三国競艇の特徴|1号艇は朝の1〜4Rだけ強く、5〜11Rは全国より低い

三国競艇の特徴。8,425レースで1号艇の1着率を分けると、1〜4Rは61.51%、5〜11Rは44.80%で、全国の5〜11Rは55.07%

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監修:ZEN AI LAB(ZEN)

人間1人とAI社員で動く会社です。記事の数値は自社の作業ログの実測、仕様や料金は公式の一次情報で確認しています。確認した日付は本文に書いています。

三国は「イン有利」と紹介されることの多い場です。ただ、三国の1号艇の1着率は、朝の1〜4Rが61.51%で全国より約12ポイント高く、5〜11Rは44.80%で約10ポイント低いという、逆向きの2つの顔を持っていました。5〜11Rの数字は24場で2番目に低い水準です。

全体をならすと52.53%で、全国の54.59%より低めになります。イン勝率の高い場に絞るなら、三国では「何時のレースか」まで見ないと、数字が逆に働きかねません。

この記事では、その差が風のせいなのか、冬の風で何かが変わるのかを確かめます。読み終えるころには、同じ分け方を自分の表で試す手順も分かります。

使ったのは、ZEN AI LAB が自社の販売ツールでためた三国の8,425レース分の記録(2023年1月〜2026年9月・中止は除外)です。買い目や予想には触れません。ほかの場やデータの話は競艇のデータの見方と集め方にまとめています。

朝の1〜4Rは全国より約12ポイント高く、5〜11Rは約10ポイント低い

三国は朝早くから始まる開催が多く、1Rの締切時刻は中央値で8時43分、11Rは13時43分でした。レース番号ごとに1号艇の1着率を並べると、4Rと5Rの間で形がはっきり変わります。

三国と全国の1号艇の1着率をレース番号ごとに並べた棒グラフ。三国は1Rが75.50%、2〜4Rも55〜58%台で全国より高く、5〜11Rは39〜58%台で全国より低い。9Rは40.20%

1Rは75.50%で全国の58.28%を17.21ポイント上回り、2R・3R・4Rも全国より8〜13ポイント高い値です。1〜4Rをまとめると61.51%(全国49.68%)で、2023〜24年も2025〜26年も約12ポイント上でした。

5Rからは反対です。5〜11Rの1号艇は44.80%で、全国の55.07%より10.27ポイント低くなりました。9Rは40.20%で、全国の56.02%より15.82ポイント下です。12Rだけは70.59%で、全国とほぼ同じでした。

5〜11Rの低さも、2023〜24年と2025〜26年の両方で9ポイント以上の差があります。24場で比べると、5〜11Rの1号艇の率は鳴門に次いで低い数字です。全国の1号艇の内訳は競艇の1号艇の勝率にまとめています。

朝のレースには「みくにあさ」の番組名

朝の4レースには決まった名前があります。1〜4Rの80.74%に「みくにあさイチ」「みくにあさガチ」「みくにあさズバ」「みくにあさ推し」が付き、この名前のレースの1号艇は62.06%でした。名前の無い544レースも59.19%で、こちらも全国より高めでした。

三国の公式サイトの企画レースのページ(2026年11月6日に閲覧)によると、この4つは、どれも1号艇にA級選手を入れる番組です。2〜4Rは、ほかのどの枠にA級・B級の選手を入れるかも番組ごとに決めています。昼の1号艇の低さとの関係は、級別を数えていないので、このデータでは分かりません。

風の強さをそろえても、朝と昼の差は残る

風速5m以上のレースは、1〜4Rで17.85%、5〜11Rで24.73%と、5〜11Rのほうが多めです。そこで、風速を3つの帯に分けて、同じ風の強さどうしで全国と比べました。

三国の1号艇の1着率と全国との差を、風速0〜2m・3〜4m・5m以上の帯ごとに、1〜4Rと5〜11Rで並べた図。1〜4Rはどの帯でも全国より10.51〜15.98ポイント高く、5〜11Rはどの帯でも8.13〜11.76ポイント低い

風が0〜2mの穏やかなレースでも、1〜4Rは全国より10.51ポイント高く、5〜11Rは11.76ポイント低いままでした。三国の昼の1号艇の低さは、風の強さだけでは説明できません。風速ごとの全国の数字は風速で競艇はどう変わる?にあります。

差しは24場で2番目に多い。公式の「2・3コースの差し」と同じ向き

BOATRACE 公式サイトの三国の紹介には、こうあります。

ホーム側も広いのでアウトまくりが届かない。イン有利だが追い風が強いと差しも決まる。

ボートレース三国の公式サイトの水面特性は、インが負ける形をこう書いています。

インが敗れるのは風を受けて流れた時で、2・3コースからの差しが決まる。

1着の決まり手を全国と比べると、差しの多さが目立ちました。

決まり手三国全国
逃げ50.41%52.39%
差し16.09%12.60%
まくり14.11%15.54%
まくり差し11.75%11.86%
抜き6.79%6.75%

差しは全国より3.50ポイント多く、24場で平和島に次いで2番目でした。2コースの1着は15.43%(全国13.64%)、3コースは14.08%(全国12.72%)で、どちらも全国より多い側です。公式の「2・3コースからの差し」と同じ向きでした。

