間に、約4.2ポイントの開きが残ります
  • 風が2m以下で、波高が江戸川でいちばん小さい5cmのレースだけでも、1号艇は47.45%でした(1,041レース)。全国の風2m以下は57.15%です
  • 枠なりで入ったレースだけで比べても、江戸川46.96%、全国56.58%でした

風が弱く波が小さいレースや、枠なりのレースに絞ると、全国より約10ポイント低いままでした。風の吹き方をそろえた計算でも、約4.2ポイントは風では説明がつきません。季節で分けても、春46.24%から冬48.67%まで、どの季節も全国より6ポイント以上低くなっていました。レース番号で分けても、1Rから12Rまで全部が全国を下回っています。

公式は「流れがある」と書いていますが、流れや潮の向きは記録に列が無いので、低さの理由がそこにあるかは、このデータでは確かめられません。風速と1号艇の関係を24場で並べた話は、風で競艇の展開はどう変わるかに書いています。

波は大きい。ただ、波が高い日ほど1号艇が下がるとは言い切れない

江戸川の波高は、5cm刻みで記録されていました。いちばん小さい値が5cmで、全体の65.40%がこの値です。10cm以上のレースは34.60%ありました。

波の記録が風速と別に出ている12場で比べると、10cm以上が0.3%を超える場はほかにありませんでした。ほかの場は1cm刻みなので値の大きさはそのまま比べられませんが、江戸川の値を切り上げの記録と見ても、江戸川がいちばん高いことは変わりません。

波は風が強いほど高くなります。風速7〜8mのレースでは47.77%、9m以上では73.30%が15cm以上でした。

江戸川の風速ごとに、波高15cm以上だったレースの割合を示した棒グラフ。風2m以下は1.01%、3〜4mは2.94%、5〜6mは16.38%、7〜8mは47.77%、9m以上は73.30%

では波が高いと1号艇は弱くなるのか。

波高レース1号艇の1着抜き
5cm5,11647.28%9.66%
10cm1,34848.81%11.35%
15cm71144.87%10.97%
20cm以上64843.36%11.73%

20cm以上は5cmより3.92ポイント低い値でしたが、幅は−7.97〜+0.13で、0にかかります。抜きも少し多めに見えるだけで、はっきりした差とは言えませんでした。5cmのレースですでに1号艇が全国より大きく低いので、波の高さで足される分は小さい、というのがこの数え方での答えです。

もう一つ、転覆・落水・エンスト・失格を出走ごとに数えると、江戸川は1.21%で24場の最多でした(全国0.83%)。ただ、波が20cm以上のレースでは0.96%で、波の高さとはっきり結びついてはいません。

中止を分けて、自分で数える手順

江戸川の数字を自分で出すなら、最初に中止を分けておくと、ほかの場と同じ物差しで比べられます。

  1. 江戸川の艇ごとの CSV を用意する(1行が1艇。A列が日付、D列がレース番号、J列が枠番、AU列が着順、AW列が決まり手)
  2. 中止のレースは、決まり手(AW列)が空欄で残ります。この記事のデータでは、空欄は中止のレースだけでした
  3. 中止の割合は、1号艇の行だけで数えます
=COUNTIFS(J:J,1,AW:AW,"")/COUNTIFS(J:J,1)
  1. 1号艇の1着率は、決まり手が入っている行だけを分母にします
=COUNTIFS(J:J,1,AU:AU,1)/COUNTIFS(J:J,1,AW:AW,"<>")
  1. D列で番号を固定して、後ろのレースほど中止が多いかを見る。12Rなら次の式です
=COUNTIFS(J:J,1,D:D,12,AW:AW,"")/COUNTIFS(J:J,1,D:D,12)

この記事の期間なら、2つ目の式は3,677÷7,823で47.00%になります。

気を付けたいのは、期間の短さです。江戸川で30日に行われるレースは中央値で174レースです。この数だと、1号艇の1着率は上下およそ7.4ポイントぶれます。しかも中止は特定の月に固まります。2024年11月は216レースのうち108レースが中止でした。30日だけ見て「江戸川の中止はこのくらい」とは言えません。

元の記録を自分で書き写す場合、1レースにつきコースと着順が6艇分、そこへ決まり手・風速・波高を足して15マスになります。8,640レース分なら129,600マスです(行数からの推定)。年をまたいで集める作業そのものは、次のツールに任せられます。

江戸川のデータを年単位でためるには

この記事の数字は、ZEN AI LAB の自社ツール BoatData Collector Pro で集めたデータから出しています。今回は販売版の画面ではなく、同じプログラムのコマンド操作で取りました。

  • 集めるもの: 場と期間を選ぶと、出走表・展示/直前情報・結果・払戻など
  • 中断したとき: 続きから取得し、取得済みの分は取り直さない
  • 書き出す形: レースごとに1行、艇ごとに1行の Excel・CSV

予想・買い目・自動投票の機能は、どちらの版にもありません。BOATRACE や公式サイトとは関係のない非公式のツールで、データの正確性は保証していません。

中止の偏りまで見るなら、複数年が要ります。BoatData Collector Pro のページで中身を確かめられます。無料版は直近30日までの取得で、LINE 公式アカウントの友だち追加のあとに受け取れます。詳しくは無料版のページにあります。