差しが多いのは主に5〜11Rで、18.47%(全国12.46%)でした。5〜11Rで1号艇が負けたとき、差しで1着が出たのは33.36%で、全国の27.68%より多めです。このとき1着だった艇は、2コースが31.77%、3コースが28.78%でした。

ただ、「風を受けて流れた時」に限った話ではなさそうです。風速0〜1mのレースでも差しは15.18%で、全国の11.82%より多くなっていました。風の向きは場ごとの番号の対応が定まらないので数えておらず、追い風かどうかは分かりません。

6コースの1着は1.48%(全国1.89%)で、差は小さめです。公式の「アウトまくりが届かない」と同じ向きなのは、まくりが14.11%で全国の15.54%より少ないことのほうでした。

冬の三国は風が強い。でも、冬だけ変わる形は見えなかった

三国の公式サイトは「夏場は海風が、冬場は強い北風が吹く。」と書いています。冬は雪の日が多く、ボートが重くなるとも説明し、次の一文が続きます。

水面も荒れやすくなるため安定板を使用することも多い。

安定板を使ったかどうかの列はデータベースに無いので、ここでは数えていません。

冬を特別扱いする前提を置かずに、4つの季節を同じ物差しで並べました。

三国と全国の風速5m以上のレースの割合を季節ごとに並べた棒グラフ。三国は冬26.76%、春26.18%、秋23.64%、夏15.24%で、冬と春がほぼ同じ

冬の三国は風速5m以上が26.76%で、冬だけで比べると24場で4番目に多い数字でした。ただ、三国の中では春も26.18%で、ほとんど変わりません。

季節1号艇(三国)同(全国)差し(三国)4〜6コースの1着(三国)
春(3〜5月)52.59%55.23%16.73%16.82%
夏(6〜8月)51.81%53.55%15.56%18.42%
秋(9〜11月)53.10%54.81%15.10%15.63%
冬(12〜2月)52.93%54.89%17.15%18.31%

1号艇は、どの季節も全国より2ポイント前後低い値でした。差しはどの季節も15〜17%台で、全国より多いままです。冬とそれ以外で(三国−全国)の差を比べると、1号艇・差し・まくり・4〜6コースの1着のどれも、はっきりした違いはありませんでした(幅は LAB 記録に)。

三国の公式サイトにある季節別の表は1年分で、1コースの1着率が春49.1%・冬54.4%と、冬が高く見えます。期間も定義も違うので直接は比べませんが、自社のデータでも同じ時期は冬(2025年12月〜2026年2月)53.10%・春(2026年3〜5月)47.42%でした。

ところが年ごとに並べると、冬は49.44〜55.91%、春は47.42〜56.45%と、年によって大きく動きます。1年分の表だけで「冬の三国はインが強い」と読むのは早く、朝と昼の差のほうがずっと大きい、というのが3年9か月分の数字です。

進入が乱れても、三国だけの形ではなかった

三国の公式サイトは「また、進入が乱れたレースは4・5コースからのまくり差しが決まりやすくなる。」とも書いています。三国は6艇が枠番どおりに入ったレースが73.97%で、全国の80.53%より少なく、24場で少ないほうから5番目でした。

枠どおりでなかったレースでは、4・5コースのまくり差しの1着は7.62%で、枠どおりのレースの5.78%より多くなりました。公式と同じ向きです。ただ、全国でも7.70%と6.08%で同じ動きなので、三国に限った話ではありません。進入の見方は競艇のスタート展示の見方にあります。

朝と昼に分けて数えるときの手順

三国の形は、レース番号で「4R以下」と「5〜11R」に分けるだけで出ます。手元の CSV で試すなら、次の順です。

  1. 三国の艇ごとの CSV を開き、D列(レース番号)・J列(枠番)・AU列(着順)・AW列(決まり手)の位置を確かめる
  2. 1〜4Rの1号艇の1着率を出す
  3. 5〜11Rでも同じ率を出し、2つを並べる
  4. 季節で分けるなら、A列の日付から月を取り出した列を足す

手順2は次の式です。分母の条件に AW列(決まり手)が入っているのは、決まり手の無い中止のレースを数えないためです。

=COUNTIFS(D:D,"<=4",J:J,1,AU:AU,1)/COUNTIFS(D:D,"<=4",J:J,1,AW:AW,"<>")

条件を外して全部を数えると、4,426÷8,425で三国全体の52.53%になります。全体の率だけを見ると、朝の強さと昼の弱さが打ち消し合って、どちらも見えなくなります。式の組み方は競艇のデータ分析をエクセルでする方法にあります。

季節まで分けると、表はすぐに細くなります。三国の冬は3年9か月で1,551レースしかありません。1か月(30日)に三国で開かれるのは中央値で192レースで、朝の4レースに絞るとその3分の1の64レースほどです。

1レースは6艇分のコースと着順に、決まり手・風速・波高を足した15マスで、8,652レース分なら129,780マスになります(行数からの推定)。何シーズンも続けて比べるなら、写す作業は次の自社ツールに任せるのが近道です。

三国のレースをシーズンごとにためるなら

三国の記録は、ZEN AI LAB が作った BoatData Collector Pro というツールで集めました。この記事の分は、販売しているものと同じプログラムを画面ではなくコマンドで動かして取っています。

  • 場と期間を選ぶと、出走表・展示/直前情報・結果・払戻などを集めます
  • 中断しても続きから取得でき、一度取った分は取り直しません
  • レースごとに1行、艇ごとに1行の Excel・CSV を書き出せます

どちらの版にも、予想・買い目・自動投票の機能はありません。BOATRACE や公式サイトとは無関係の非公式のツールで、データの正確性は保証していません。

何年分も集めるならBoatData Collector Pro のページへ。無料版で取れるのは直近30日までで、LINE 公式アカウントの友だち追加のあとに受け取れます。説明は無料版のページにあります。

競艇のデータを、何か月分も自分で集めて数えるなら

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BoatData Collector Pro は、競艇の公開データを期間と競艇場を選んで集め、Excel・CSV に書き出す自社ツールです。予想や買い目は出しません。保存できるのは2016年10月1日以降のレースです。

  • BoatData Collector Pro:6,000円(買い切り・note。ココナラでも6,000円)
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価格は2026年11月7日の表示です。変わることがあるので、買う前に各ページで確かめてください。Windows 11(64bit)用です。

確かめたことと、データでは分からないこと

  • 公式の水面とレースの説明は、三国の公式サイトと BOATRACE 公式サイトの場の紹介で読みました。要約を通して読んだ部分があり、実ブラウザでの一字一句の照合はしていません
  • 三国の波の高さの記録は、88.47%のレースで風速と同じ数字でした。波の数字は使っていません
  • 冬の雪や湿度、安定板の影響は、このデータでは確かめられません
  • どの数字も過去の集計で、今後のレースの結果を保証しません

まとめ

三国の数字は、全体の率より、朝と昼に分けたときの差のほうが大きく出ました。

  1. 1号艇は、1〜4Rとそれ以外を分けて見る
  2. 5〜11Rは、2・3コースの差しが全国より多い時間帯として見る
  3. 冬だけを特別扱いせず、季節より先にレース番号を見る

風の強い昼の場どうしで比べたいときは、浜名湖競艇の特徴が近い題材です。差し・まくり差しの意味は競艇の決まり手にあります。

LAB 記録(読み飛ばしてかまいません)

  • 研究用データベースを読み取り専用で開いて数えました。計画は数える前に書き、季節・風・進入の乱れの比べ方も計画どおりです。朝と昼の差、番組名、風速をそろえた比較、24場の並び、5〜11Rで負けたときの1着は、結果を見てから足しました
  • 「差」と呼ぶ条件は、全国との差の95%の幅が0をまたがない・1.0ポイント以上・2023〜24年と2025〜26年で同じ向き、の3つです。比べた数が多いので、条件を満たした差でも1つずつは偶然の可能性が残ります
  • 1〜4Rの全国との差は+11.83ポイント(幅10.00〜13.66)、2023〜24年+11.88・2025〜26年+11.78です。5〜11Rは−10.27ポイント(幅−11.69〜−8.85)、2023〜24年−9.19・2025〜26年−11.47です
  • 冬と冬以外の(三国−全国)の差の差は、1号艇+0.09(幅−2.71〜2.88)、差し+1.09(−1.00〜3.19)、まくり−0.34(−2.29〜1.60)、4〜6コースの1着+1.38(−0.77〜3.54)でした
  • 風速の帯は、計画の4つ(0〜1m・2〜3m・4〜5m・6m以上)とは別に、朝と昼の比較では件数をそろえるため0〜2m・3〜4m・5m以上の3つにしました。結果を見てから決めた区切りです。計画どおりの4帯でも、1〜4Rは全国より+10.31〜+13.87、5〜11Rは−13.64〜−5.93で、どの帯も幅は0をまたぎません
  • 季節の年ごとの1号艇は、冬を12月〜翌2月で数え、100レース未満の季節(2023年1〜2月の冬・84レース)は除きました。2026年の秋は9月分だけ(189レース)です
  • 三国の波高と風速が同じ数字だったレースは88.47%で、波の列は風の写しとみなしました(計画どおり)
  • 期間は2023年1月1日〜2026年9月25日、開催は706日、中止は227レースです。比較先は全国207,662レース(全210,600レースから中止を除く)で、三国自身も含みます
  • 使った列は race_date・race_no・race_subtitle・deadline_at・boat_number・actual_course・finish_position・winning_technique・wind_speed です。艇ごとの CSV にすると51,912行・51列です
  • 30日のレース数は全日を起点に30日ずつ数えた中央値で、最小0、最大265でした
  • 公式は、BOATRACE 公式サイトの場の紹介と三国の公式サイトの水面特性を2026年11月5日に単発で読みました。三国の公式サイトの文は、前後の文も返させて存在を確かめています
  • 取得は2026年9月28日、ツールのコマンド操作によるものです。取得元は非公式の API と公式の配布ファイルです
  • 販売ページの記述は2026年10月29日の保存分によります