同じく1号艇が全国より低い関東の場として、戸田競艇の特徴と比べると違いが見えます。

競艇のデータを、何か月分も自分で集めて数えるなら

BoatData Collector Pro の商品画像。全国24場の競艇データを集めて Excel・CSV に出力、重複取得しない、月額0円の買い切り

BoatData Collector Pro は、競艇の公開データを期間と競艇場を選んで集め、Excel・CSV に書き出す自社ツールです。予想や買い目は出しません。保存できるのは2016年10月1日以降のレースです。

  • BoatData Collector Pro:6,000円(買い切り・note。ココナラでも6,000円)
  • 分析版 BOAT DATA PRO:10,000円(ココナラ)。集めたデータを進入コース別・選手別などに集計する画面つき
  • 無料版:直近30日まで(LINEで受け取り)
実際の画面7枚で使い方を見るnote で購入する(6,000円)分析版 BOAT DATA PRO を見る(ココナラ)まず無料版を受け取る

価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。

確かめたことと、データでは分からないこと

  • 公式の説明は、BOATRACE 公式サイトの場の紹介と場情報で読みました。ボートレース江戸川の公式サイトには、水面の説明文が見つかりませんでした
  • 「枠なり進入がほとんど」は数字で確かめられました
  • 潮・流れは列が無く、数えていません。「風向きで荒れる」の向きも数えていません
  • 中止の理由は記録に無く、波や風が原因とは断定していません
  • まだ確かめられていないこと: 1号艇が低い理由。風・波・枠なりをそろえても低いままで、ほかの理由はまだ分かっていません
  • どの数字も過去の集計で、今後のレースの結果を保証しません

まとめ

江戸川で24場の中でいちばん目立ったのは、中止の多さと進入の揃い方でした。1号艇の低さは、風・波・進入をそろえても消えません。

  1. 江戸川の率を出すときは、先に中止を分けて分母をそろえる
  2. 波が高いレースだけを特別扱いせず、静かなレースでも1号艇は全国より低い場として見る
  3. 決まり手は、抜きとまくりが全国より多い場として見る

荒れ方を万舟の割合で比べた話は荒れる競艇場ランキングに、24場の枠番ごとの1着率は競艇24場の枠番別・コース別1着率にあります。風が強い別の場の例は浜名湖競艇の特徴です。

LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)

  • 研究用データベースを読み取り専用で開いて数えました。計画は数える前に書きました。中止・波・事故・枠なりは計画どおりです。中止と枠なりと抜きを主役にしたこと、波の帯の区切り、風の期待値、風2m以下・枠なりだけの1号艇、中止の年×月は結果を見てから決めました。風の期待値は最初4区分で51.53%と出し、粗いとの指摘で1m刻み(9m以上はまとめる)に直しました
  • 波高は5cm刻みで最小が5cmだったので、計画の「0〜4cm」の帯は作れませんでした。帯は5cm・10cm・15cm・20cm以上にしました
  • 波の記録は、場によって風速と同じ数字が入っていることがあります。江戸川で波高と風速が同じ値だったのは12.17%で、風の写しではありません
  • 刻みの違いの確認: 江戸川の5cmを切り上げ(実際は0〜5cm)と見て「10cm以上」を「5cm超」と読み替えても、ほかの11場の「5cm以上」は最大で桐生の10.03%で、江戸川の34.60%より小さい値です
  • 枠なり率の分母は7,653レースです。中止を除く7,823レースのうち170レースは、欠場などで6艇のコースがそろっていません
  • 差と呼んだ条件は、全国との差の95%の幅が0をまたがない、1.0ポイント以上、前半と後半で同じ向き、の3つです。比較の数が多いので、偶然で条件を満たすものが混ざる可能性があります
  • 期間は2023年1月2日〜2026年9月27日です。データベースに番組が載った日は720日、うちレースが1つでも行われた日は668日です。開催そのものが番組の前に取りやめになった日は、データベースに行が無いので数えていません
  • 中止のレースは、決まり手が無いレース(状態が CANCELLED)としました。中止のレースに入っている風や波の値は使っていません
  • 比較先は全国207,662レース(全210,600レースから中止を除く)で、江戸川自身も含みます
  • 1号艇の差は2023〜24年が−7.30、2025〜26年が−7.92でした
  • 抜きの差は+3.49(幅+2.81〜+4.17)、まくりは+4.34(幅+3.44〜+5.23)で、どちらも前半・後半で同じ向きでした
  • 事故は is_capsized・is_fallen・is_engine_stop・is_disqualified のいずれかが付いた出走で、フライングと出遅れは除きました。江戸川は46,766出走のうち564で、差は+0.38(幅+0.28〜+0.48)、2番目は平和島の0.95%です
  • 波の比較に使った12場は、波高と風速が同じ値のレースが半分未満の場です(K30 の確認ファイル)。風速と波高の相関は0.588でした
  • 途中で止まった日の「最後のレース」は、それより後ろが全部中止だった37日の、最後に行われたレースです。37レースのうち波高20cm以上が86.49%でした
  • 艇ごとの CSV にすると51,840行で、中止のレースは817レース・4,902行が決まり手の空欄で残っていました(出力ビューで確認)
  • 30日のレース数は、全日を起点に30日ずつ数えた中央値です
  • 公式は2026年11月5日に単発で読みました。ボートレース江戸川の公式サイトのコース別成績(2026年5月〜10月)は期間が違うので、記事の数字とは比べていません
  • 取得は2026年9月28日、ツールのコマンド操作によるものです。取得元は非公式の API と公式の配布ファイルです。販売ページの記述は2026年10月29日の保存分によります